
薬剤師として調剤薬局や病院、ドラッグストアなどで働いていた薬剤師さんの中には、「違う仕事に転職したい!」と考える人もいます。
異業種に転職する薬剤師さんは、いったいどんな仕事を選んでいるのでしょうか?本記事では、薬剤師が転職先に選んでいる異業種をはじめ、異業種に転職するメリット&デメリット、転職成功のポイントなどについて解説します。
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薬剤師の異業種転職先に選ばれている職業・職種
薬剤師さんが異業種への転職を考えたときに、「MR」や「治験コーディネーター」「臨床開発モニター」などをイメージする人も多いかもしれません。
でも、実はそれ以外にも、薬剤師の活躍の場はさまざまあります。求人数こそ多くはありませんが、薬剤師さんが専門性を存分に生かし、やりがいをもって働ける転職先は意外と多いのです。
ここではその一部をご紹介します。職種を超えたコラボレーションが次々と生まれる中、今後薬剤師さんの活躍の場は、多方面に広まるかもしれませんね。
- 製薬会社の新薬開発職
- 食品メーカーの薬剤師
- 化粧品メーカーの薬剤師
- 製薬会社や医薬品卸会社などのDI(医薬品情報提供者)
- 製薬会社の倉庫管理・品質管理
- デジタルヘルスケア関連のエンジニア
- 食品衛生監視員
- 自衛隊
- 麻薬取締官
▼「MR」「治験コーディネーター」「臨床開発モニター」などの職種についてはコチラ
製薬会社の新薬開発職
薬剤師として非常にやりがいのある仕事のひとつに、製薬会社の新薬開発職があります。
新薬開発までの流れとしては、まず薬のタネとなるものを見つけ出し、動物実験やヒトの細胞を用いた実験などによって安全性や有効性を調べ、最終的には臨床試験を経て認定申請へと進みます。
ひとつの製薬会社の中に、たとえば「臨床企画」「臨床推進」「データ分析」「開発薬事」といったいくつかの新薬開発部門があり、どの部門に属するかによって業務の内容も異なってきます。
また、製薬会社の社員ではなく、新薬を開発する専門の企業に所属し、そこから製薬会社に派遣されるケースも数多くあります。
新薬の開発は時間もかかり、承認までの道のりも険しいのですが、純粋に薬学に興味を持っている人にとってはまたとない研究の場となるでしょう。
食品メーカーの薬剤師
食に興味がある人にとって魅力的なのが、食品メーカーの薬剤師の仕事です。食品メーカーの薬剤師は、新しい食品の研究・開発や、食品の品質管理などの業務を主に行います。
薬事に関する専門知識が高く評価される仕事なので、やりがいをもって働くことができるでしょう。
食品メーカーというと、かつては生鮮食品や加工食品を製造販売するメーカーというイメージがありましたが、健康志向の高まりとともにメディカル分野に進出している食品メーカーも少なくありません。そこで必要になってくるのが、薬剤師の資格と経験をもった人材です。
調剤薬局や病院などとはまったく違う世界で、さまざまな人と関わりながら、視野を広く持って仕事に取り組むことができるでしょう。
食品会社も製薬会社と同様で、メーカーの社員として働く薬剤師さんもいますが、食品の研究開発を専門に行う企業に所属して働く薬剤師さんもいます。
化粧品メーカーの薬剤師
美容や健康に興味がある薬剤師さんが転職先として選んでいるのが、化粧品メーカーの薬剤師の仕事です。
仕事内容は企業によってさまざまですが、たとえばメイク用品や洗顔用品、ヘアカラーといったさまざまな商品の研究開発・品質管理などの仕事を行います。
たとえば研究開発部門では、試作品を作って処方を開発し、最終的に治験を実施して安全性などの確認を行います。
薬事法の知識や、皮膚科学・細胞学・生物学などの知識が求められる、薬剤師としてやりがいのある仕事です。
製薬会社や医薬品卸会社などのDI(医薬品情報提供者)
製薬会社や医薬品卸の会社、医療機器メーカーなどには、DI(Drag Information)といって医薬品情報を管理する薬剤師がいます。
DIは、ひと言でいえば「医薬品情報のプロフェッショナル」です。医薬品情報を常に管理し、新たな情報があれば収集し、それに関連する文献や論文を調べた上で、正確かつ十分な情報としてストックします。
