薬剤師転職に必要な活動期間の目安とスケジュール作りなどを解説!

更新日:2021.2.4

薬剤師さんが転職するときは、いったいどのぐらいの期間をかけて転職活動を行ったらいいのでしょうか?

転職活動の平均的な期間の目安や、スケジュールの立て方、転職の流れについてご紹介しましょう!

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薬剤師の転職活動の平均的な期間目安

転職活動にかかる期間は平均1ヵ月前後

薬剤師が転職活動をする場合、平均的な転職期間の目安は1ヵ月前後となります。

特に調剤薬局は求人も多いので、スムーズに転職活動が進んだ場合は、2週間~1ヶ月程度で内定が決まります。

応募書類を提出してから面接日が決まるまでの期間が1~2週間ほどかかり、面接が1回で終われば、その1~2週間後ぐらいに内定が出ます。2回以上ある場合は、そこからさらに1~2週間ほどかかるといった具合です。

実際問題として転職にかかる期間は人ぞれぞれ

でもこれは、あくまで転職活動が順調に進んだ場合です。「調剤薬局の面接を受けたけれど、思っていた職場と違っていた」と判断して辞退するケースもありますし、書類選考や面接で落ちるケースもあります。

「自宅の近くで、年収が高く好条件の調剤薬局に転職したい」「研修制度が整った調剤薬局で、キャリアアップを図りたい」といった条件がある人は、応募する時点である程度の期間を要するかもしれません。

こうした可能性を含めると、実際問題として転職にかかる期間は人それぞれといえます。時期を急いで転職をすると後で後悔することになるので、転職期間は少なくとも3ヶ月以上は確保した方が賢明でしょう。

薬剤師の求人が少ない業種・職種は長期間になりがち

企業薬剤師への転職は長期間になることが多い

転職活動期間の目安は、どんな業種・職種を目指すかによっても違います。

企業の薬剤師などのように、求人が少なく倍率が高い場合は、転職活動が長期間になりがちです。応募先を見つけるだけで1ヶ月以上かかるケースも少なくありません。

応募先が決まっても、たくさんの応募者の中から書類選考に通り、さらに面接を突破するのは至難の業といえるでしょう。面接の回数も企業の場合は2~3回行うのが普通で、慎重に人材を選ぶため面接が終わってから内定が決まるまでの期間も長めです。

そうなると、転職期間の目安はあってないようなものかもしれません。自分自身で線を引き、たとえば「4ヶ月間は企業の薬剤師を目指して転職活動をして、それでも決まらなければ、あきらめて調剤薬局への転職に切り替えよう」と決めておくのもひとつの方法です。

また、長期にわたる転職活動が予測される場合は、職場を辞めて失業給付を受けながら探すよりも働きながら転職活動することをおすすめします。

大病院や大手ドラッグストアも長期の転職活動期間が必要

大学病院や急性期病院などの薬剤師募集も、応募者が多いので内定が出るまで時間がかかり、競争率も高い傾向にあります。面接の回数も多く、筆記試験も行われます。

ドラッグストアや調剤薬局も大手になると競争率が高いので、やや長めに転職活動期間をとっておく必要があるでしょう。

薬剤師の転職で大切なのは最初のスケジュール作り

いつからいつまでに、何をするかを把握しておく

薬剤師の転職活動を成功させるためには、最初のスケジュール作りが非常に大切です。

特に働きながら転職活動を行う人は、限られた時間を有効に使って動く必要があるでしょう。

薬剤師の転職スケジュール例

上記は転職活動の一例ですが、「いつからいつまでに」「何をする」というのを把握した上で、効率的に動くことをおすすめします。

たとえば応募書類の作成などは、土日などにしっかりと時間を使って書く。模擬面接は土曜日にお願いし、その後は平日の早朝や帰宅後を使って一人で練習するといったように、計画的に行うことで、より内定を取りやすくなります。

2社・3社に並行して応募する場合はもっと複雑になってくるので、しっかりとスケジュール表を作ってミスや漏れのないように動きましょう。

スケジュールで見る薬剤師の転職活動の流れ

転職エージェントに登録する

薬剤師への転職を考えたときは、まず薬剤師専門の転職エージェントに登録しましょう。

ハローワークやインターネット上の募集サイトでも転職情報はキャッチできますが、転職エージェントに登録した方がさまざま点でメリットが多く、しかも求職者の利用はすべて無料だからです。

「薬キャリ職業ナビ」が調査会社を通じて行った調査によると、転職経験のある薬剤師のうち、人材紹介会社(転職サイト)を通して転職をした人は58%と、6割近くに及びました。

