
中途採用の場合は、「今までどんな経験をしてきたか?」「その経験をどうやって会社に活かせるか?」といったキャリアの部分が重要視されます。しかし勤めていた会社からリストラをされたり、会社自体が倒産してしまうと、そのことに引け目を感じて「キャリアを説明しづらい」と思い込んでしまう人がいます。
しかし、そんなことはありません!確かに絵に描いたように美しい履歴を求める企業からは受け入れられないかもしれませんが、日本国内の企業の多くは“人柄”を重視している点から、苦難を経験した人間性豊かな人を採用しようとする企業も数多くあるのです。
要は、自分が行きたいと思うたったひとつの企業から「来てください」と言われることが、転職成功のゴールです。リストラや倒産を経験すると、どうしてもショックから落ち込んでしまいがちですが、そのことさえ乗り越えられれば、必ず転職成功への道は拓けてきます。
リストラや倒産に遭って退職すると、本当に転職しづらい?
「前職の会社からリストラされたと知ったら、それだけで採用を見送られるのでは?」と不安に思う人は多いのですが、それは誤解です。なぜなら、会社からリストラをされたり、倒産の憂き目に遭ってしまったことは、自分の責任ではないからです。すべては会社都合によるものなので、採用する企業側は、リストラや倒産に遭ったこと自体を重要視することはありません。
企業側が重要視するとしたら、「リストラに遭ったことで、この人は仕方なく当社に入社しようとしているのではないか?」という懸念です。本当はそのまま勤めていたかったのに、仕方なくどこかの会社に入ろうとしているマイナス思考の人間を、雇いたいと思う企業はどこにもありません。
リストラや倒産に遭った人が転職するためには、どうしたらいい?
では、リストラや倒産に遭った人が転職を成功させるためには、どのようにしたら良いのでしょうか?応募時や面接時に「これだけは押さえておきたい」といえるチェックポイントをお話しします。
応募時のチェックポイント
履歴書や職務経歴書の“職歴欄”は、簡潔に書く
応募の際は履歴書と職務経歴書を提出し、そこで書類選考を受けますが、“職歴欄”に「なぜリストラに遭ったのかをわかってほしい」と思ってあれこれ書き過ぎるのは逆効果です。あくまで簡潔に、「会社都合により退職」と書いておきましょう。
具体的な事情はいずれ聞かれることになるので、面接などで「自己都合で退職とありますが、どのようなご事情で退職されたのですか?」と質問されたときに、はじめて答えるのが自然な流れです。
自己PRの文章は、前向きな気持ちを前面に出す
応募の際に、自己PRの文章を提出してほしいと言われることがあります。新卒と違って、転職の場合は職場での経験を重要視するので、「リストラや倒産という事情があると、書きづらい」と思っている人も少なくありません。
しかし、それも書き方次第で何とでもなる問題です。先ほども書いたように、リストラや倒産は自分の責任ではなく会社の事情なので、そのような苦難の中でがんばってきた自分自身をアピールすれば良いのです。その際に最も重要なのは、たとえ辛い経験をしたとしても、すべてを前向きに捉えているということです。
リストラや倒産に遭った人が自己PR文を書く場合に、気を付けたいポイント
- 会社都合によって退職となったが、それをマイナスに受け止めることなく、自分の成長にとって必要な経験だったことをアピールする。
- たとえ会社が倒産してしまっても、苦しい状況の中で業績を上げるためにいかにがんばったかを、アピールポイントにする。
- 退職したことは不幸なことではなく、むしろ自分にとって新しい可能性と出会えるチャンスだったことを伝える。
企業の中には、順風漫歩の人生を歩んできた人よりは、苦境の中から謙虚さや優しさを学んだ人を採用したいと考えるケースもあります。一見マイナスと思える経歴が、むしろプラスに働くこともあるのだということを踏まえて、自己PRを作り上げていくことが大切です。
面接時のチェックポイント
退職理由を聞かれたときに、暗いイメージを持たれないように注意する
転職の面接では、必ず退職理由を聞かれます。特に「会社都合」と書いてあった場合は、リストラや倒産など、何かしら大変な事情があったのだなと面接官は踏んでいます。そのため、「退職された理由は何ですか?」と聞かれたときに、思わず「実は会社から突然リストラされて、こんなことがあって…」と辛かった頃を思い出して暗いオーラを出してしまうと、その場の雰囲気はなおさらどんよりしてしまいます。
“マイナスの感情は、マイナスの現象を引き寄せる”ということを、人は自然と察知してしまうものです。「この人だったら、リストラや倒産に遭うような会社に引き寄せられても無理はない。うちの会社にこの人が入ったら、うちまで傾いてしまいそうだ」と、疫病神のように思われ、採用は拒否されてしまうでしょう。
一にも二にも、“前向きな意欲を見せること”が大切!
逆に、こんな言い方をする人はどう思われるでしょうか?「勤めた会社の収益アップに何とか貢献しようと、自分のポストで全力を尽くしましたが、力及ばずに倒産してしまいました。悔しい気持ちはありますが、そのことをバネにして、新たな会社では必ず成長に貢献できるよう一生懸命がんばります!」というように前向きな意欲を見せられると、面接官はその応募者に強く共感するでしょう。
「この人は、勤めていた会社の倒産という試練に遭ったが、それにも負けずにがんばっていこうという気持ちがある。その前向きな意欲があれば、当社ではきっと大きな戦力になってもらえるだろう」と、期待感を抱いてもらうことができます。
“人柄の良さ”や“やる気”を、前面にアピールすることが大切
企業は応募者に“人柄の良さ”を求めている
就職試験というと、「自分は海外生活をしていたので、英会話は完璧です」といったように、人より秀でている部分を強調しがちです。しかし、実際に企業側が応募者に求めているものは、どうなのでしょうか?
リクルートの就職みらい研究所が1169社を調査した「就職白書2017」によると、企業が新卒の採用基準で最も重視する項目は「人柄」で92.9%。その次が「その企業への意欲」で76.1%、そして「今後の可能性」68.8%と、海外経験3.9%などをはるかに上回っています。
これはあくまで新卒の採用基準なので、中途採用の場合は“即戦力”が重要視されるのは言うまでもありません。しかし、“入社すれば同じ社員同士”という意味では、中途採用者にも人柄の良さや意欲・可能性を強く求めていることは間違いありません。
自分の人柄や意欲、会社に貢献できることを強くアピール
つまり応募時の自己PRや面接では、自分のキャリアや実務面の能力だけでなく、人柄の良さや意欲をいかに感じさせることができるかが重要ポイントとなります。そして、「この人はリストラ(倒産)に遭うなど、前職では大変な経験をしたけれど、きっと我が社では他の社員たちと協調しながら、会社の成長に貢献してくれる」と面接官が確信できたら、もう採用は決まったようなものです。
「応募者はどんな性格の人なのか?」「会社に入ったら、熱心に働いてくれるのだろうか?」「将来的に活躍してくれる人材なのか?」そうしたことを知りたいと、人事担当者や面接官は考えています。それを念頭に置いてみると、応募時や面接時にどのようにしたら良いかが見えてくるのではないでしょうか?
リストラや倒産による転職に関するまとめ
転職活動では、一見マイナスと思える条件が、逆にプラスの印象を植え付けるケースが多々あります。リストラや倒産の事実も、それを逆手にとってアピールすることで、他の応募者よりも強いインパクトを与えることが可能です。
そのためには、常に前向きな気持ちを持つことが大切です。転職をして生き生きと新たな人生を歩んでいく自分をイメージしながら、明るい気持ちで転職活動を行いましょう。
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