転職活動の準備 PREPARATION

「転職ノート」をフル活用して、着実に転職を成功させる方法

更新日:2018.11.9
公開日:2018.1.17

転職を成功させるための王道として使われているものに、「転職ノート」があります。転職ノートは転職の目的を明らかにし、自分の長所や短所を分析し、スケジュール管理を行うなどさまざまな用途に利用できます。

“転職成功のカギ”とも言われている転職ノートとは、いったいどういうものなのか、どのようにして就職活動に活かすのかをご紹介しましょう。

転職ノートとは、いったい何?

「転職ノート」は、転職活動を成功させるために欠かせないツール

これ一冊あれば、転職のことが何でも把握できる!

転職ノートとは、「これ一冊あれば転職のことが何でも把握できる」という、転職活動を成功させるために欠かせないツールのことです。

この転職ノートをいつも持ち歩き、煩雑になりがちな転職期間中のスケジュールを、漏れなく効率よくできるように徹底して管理します。学生時代の就活と違って、転職の場合は少ない時間の合間を縫って行うため、無駄のない動きを行うことが必須です。

市販のダイアリーを使ってもかまいませんが、枠内に書ききれない場合も多く、転職ノートの巻頭にスケジュールがあると何かと便利でもあります。間違って仕事のスケジュール帳に転職予定を書いてしまうと、何かの拍子に上司に見られてしまい、転職活動をしていることがバレてしまうケースもあるので気を付けましょう。

業界情報や企業の情報、求人情報などをストック

また、気になる業界の情報や企業の情報、求人情報などがあれば、スクラップするなどしてストックしておきます。業界研究や企業研究は、転職を成功させる上で非常に重要なので、有益な情報があればまめにストックしておくことをお勧めします。

さらに、転職ノートの大きな役目のひとつでもあるのが、「転職の目的」や「キャリア」「自己PR」などに関することの総まとめです。履歴書や職務経歴書を書くときや面接のときなどには、これらが必ず必要になってくるので、自己分析をしながら丁寧に進めていきましょう。

転職ノートは、自分の転職に対する思いをあらためて振り返り、気持ちを整理する意味でも大いに役立ちます。

転職ノートの作り方

【手順1】まずはノートを1冊用意する

まずはノートを1冊用意しましょう。転職ノートの大きさや形式などは、まったく自由です。ファミマの100円ノートでも十分ですし、今後のために残したければ、ある程度しっかりした表紙のものが良いかもしれません。サイズはB5程度がちょうど良いでしょう。

ルーズリーフタイプを使うと、途中から挿入したり付け足したりすることができるので、便利です。その場合は、ルーズリーフのバインダーと見出し用のインデックス、ルーズリーフ用紙が必要です。

【手順2】項目ごとに分ける

ノートの用意ができたら、今度は項目ごとに仕切りをします。今回はルーズリーフタイプの転職ノートの作り方を例に挙げてご紹介します。

まずはルーズリーフのバインダーに、次の10項目のインデックスを挟みます。項目ごとにカラーを分けると、見やすいでしょう。この他にも、自分で必要だと思う項目があればインデックスを追加しましょう。

  1. 転職活動のスケジュール
  2. 転職の目的
  3. 「転職したらこうなりたい」という将来像
  4. 今までのキャリア
  5. 自己PR
  6. 自分の長所・短所
  7. 面接で予想される質問と、その回答
  8. 企業情報
  9. 職業・業界情報
  10. その他、転職に関する情報

この順番を基本に、インデックスを挿入していきます。そこに書き込んだ用紙や、情報をスクラップした用紙を挟んでいきます。会社説明会や面接などに臨む際に、バインダーがかさばって携帯できない場合は、必要なページだけを持参するようにしましょう。

転職活動のスケジュール

転職ノートの最初のページに転職活動のスケジュール表を作成し、エントリーシートの提出期限、会社説明会の日程、一次面接・二次面接・最終面接の日程、転職セミナーの日程などを書き込みましょう。

転職ノートの見開き2ページを使って作成すると、かなりたくさんの情報量を書き込めます。ギッシリと書くよりは、週ごとに見開き1ページを使うなどして余白をたくさん設けると、後で書き込みをしたくなったときに便利です。

現在勤めている会社のビジネスダイアリーに転職のスケジュールを載せるのはNGですが、転職ノートには仕事の予定やプライベートの予定もすべて書き込んだ方が、ダブルブッキングしてしまうミスを防げるでしょう。仕事の予定に関しては、勤務時間内は転職活動ができないので、勤務時間外の予定さえわかれば大丈夫です。

転職活動をする人の中には、スマホでスケジュール管理をしている人も多いのですが、万が一電源が切れてしまったときの対処法は考えておいた方が賢明です。また、万が一ネット環境の整っていない地域に出かけるようなときは、スケジュールを確認できなくなるので気を付けましょう。スマホが突然故障する可能性も、ゼロではありません。その辺の対応策も考えて、万全のスケジュール管理をすることが大切です。

転職の目的

自分がなぜ今の会社を辞め、転職を考えるようになったかを、転職ノートにすべて書き出しましょう。たとえば、「一生懸命がんばって仕事の成果を出しているのに、給料がほとんど上がらない」という不満を持っていたら、それを書き出し、自分が転職したいと思っている本当の理由を明確にします。