転職経験のある薬剤師への設問「転職活動で利用したことがある手段」(複数回答可)の回答

出典元:薬キャリ 職業ナビ(エムスリー株式会社)調査会社を通じたWeb調査

このように、薬剤師さんが転職活動を行う際に、転職エージェントを活用するのは一般的となっているようです。

キャリアカウンセラーと面談する

転職エージェントに登録すると、担当のキャリアカウンセラーから連絡が入り、面談日程が決まります。

面談は基本的に転職エージェントのオフィスで行いますが、Web会議や電話でのやり取りが可能な場合もあります。

面談の際には、自分がどんな業種・職種に就きたいのか、希望年収はいくらで自宅から何分以内を希望するのか、といった転職の条件をキャリアカウンセラーから質問されるでしょう。自分にどんなキャリアがあって、どんな点をアピールできるのかといったことも質問されます。

また、転職にあたって悩み事や相談したいことがある場合は、面談時に相談することもできます。

求人を紹介される

自分の転職に対する希望を伝えると、2週間以内ぐらいにキャリアカウンセラーから連絡が入り、いくつかの求人を紹介されます。

その中で興味がある求人があれば詳しい情報を聞くことができますし、なければ違う求人を紹介してもらうこともできます。

求人に応募する

応募したい求人が見つかったら、いよいよ応募をすることになります。まずは履歴書と職務経歴書を作成し、エージェントを通して申し込むことになります。

その際に、できればキャリアカウンセラーに応募書類の添削をしてもらうと、よりブラッシュアップされた書類になるのでおすすめです。

面接を行う

書類選考に通った場合は面接へと進みます。面接の際は身だしなみや姿勢などに十分気を配り、採用担当者や面接官に好印象を与えるようにしましょう。

転職エージェントのキャリアカウンセラーに依頼をすると、模擬面接を受けることもできます。自分では気付かない面接時のクセを指摘してもらったり、説得力のある自己PRの仕方をおしえてもらえたりするので、ぜひ受けておくことをおすすめします。

採用が内定する

面接後、採用が内定した場合は通常1~2週間ほどで連絡がきます。内定通知がきたら遅くとも1週間以内には内定受諾の返事をしましょう。

ただし、薬剤師業界はいま人手不足なので、退職を告げると引き留めにあう可能性もあります。そのため、1ヶ月以内に現在の職場を退職するのは難しいかもしれません。

少なくとも退職を告げてから1.5ヶ月~2ヶ月ほどは余裕を見て、新しい職場に移るスケジュールを考えておく必要があります。

薬剤師が短期間で転職するメリット・デメリット

薬剤師が短期間で転職するメリット

モチベーションを高く持って転職できる

薬剤師さんが短期間で転職するメリットは、やはり何と言ってもモチベーションを高く持って転職活動ができる点です。

転職活動を始めてから時間が経ってしまうと、だんだんとモチベーションが低くなってしまい、「もう転職はあきらめようか?」という気持ちにまでなってしまう人もいます。

その点、すんなりと転職が決まると、「転職したい!」と強く思ったときの情熱を保持したまま、新しい職場に移ることができます。

ブラックな職場から早めに離れることができる

転職を考えている薬剤師さんの中には、残業漬けになっていたり、パワハラに遭っているなど、ブラックな職場に耐えながら働き続けている人もいます。

そういう人にとって、長い転職活動期間は、 まさに地獄といってもいいでしょう。その場合は、一日でも早くその職場を離れた方がいいので、短期間に転職が決まるに越したことはありません。

転職活動が長引いてしまうと、体調を壊したりメンタル不調に陥ってしまったりするケースもあります。

あまりにブラック度が高い職場の場合は、いったん退職を決めてから転職活動を行うのもひとつの方法でしょう。

薬剤師が短期間で転職するデメリット

他の求人と比較検討できない

短期間でスムーズに転職が決まってしまうと他の求人と比較検討することができないので、入社後に「この職場で本当に良かったのだろうか?」と悩んでしまう人もいます。

もし何回か応募をしていれば、「待遇面は今回の方がいいけれど、職場の雰囲気は前回の方が断然いい」というように比較できるのですが、それができない点はデメリットといえるでしょう。

転職に向けての準備が整っていない

転職活動期間がある程度長いと、「いまの職場をスムーズに辞めるために、引継書を書いておこう」といった準備をする時間がありますが、すぐに転職が決まってしまうとそんなゆとりはありません。

バタバタッと転職が決まってしまい、家族にも突然「実は転職することになった」と告げて、「そんな大事な話を、何で前もって教えてくれなかったのか?」と言われてしまうケースもあります。