その情報は研究機関などに提供することもあり、医療現場の先端に立つ存在として、やりがいをもって働ける仕事です。
製薬会社の倉庫管理・品質管理
新薬開発などの仕事に比べれば地味な仕事ではありますが、残業が少なく安定して高収入が得られる薬剤師の仕事として、製薬会社の倉庫管理・品質管理の仕事があります。
倉庫管理の仕事は、医薬品倉庫にある製品の在庫管理を行い、必要に応じて製品を発注し、荷受け作業や倉庫管理に付随する事務作業も行います。
品質管理の仕事は、市販品となる前の医薬品が薬事法の基準を満たしているかどうかを、化学試験などによって検査し管理する仕事です。
倉庫管理・品質管理ともに求人数は少なく、転職の難易度も高いので、「リクナビ薬剤師」や「マイナビ薬剤師」などのように企業の求人が多い転職エージェントに登録するなどして、常に求人にアンテナを張っておくといいでしょう。
デジタルヘルスケア関連のエンジニア
いま人生100年時代に向けて「デジタルヘルスケア」の必要性が叫ばれており、それに伴ってAIやIoTといったデジタル技術を駆使して、予防医療や健康増進に取り組むIT企業も増えてきました。
それにともなって、薬剤師の専門性を必要とする医薬関連のデジタルツールも登場し、薬剤師からエンジニアに転向する人も現れています。
エンジニアを目指すにあたっては、スクールに行くなどして最低限のITスキルを身につける必要がありますが、デジタルヘルスケアに興味がある人にとってはやりがいのある仕事といえるでしょう。
食品衛生監視員
食品衛生監視員とは、食品の安心・安全を守るために、法令に基づいて食品の収去や検査、食中毒の調査、食品製造業者や飲食店などの監視・指導・教育などを行う仕事です。
国の検疫所または地方自治体の保健所に勤める公務員で、薬剤師も食品衛生監視員の採用試験に応募することができます。
国の検疫所の場合は、輸入食品の監視・検査、感染症の侵入防止といった、国外との関係に重点を置いた業務が中心となります。
採用人数が限られているので狭き門ですが、公務員なので身分は保障され、定年まで安定して働くことができるでしょう。
自衛隊
自衛隊幹部候補生の試験に合格すると、陸軍・海軍・空軍の病院や部隊などで、薬剤師として働くこともできます。
自衛隊の薬剤師は、医薬品の管理や隊員の健康管理などが主な仕事です。入隊にあたっては年齢制限があり、20歳以上28歳未満となっています。
麻薬取締官
薬剤師の資格があると、麻薬取締官にも応募できるのをご存知でしょうか?
麻薬取締官は、その名の通り麻薬犯罪を取り締まる仕事で、正義感が強く、麻薬犯罪根絶のために責任をもって取り組める人に向いている仕事です。
薬剤師が麻薬取締官になるには、厚生労働省の麻薬取締部の採用試験を受ける必要があります。外国人の麻薬犯罪に関わることもあるので、英語力も求められる仕事です。
薬剤師が異業種へ転職するメリット・デメリット
薬剤師が異業種へ転職するメリット
広い視野で社会を見られるようになる
異業種に転職することで、さまざまな職種のさまざまな個性をもった人たちと関わる機会ができ、広い視野で社会を見られるようになります。
調剤薬局や病院の薬剤師として働いていると、医療や薬事関係以外の人たちと関わることが少なく、仕事がマンネリ化して不満に感じる薬剤師さんもいます。
異業種に転職することで、いろいろな刺激を受けることができ、自分自身の可能性を広げることができるでしょう。
職種によっては、薬局の薬剤師以上の給与がもらえる
薬剤師が異業種に転職すると、職種によっては薬局の薬剤師以上の給与がもらえる場合があります。
たとえば製薬会社の新薬開発職や、食品メーカー・化粧品メーカーの薬剤師、デジタルヘルスケア関連のエンジニアなどは、努力と能力次第で700万円以上の年収を得ることも可能です。
これまでにないキャリアの道筋を描くことができる
調剤薬局や病院の薬剤師として働いていると、キャリアの道筋は薬剤師としてずっと働くか、薬局や病院の経営面に関わるかといった形になるのが一般的です。
異業種に転職すると、これまでにないキャリアの道筋を描くことができるようになり、新たな可能性に挑戦することができます。
薬剤師が異業種へ転職するデメリット
求人の絶対数が少ない
調剤薬局などの薬剤師の仕事は、全国津々浦々にあり、転職する場合も比較的楽に職場を見つけることができます。