「給料が安い」「上司にセクハラされた」「社員食堂がない」など、複数の理由によって転職を考えている人もいるでしょう。その場合も、すべて書き出します。

そして、その後は「その原因は何なのか?」「どういう企業に転職すれば、問題を解決できるのか?」を考えていきます。たとえばがんばっても給料があがらない人の場合、

<転職理由>

仕事で成果を出しても、給料が上がらない

<その原因>

年功序列で給料が上がる会社だった

<解決方法>

評価制度のある会社に転職する

ということになり、どんな会社に転職すれば良いのかが見えてきます。このようにして、自分の転職に対する思いを、転職ノートに書き込むことによって明確にすることが大切です。

「転職したらこうなりたい」という将来像

転職の目的がはっきりしたら、今度は「転職したら自分はこうなりたい」という将来像を、転職ノートに書き込みます。自分のなりたい姿を転職ノートに書き込み、未来を創造することによって、転職したい会社がさらに明確になっていきます。

今までのキャリア

中途採用の場合は、応募者の今までのキャリアに期待して採用に踏み切る企業が、数多くあります。そのため、これまで仕事で経験してきたことを自己分析し、職務経歴書や面接でしっかりと伝えるために、転職ノートに文章でまとめておくことはとても重要です。

詳しくは次のページをご覧ください。

自己PR

自分にどんなアピールポイントがあり、それを会社にどんな形で生かせるかを、転職ノートにまとめておきましょう。自己PRは、応募の際にも面接の際にも必ず求められる、とても大事な項目です。数ある応募者の中から選ばれる人は、ほぼ例外なく説得力のある自己PRを行っています。

「自分にアピールできることなんてない」と消極的になってしまう人もいるのですが、けっしてそんなことはありません。日本人は控えめな国民なので、自分を主張することに慣れていないだけなのです。

もしもどうしても自己PRできる要素が見つからない場合は、家族や友人、転職アドバイザーなどに相談してみると、意外な点が発見できるかもしれません。

自分の長所・短所

自己PRと同じように、自分の長所や短所についても、転職ノートにまとめておく必要があります。何も考えないで面接に臨むと、自分の長所や短所というのは意外と思い浮かばないものです。また、わざわざ言わなくてもいいような自分の短所を暴露して、墓穴を掘ってしまう人もいるので、転職ノートを使ってあらかじめ言うべき内容を整理しておくことが大切です。

面接で予想される質問と、その回答

面接であがらずにしっかりと答えられるように、予想される質問をすべて挙げ、Q&A形式でそれに対する回答を書いておきましょう。必ずといっていいほど質問されるのが、次のような項目です。

<面接でよく質問される内容>

  • 自己紹介
  • 退職理由
  • 志望動機
  • 今までのキャリア
  • 入社したらやりたいこと
  • 将来の夢
  • 自己PR
  • 自分の長所・短所
  • 関心のあるニュース
  • 趣味
  • 特技

転職ノートの別項目ですでにまとめている内容も多いのですが、「面接で実際に質問されたらこう答える」という内容を、面接の所要時間を考えながら適切な長さで書きましょう。他にも希望勤務地や希望給与、入社可能時期といった、細かいことも質問されます。その企業ならではのユニークな質問も、あるかもしれません。

質問される可能性のある内容はすべて転職ノートに書き出し、答えを用意しておきましょう。

企業情報

転職先の候補として考えられる企業があれば、企業ごとに分けて、転職ノートの「企業情報」の項目にファイリングします。1社あたり見開き2ページにすると、見やすくスッキリと整理できます。新聞の切り抜きなどがあれば、1ページ分のルーズリーフ用紙にホチキスで切り抜きを止め、その企業ページの後ろに挿入しましょう。

企業情報はさまざまあるかと思いますが、最低限下記の内容は押さえておく必要があります。

<企業情報に最低限入れておきたい内容>

  • 企業名
  • 代表者名
  • 所在地
  • 連絡先
  • 事業内容
  • 採用に関する情報
  • 労働条件
  • 経営理念
  • 社員数
  • 売上高
  • 沿革

それ以外にも、その企業に関連する情報があれば適宜追加します。この企業研究ページは、「本当に転職して良かった」と思える会社と出会うために、とても重要なページです。

企業情報は何社も作らなければならないため、毎回作成するよりはExcelなどを使ってフォーマットを作成し、プリントアウトしたものに記入して転職ノートに貼った方が手間が省けます。

職業・業界情報

今まで経験したことのない職種や業界にチャレンジする人は、興味のある業界や職業の情報を、できるだけ多く集めましょう。転職ノートに新聞の切り抜きをスクラップしたり、ネットの情報をプリントアウトして貼ったり、業界自体の成長性などもしっかりチェックする必要があります。

<職業情報として知っておきたいこと>

  • 詳しい仕事内容
  • 職業の適性
  • 働ける年齢
  • 待遇面
  • 残業
  • 休日
  • 福利厚生
  • 未経験から転職できる可能性
  • 必要な資格

<業界情報として知っておきたいこと>

  • 業界の内容・特徴
  • 業界の現在の市況
  • 業界の今後の見通し・成長性

転職ノートに関するまとめ

転職ノートの作り方をご説明しましたが、ご紹介した方法に囚われる必要はまったくなく、綺麗にまとめる必要もまったくありません。市販の就活戦略ノートなどを利用しても良いでしょう。

大事なのは転職ノートをまとめることではなく、転職ノートを作ることによって、心から納得できる転職を実現することです。そのために内容がゴチャゴチャになって、誰が見てもわからないような転職ノートが出来上がったとしても、自分自身さえわかっていれば何の問題もありません。

転職ノートによって自分が本当に行くべき企業と出会え、企業の側から自分の良さを理解してもらうことができれば、素晴らしいことです。

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