さまざまな点で準備が整っていない状態なので、転職が決まった後に大変な思いをする可能性があるかもしれません。

薬剤師が長期間で転職するメリット

いろいろな職場を知ることができる

長期間にわたって転職活動を行うと様々な職場を知ることができるので、だんだん目が肥えてくるというメリットがあります。

待遇面はもちろん、ワークライフバランスや職場の雰囲気、キャリアアップの可能性なども職場によって実に様々だということに気付くでしょう。

たとえば、企業の薬剤師を目指して食品会社やサプリメントの販売会社、医薬品の卸会社などに応募したとします。

応募から面接まで進むと、企業のことをリアルに知ることができるので、「食品会社の仕事は魅力的だったけれど、何となく職場がピリピリしていた。その点医薬品の卸会社は、平凡そうだけれど職場の雰囲気がとてもよくて、私にはその方が合っているかもしれない」といったように、自分により合った職場を選ぶ知恵がついてきます。

転職への意思を固められる

転職活動が長期間に及ぶと、「本当にこの職場をやめて、新しい職場に移ってもいいのだろうか?」と考える時間が十分にあるので、転職への意思を固めることができます。

このことは意外に重要で、転職への意思が固ければ、新しい職場に移ったときに「本当に転職できて良かった」と心から実感することができるでしょう。

たとえば前職より年収が低くなったとしても、転職活動期間が長ければそれで不満を抱くことはありません。「いろいろな会社を探してみて、残業がないことを第一条件にすると、前職と同じ年収は望めないことがわかった。だから減収は仕方がない」と、妥協することができます。

ところが、転職がトントン拍子に進んだ人はそれができません。「転職したら年収が減ってしまった。やっぱり前の職場を辞めずにいた方が、良かったのではないだろうか?」と、転職したことを後悔してしまう人もいるのです。

実際のところ、すべての希望がクリアできる職場というのはなかなかなく、優先順位の高い条件以外は妥協するのが一般的です。長く転職活動を行うことによって、そのことを肌で感じることができるため、転職後に謙虚な気持ちで働くことができるでしょう。

薬剤師が長期間で転職するデメリット

モチベーションを保てない

転職活動が長期間に及ぶと最初の頃のモチベーションを保つことができなくなり、だんだんとやる気を失ってしまいがちです。

そうなると、応募書類の作成や面接対策などにも力を入れることができなくなり、「もう面倒くさいから、このまま今の職場にいようか」と、あきらめてしまうケースも少なくありません。

内定の可能性が低くなる

何度も採用試験を受けて決まらずにいると次第に自信を失ってしまい、それがその後の採用試験にも尾を引いてしまいます。

「もしかして次も落ちるのではないだろうか?」という不安を抱くとそのオーラが応募時にも出てしまい、さらに決まりにくくなるという負の連鎖に陥りがちです。そうなってしまうともう、そこから抜け出すのは容易ではありません。

特にいったん職場を退職して転職活動をしている人は、ブランクが長くなると履歴書を見てそれを指摘されるため、内定をとりづらくなるので注意が必要です。

薬剤師は売り手市場なので他の職種に比べればブランク期間の影響は少ないのですが、より条件の良い職場を目指すなら空白期間はできるだけ短いのがベストです。

期間を気にするなら薬剤師の転職エージェントに相談を

インターネット上にない非公開求人を紹介してもらえる

薬剤師さんが転職をする場合は、薬剤師専門の転職エージェントに登録するのがベストの方法です。

転職エージェントに登録すると、インターネット上にはない非公開求人も紹介してもらえるので、求人の幅が大きく広がるでしょう。

非公開求人は公開求人に比べて応募者が少ないので、内定が出やすいというメリットもあります。

キャリアカウンセラーからさまざまなサポートが受けられる

また、転職エージェントのキャリアカウンセラーからさまざまなサポートを受けられるのも、転職エージェントに登録する大きなメリットです。

応募書類の添削や模擬面接が受けられるだけでなく、応募の手配から面接日・入社日の調整、条件交渉などもやってもらえます。

さらに、転職エージェントは調剤薬局や病院・企業などの内部情報も持っているので、職場の雰囲気や人間関係、産休・育休の取得状況といった貴重な情報も教えてもらうこともできます。

まとめ

薬剤師の転職活動期間についてご紹介しました。この不況の時代にあっても、薬剤師さんの転職先は数多くあるため、1ヶ月ほどでスムーズに転職できる人もたくさんいます。

ただし、「より自分の希望に沿った転職先」と考えると、数ヶ月を要する場合もあるかもしれません。スケジュールを立てて計画的に行動し、心から満足できる転職先を見つけましょう!

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