ところが企業の薬剤師などは、募集する絶対数が少なく、地域的にも首都圏に集中している傾向があるので、転職先を探すのは一苦労です。
うまく転職先が決まっても、数年後に「夫の転勤で転職することになった」というようなことがあったときに、転職先を探すのは大変でしょう。
調剤薬局などより精神的・体力的にきつい仕事がある
調剤薬局などの薬剤師の仕事は、基本的に同じ職場内で淡々と働くので、定年まで働いても体力的にそこまできつくはありません。
ところが、異業種に転職すると常に新たな業務に挑戦したり、日々の業務で電車による移動があったりと、精神的・体力的にきつい仕事もあります。
企業の研究職などは残業が多い職場もあり、若いうちはがんばってやっていけても、40代・50代になったときに「やっぱり調剤薬局の方が楽だった」と思う人もいるかもしれません。
パート的に働ける職場が少ない
調剤薬局などの薬剤師さんは、育児中に「当分の間は家庭中心に働きたい」と思った場合は、他のスタッフとの連携を図りながら、臨機応変に対応してもらえる職場が数多くあります。シフトをうまく組んでもらえれば、時短勤務や派遣勤務、パート勤務などもできるでしょう。
ところが異業種に転職すると、一人の社員が責任をもって担当しなければならない職種も多いので、子育てをしながら働くのが大変になるケースも多いでしょう。
育児中は朝も夜も目が回るほど忙いため、さらに仕事でプレッシャーがかかるとなると、ストレスがかなり溜まるかもしれません。
薬剤師が異業種に転職する最適なタイミング
年代的には20代のタイミングがベスト
薬剤師さんが異業種への転職にトライするなら、年代的なタイミングとしてベストなのは、やはり20代のうちです。
20代であれば職種未経験でもポテンシャル採用される可能性がありますが、30代となるといくら薬剤師の経験が豊富でも、おいそれとは転職できなくなります。
もちろん、薬剤師の長年の経験が活かせる業種であればキャリアチェンジできる場合もありますが、それは極少数でしょう。異業種への転職を考えるなら、何と言っても20代のうちがベストです。
3年以上薬剤師を経験してから、異業種に転職するのがベスト
薬剤師さんが異業種への転職を考えるなら、できれば3年以上薬剤師を経験してから、転職をするのがベストです。
たとえば新卒で病院の薬剤師になった人が、勤めて1年そこそこで「やっぱり異業種に転職したい」と思っても、なかなか転職先は見つかりません。
でも、3年以上病院の薬剤師として経験すると、それをキャリアとして認めてもらえるので、採用される確率もグンと高まります。
企業の求人は、4月・10月入社のタイミングが多い
職種未経験で企業に転職する場合は、4月入社か10月入社の採用が多い傾向にあります。
4月入社の場合は1月~2月頃、10月入社の場合は9月頃に募集がかかるので、そのあたりを見逃さずに求人をチェックするといいでしょう。
薬剤師を辞めずに、働きながら転職活動をするのがおすすめ
薬剤師さんが異業種に転職する場合、すんなりとは決まらないケースもあるので、できれば働きながら転職先を探すのが理想的です。
いったん辞めてしまうと、「早く次の勤め先を見つけなくては」と焦ってしまうので、転職のタイミングを誤ってしまうこともあるでしょう。
薬剤師さんにとって、異業種への転職というのは、自分の人生にとって一大事でもあります。焦ってブラック企業に転職してしまったりしないように、くれぐれも慎重に行動することが大切です。
異業種転職に向いている薬剤師の特徴
自分の可能性に挑戦したい人
今のマンネリ化した職場環境や人間関係を変え、自分の可能性に挑戦したい人は、異業種転職に向いている人といえるでしょう。
逆に言うと、ただ単に「今の仕事に不満があるから、異業種に転職したい」と考えている人は、異業種に転職しても後悔するかもしれません。
「自分は転職を通して新たなキャリアを築きたい!」という明確な目標があり、それに向かって努力できる人は、異業種に転職することで活躍することができます。
異業種の方が向いていることに気付いた人
調剤薬局や病院・ドラッグストアなどの薬剤師として働いている人の中には、実際に仕事を経験してみて、「自分にはこの仕事は向かない。もっと違う仕事の方が向いていた」と気付く人もいます。
たとえば「自分は本当は薬局の中で働くよりも、外に出てさまざまな人と関わる仕事がしたかった」と気付いた場合は、MRや臨床開発モニター、治験コーディネーターといった外回りの仕事に転職することで、活路が見い出せるかもしれません。
薬剤師の資格と経験を活かして、より自分の適性に合った仕事に移ることで、今までより以上に生き生きと活躍することができるでしょう。
年収をアップさせたい人
薬剤師の年収は数ある職種の中でもかなり高い方ですが、異業種の中にはそれよりもさらに高い収入が期待できる職種もあります。
そのため、「もっと高い年収を確保したい」と考える人は、異業種への転職に踏み切るのもひとつの方法です。
結婚や出産・育児といったライフイベントを控えている人
結婚や出産・育児といったライフイベントを控えている女性薬剤師さんの場合、異業種に転職することで、無理なく家庭や育児との両立を図れる場合もあります。
たとえば、大病院の薬剤師として非常に忙しい毎日を送っている薬剤師さんの場合、製薬会社の倉庫管理や品質管理の職種に転職すると、結婚・出産後も無理なく働き続けることができます。
製薬会社は全体的に年収が高く、福利厚生が充実している企業も多いので、さまざまな恩恵を受けながら長く働き続けることができるでしょう。
薬剤師が異業種への転職を成功させるポイント
薬剤師専門の転職エージェントに相談する
内定を勝ち取るために、転職エージェントへの登録は必須
薬剤師さんが異業種に転職するのは、けっして簡単なことではありません。
たとえば製薬企業や食品メーカーなどの薬剤師として転職できれば、数年後に700万円以上の
高給も期待できますが、内定を勝ち取るのは容易なことではないでしょう。
そのため、内定をもらうための最善の方法として必須ともいえるのが、転職エージェントへの登録です。
非公開求人は公開求人よりも応募者が少ない
転職エージェントに登録すると、インターネット上では見られない非公開求人を紹介してもらうことができます。
非公開求人は公開求人に比べて応募者が少ないので、採用される確率が高まるというメリットがあります。
応募書類の添削や模擬面接が受けられる
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアカウンセラーを紹介されます。応募前や面接の前などに、キャリアカウンセラーに応募書類の添削や模擬面接を依頼すると、プロの視点から適切なアドバイスをもらうことができます。
「インターネットの情報サイトに履歴書や職務経歴書の書き方が出ているから、それを見て書けば大丈夫」と思う人もいるのですが、転職のプロのリアルなアドバイスというのは意外と重要です。
志望動機や自己PRに何を書くかは、採否を左右する非常に重要なポイントなので、キャリアカウンセラーのアドバイスは受けておくに越したことはないでしょう。
面接に関しても、模擬面接を受けることで自分では気が付かない話し方のクセを治すことができたり、インパクトのある志望動機をアドバイスしてもらえたりするので、できれば受けておくことをおすすめします。
企業情報・業界情報を調べておく
異業種に転職する際に、絶対にやっておきたいのが、企業情報・業界情報の収集です。
調剤薬局や病院などと企業とは、経営形態も業界事情などもまったく違います。企業がどんな事業を行っているのか、今後の成長が見込めるのかといったことは、絶対に調べておく必要があるでしょう。
その点をしっかりと把握した上で、「この企業なら大丈夫」と思ったところを選ぶことが大切です。企業情報や業界情報を調べておくことは、応募書類の作成や面接対策にも役立ちます。
具体的な仕事内容や勤務条件、職場の雰囲気などを把握しておく
異業種への転職を考えるなら、転職を希望する職場の具体的な仕事内容や、勤務条件、全体的な雰囲気、人間関係などの情報を、できる限り詳細に把握しておきましょう。
職場の情報収集が必要なのは同業種も同じですが、異業種の場合は特に念入りに行うことが大切です。転職してから「やっぱり自分にこの仕事は向いていなかった」と気付いたのでは、遅いからです。
たとえば下記のような情報は、できる限り集めておいた方がいいでしょう。
- 具体的にどのような仕事内容か?
- 一日の大まかなスケジュールはどうなっているか?
- 出張や転勤はあるか?
- 残業や休日出勤はどの程度あるか?手当はしっかり出るか?
- 有給は取得できるか?
- 職員同士の関係は良好か?
- 社員の年齢構成や男女比はどうか?
- 職場の雰囲気は良いか?
- (将来的に出産の予定がある場合)産休・育休の取得状況はどうか?
職場情報を集めるために最も頼りになるのが、転職エージェントです。キャリアカウンセラーに質問すると、わかる範囲でリアルな情報を教えてくれるので、質問しない手はありません。
また、インターネット上の「転職会議」や「キャリコネ」などの転職口コミサイトも、真に受けるのは危険ですが、参考情報としては見ておいた方がいいでしょう。
薬剤師の異業種転職におすすめな転職支援サービス
製薬会社などと幅広いコネクションがある「リクナビ薬剤師」

■おすすめポイント
☑転職業界最大手「リクルート」グループが運営
☑非公開求人に掘り出し物の求人がある
☑サポート体制が万全で、提案力が高い
公開求人数は約5万件。非公開求人にリクルートならではの求人がある
「リクナビ薬剤師」は、転職業界最大手「リクルート」のグループ会社である(株)リクルートメディカルキャリアが運営する、薬剤師専門の転職エージェント。
約5万件の公開求人を有し、製薬会社や卸メーカーなどを始め、大企業との幅広いコネクションがあるので、異業種への転職の際にも頼りになるでしょう。
特に非公開求人にリクルートならではの求人が多いので、登録することで掘り出し物と出会えるかもしれません。
キャリアカウンセラーのサポート体制が万全
「リクナビ薬剤師」のキャリアカウンセラーは、転職業界の老舗だけあってレベルが高く、サポート体制は万全です。
提案力も高く、キャリアカウンセラーの当たり外れも少ないので、安心して登録できるのが嬉しい点です。
求人の紹介もスピーディで、電話やメールのレスポンスも早く、転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
ただし、関東近郊以外は対面による面談ができないので、地方在住で対面による面談を希望する人には向かないかもしれません。
高収入の求人が多い
「リクナビ薬剤師」の求人は高収入の求人が多いので、転職によって年収アップを図る人は登録マストの転職エージェントといえます。
紹介してくれる求人の数も多く、幅広い選択肢の中から応募先を選ぶことができます。
幅広い業態の求人がある「マイナビ薬剤師」

■おすすめポイント
☑リクルートに次ぐ転職業界大手「マイナビ」が運営
☑面談のサポートが手厚い
☑実力派のキャリアカウンセラーが揃っている
転職業界35年以上の「マイナビ」グループが運営
「マイナビ薬剤師」は、リクルートに次ぐ転職業界大手の「マイナビ」が運営する、薬剤師専門の転職エージェントです。
リクルートが大企業なら、マイナビは中小企業に強いという特徴があり、中規模企業の薬剤師募集を狙うなら「マイナビ薬剤師」に登録しておいた方がいいでしょう。
幅広い業態の求人があるので、異業種に転職を望んでいる人は、マイナビでしか出会えないレアな求人と出会える可能性もあります。
求人の質が高く、実力派のキャリアカウンセラーが揃っている
「マイナビ薬剤師」の求人数は公開・非公開合わせて約5万8,000件あり、求人の質も高いのが特徴です。
「マイナビ薬剤師」も「リクナビ薬剤師」と同様、実力派のキャリアカウンセラーが揃っていて、親身になってサポートしてくれます。
電話やメールのレスポンスも迅速で、求人の案件も積極的に提案してくれます。
面談のサポートに力を入れている
「マイナビ薬剤師」は、面談によるサポートに力を入れている点に特徴があります。
そのため、転職にあたって悩みや迷いがある人は、「マイナビ薬剤師」のキャリアカウンセラーに相談することをおすすめします。
総合的な評価が高い「薬キャリ」

■おすすめポイント
☑大手医療情報サイトで有名なm3グループが運営
☑高収入の正社員求人が多く、企業の求人も豊富
☑電話面談だけで求人を紹介してもらえる
薬剤師転職エージェントとしての総合的な評価が高い
「薬キャリ」は、薬剤師専門の転職エージェントの中で、総合的な評価が最も高いエージェントです。
運営しているのは、医師向けの大手医療情報サイトで有名なm3グループ。求人数は4万件以上で、求人の質から提案力、サポート体制に至るまで、すべてにおいて高い評価を得ています。
年収700万円以上の求人が多く、企業の求人も豊富
「薬キャリ」の求人は、年収700万円以上の高収入求人が多く、企業の求人も豊富にあります。
キャリアカウンセラーの中には、経験の浅いカウンセラーもいますが、求人の提案力は高く対応もスピーディです。
紹介する求人も的確なので、スムーズに気持ちよく転職活動を進めることができるでしょう。
幅広い可能性の中から求人をチョイスしてくれるので、「こんな求人があったの?」と、教えられることがあるかもしれません。
電話面談でヒアリングし、スピーディに求人紹介
「薬キャリ」はエージェントまで出向かなくても、電話面談でしっかりとヒアリングしてくれるので、忙しい人も負担なく利用できる転職エージェントです。
スピーディに求人を紹介してくれて、1日に最大10件の求人を紹介してくれることもあります。電話やメールで気軽に相談もできるのも、嬉しい点です。
異業種に転職した薬剤師の成功体験談の事例
病院の薬剤師として残業もいとわずに働き、体調が優れなくなる
Aさんは病院の薬剤師として、5年間一生懸命働いてきました。薬学に強い興味を持っていたAさんは、院内のさまざまな勉強会にも積極的に参加し、残業もいとわずに意欲的に仕事をしてきました。
そんなやる気満々のAさんでしたが、働き過ぎがたたったのか、朝起きたときに疲れが残っている状態が続いたのです。
友人に愚痴をこぼしたところ、サプリメントを渡される
ある日、Aさんは高校時代の親友と久しぶりに会い、食事をしながらゆっくりおしゃべりをしました。

病院の薬剤師A
「なんか最近、ちょっと疲れ気味なのよねぇ。まあ残業ばっかりしているから、無理もないんだけど、20代前半の頃はそんなことなかったのに、30に近づくとやっぱりこうなっちゃうのかなぁ」
そう愚痴をこぼすAさんに、友人は

高校時代の友人
「なあんだ!疲れ気味だったの?そういえば何となく肌の調子悪そうだものね。それじゃ、これ飲んでみたら?」
と言って、友人が愛用しているというサプリメントを差し出したのです。
思いがけず体調を回復し、サプリメントに強い興味をもつ
もともと薬にしか興味のなかったAさんでしたが、せっかく友人からもらったものなので、数日間飲んでみることにしました。
すると、3日ぐらい経った日の朝、目が覚めたAさんは

病院の薬剤師A
「あれ?なんか今朝は疲れてない。どうしてだろう?」
と不思議に思い、まさかと思いながらも商品を取り寄せてしばらく飲み続けてみることにしました。そして、Aさんはそれ以来、残業をしても疲れることがなくなったのです。
それからは研究熱心なAさんのこと、その商品の成分などについて徹底的に調べ上げ、健康食品分野に強い興味を抱くようになりました。
外資系健康食品メーカーの求人に興味をもち、転職エージェントに連絡
そんなある日、Aさんはふと目にした外資系健康食品メーカーの求人情報に、目が留まりました。
「国内工場でサプリメントの検査・分析を行う薬剤師募集」、なんとそれは、友人からもらったサプリメントを製造している企業だったのです。
Aさんは、自分でも驚くほど、その求人に釘付けになりました。

病院の薬剤師A
「今まで5年間、病院の薬剤師としてやりがいをもって働いてきたけれど、このところずっとサプリメントのことが頭から離れなくて、もっともっと深く知りたいと思うようになった。私は病院に来られる患者さんの薬を提供するだけでなく、たくさんの人の役に立てるサプリメントを研究する仕事に就きたい!」
そう思ったAさんは、いても立ってもいられなくなり、募集を出している転職エージェントに連絡を入れました。
キャリアカウンセラーから企業情報を聞き、安心して求人に応募
Aさんは転職エージェントのキャリアカウンセラーに、外資系健康食品メーカーの求人に興味を持った経緯を詳しく話しました。
キャリアカウンセラーは、

キャリアコンサルタント
「こちらの企業様は、Aさんのような研究意欲旺盛な方を求めていますよ。がんばってください!」
と言って、企業の内部情報をいろいろと教えてくれました。
外資系なので基本的に能力給である点や、極めて自由な社風がある点、福利厚生はほとんどないけれど、子育て中の女性に対する対応は充実している点など、リアルな企業情報をいろいろと教えてもらえました。
企業の内情を知ることができたAさんは、安心して応募へと進んだのです。
応募のための準備をしっかり行い、見事採用を勝ち取る
Aさんはキャリアカウンセラーのアドバイス通りに企業研究・業界研究を行い、キャリアの棚卸をして自己分析を行った上で、自分のアピールポイントを明確にしました。
もともとアピール力の高いAさんだったので、採用試験はトントン拍子に進み、面接でも自分を100%アピールして見事採用を勝ち取りました。
異業種に転職し、自分が主体となって働けることに喜びを感じるAさん
そしてAさんは2ヶ月後、病院の薬剤師から外資系健康食品メーカーの薬剤師へと転職。外資系の雰囲気は、むしろAさんにとっては病院の雰囲気よりもフィットし、毎日生き生きと検査・分析業務に励んでいます。

元病院の薬剤師A
「病院にいた頃は、上から言われた範囲の業務しかできなかったけれど、今の会社は提案もどんどんできるし、自分が主体となって仕事ができる。自分が追求したい分野も決まってきたし、これからサプリメントを飲んで元気をキープしつつ、ますます仕事をがんばりたい」
と思うAさんでした。
異業種に転職したい薬剤師の質問・疑問
異業種に転職すると残業はある?
異業種の場合、職種によってはかなり残業があるケースもあります。たとえば製薬会社のMAは、残業が非常に多い職種の代表的な例です。
病院やクリニックを訪問する時間帯が夜間になることも多いため、MAに転職した場合は、残業漬けを覚悟した方がいいでしょう。企業の研究職やデジタルヘルスケア関連のエンジニアなども、転職する会社によっては残業が多いところもあります。
逆に、製薬会社の倉庫管理や品質管理の職種のように、ほぼ残業がない職種もあります。DIも、職種的に残業時間は少ない傾向にあります。
転勤や出張はある?
全国に支社をもつ企業に転職すると、転勤する可能性がないとはいえません。ただし、自分が所属する部門が本社以外にない場合は、ずっと本社勤務になるでしょう。
出張に関しては、臨床開発モニターや治験コーディネーターなどの外回りの職種は必ずあります。それ以外の仕事も必要に応じて出張が発生する可能性はあります。
子育てをしながら働ける?
異業種に転職後、結婚して子どもが生まれた場合、育児休暇や時短勤務などを利用しながら働き続けられるかどうかは、職種や企業によってさまざまです。
たとえば製薬会社の倉庫管理や品質管理などは、出産後も働き続けられる可能性が極めて高い職種です。
治験コーディネーターは女性が戦力となっている関係もあって、子育てをしながら働きやすい環境を整えている企業が少なくありません。
逆にMAや研究職などは、会社側の女性に対する配慮がないと子育て期を乗り越えられないケースもあります。
引っ越しをしても仕事はできる?
異業種に転職すると、調剤薬局や病院の薬剤師のように「どこに引っ越しても働き口がある」というようには、いかなくなると思った方がいいでしょう。
たとえば食品会社の研究職などは、ただでさえ転職が狭き門である上に求人が都心に偏っている傾向があります。地方へ引っ越しをすると、同じ職種で転職するのは厳しいかもしれません。
まとめ
薬剤師さんがキャリアチェンジを考えたときに、資格や経験を活かして転職できる異業種が意外と多いことが、おわかりいただけたでしょうか?
ただし、異業種への転職を決断するにあたっては、よく考えることも大切です。たとえ「仕事が単調」「面白味がない」といった不満があったとしても、調剤薬局の薬剤師などは残業も少なく、無理なく働き続けるには最適な職種だからです。
このまま薬剤師を続けることのメリット&デメリットをよく理解した上で、転職エージェントのキャリアカウンセラーなどにも相談しながら、自分にとってベストの選択をしましょう。
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