
「調剤薬局以外で働きたい」と考えている薬剤師さんのために、薬局以外の転職先5選と、転職の流れ、注意点、薬剤師以外の仕事への成功事例をご紹介しましょう!
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調剤以外に転職したい薬剤師に最適な職種
製薬会社のМR
薬剤師のキャリアアップ転職の代表的な例として、製薬会社の「MR」(医療情報担当者/Medical Representatives)の仕事があります。
製薬会社の社員として医療機関に出向き、医師や薬剤師などに医薬品の案内をしたり、最新の医薬情報を提供したりする職種です。
直接製薬会社に雇われるのではなく、CSO(Contract Sales Organization)と呼ばれる医薬品販売業務受託機関に所属して、製薬会社に派遣されるケースもあります。
MRは実力次第では薬剤師以上の年収が期待できますが、医師に対して提案ができるほど医療や医薬に関する深い知識が求められるので、かなり難しい仕事であることは覚悟した方がいいでしょう。
治験コーディネーター
最近はコロナウィルスのワクチン開発の情報が頻繁に流れ、「治験」という言葉を聞くことが多くなりました。
「治験コーディネーター」(CRC/Clinical Research Coordinator)は、まさにそういった新薬開発のための「治験」(臨床試験)をコーディネイトする仕事で、医薬に詳しい薬剤師の経験を活かせる職種です。
治験コーディネーターというと製薬会社をイメージする人が多いかもしれませんが、製薬会社の社員として働く治験コーディネーターは少なく、未経験から治験コーディネーターとなる人の多くはSMO(Site Management Organization)と呼ばれる治験施設支援機関に所属します。
現在治験の件数は増加傾向にあり、これからますます需要が高まる職種のひとつといえるでしょう。ただし、薬剤師に比べると全体的に年収が低めです。
臨床開発モニター
治験コーディネーターとよく似た仕事に、「臨床開発モニター」(CRA/Clinical Research Associate)があります。
臨床開発モニターは、病院などの医療機関で治験(臨床試験)が治験実施計画書に基づいて正しく行われているかどうかを確認するのが、主な仕事です。
治験コーディネーターと同じく、医薬に関する知識が求められる仕事なので、薬剤師の経験を活かして活躍することができるでしょう。
臨床開発モニターもまた、製薬会社の募集は少なく、未経験から臨床開発モニターになる場合は、多くの人がCRO(Contract Research Organization)と呼ばれる治験開発業務受託機関に所属します。
民間企業の研究職
求人数は多くありませんが、民間企業に転職し、薬剤師の知識や経験を活かして「研究職」に就く道もあります。
業界としては、製薬関連や食品関連の企業、医療機器メーカー、化粧品会社、バイオテクノロジーに関わる企業、香料関連の企業などがあります。
研究者として、企業が開発する商品の研究をしたり、安全性の確認をしたりといった業務を行います。
研究職以外にも、新薬の開発に携わる「開発職」や、医薬品情報を収集・提供する「DI(Drug Information)・学術職」といった仕事もあります。
メディカルライター
薬剤師の経験を活かして、「メディカルライター」になるという道もあります。メディカルライターとは、医療に関わる記事を専門に書くライターのことです。
薬剤師がメディカルライターになる場合は、たとえば臨床試験の企画書や治験結果報告書の作成など、医薬品開発に関する専門的なライティングの仕事に携わると、知識や経験を活かすことができるでしょう。
転職先としては、医療系出版社や医療系広告代理店、製薬会社、医療系サイトの運営会社、SMO(治験施設支援機関)、CRO(治験開発業務受託機関)などがあります。
メディカルライターとして数年間勤めた後で、フリーのメディカルライターとして活躍する人もいます。
調剤薬局以外の職場へ転職する流れ
薬剤師が調剤薬局以外の職場に転職する場合、ハローワークやインターネット上の転職サイトを使って自力で探す方法もありますが、最も効率的なのは転職エージェントを利用する方法です。
転職エージェントの利用は無料で、転職のプロがカウンセリングを行い、応募書類や面接の指導も行ってくれます。
面接日や入社日の調整、給与の交渉なども代行してもらえるので、フルに活用しない手はないでしょう。
薬剤師専門の転職エージェントに登録する
まずは「薬キャリ」「マイナビ薬剤師」といった薬剤師専門の転職エージェントの中から、自分に合ったエージェントを2~3社程度選び、登録します。
最初から1社に限定してしまうよりも、複数のエージェントに登録して、比較検討しながら進めていくのがベストの方法です。
担当のキャリアカウンセラーのカウンセリングを受ける
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアカウンセラーから連絡が入ります。実際にオフィスに出向いてカウンセリングを受けるのが理想的ですが、仕事が忙しくて出向く余裕がない人は、「薬キャリ」のように電話とメールだけで対応してもらえる転職エージェントもあります。
キャリアカウンセラーから転職の理由や希望する職種、給与や勤務地の希望条件などについて確認があり、転職に関する悩みなどがあれば、そこでアドバイスをもらうことができます。
転職の候補先を紹介される
カウンセリングが終わると、希望に沿った候補先をキャリアカウンセラーがピックアップして、いくつか紹介してくれます。
その中から希望に沿った求人が見つかれば、その旨を伝え、見つからない場合は再度候補先を出してもらいましょう。
データ上の募集要項だけでなく、職場の雰囲気や人間関係、産休・育休の取得状況といったことも教えてもらえる場合があるので、キャリアカウンセラーに積極的に質問してみることをおすすめします。
応募書類を作成し、書類選考に臨む
応募先が決まった後は、いよいよ応募書類の提出になります。
応募書類を作成するにあたっては、まず自己分析をしっかりと行い、キャリアの棚卸しを行って、自分にどんな実績や能力があるのかを明確にしましょう。
そしてキャリアカウンセラーから効果的な応募書類の書き方を教えてもらい、自分なりに書き終えた後は、できればキャリアカウンセラーに添削をしてもらうのがベストの方法です。
応募書類は書類選考の合否を判定するだけでなく、面接の際にもそれをもとに話をすることになるので、応募書類に何を書くかは非常に重要です。
面接試験を受ける
書類選考に通ったあとは、面接へと進みます。面接は1時面接で内定が決まるところもありますが、2時面接・3時面接まで行うところもあります。
面接を突破するためには、やはり事前の準備が重要です。あらかじめキャリアカウンセラーの模擬面接を受け、転職のプロからアドバイスをもらった上で、しっかりと練習して面接に臨みましょう。
応募先によっては、面接以外に適性検査や学力試験を行うケースもあります。学力試験がある場合は、想定される範囲の学習をしておく必要があります。
内定が決まる
面接の結果、無事内定が決まると、転職への準備を進めます。現在調剤薬局に就業中の人は、退職に向けての準備を行い、キャリアカウンセラーを通して就業開始日を調整しましょう。
調剤薬局以外に転職する際の注意点
お給料や年収が下がってしまうリスクがある
調剤薬局の薬剤師がそれ以外の職種に転職する場合、お給料や年収が下がってしまうリスクがあります。
たとえば治験コーディネーターに転職すると、調剤薬局で500万円ほどの年収をもらっていた人でも、転職当初は年収400万円ほどに下がってしまうケースも多いでしょう。
その点をよく考えて、転職先を考えることが大切です。
年齢が高い場合、転職するのが難しい
調剤薬局の薬剤師がそれ以外の職種に転職するときに、年齢が高いと転職するのが難しくなるケースが多いので、注意が必要です。
出典元:CRCばんく
たとえば治験コーディネーターの場合、上のグラフを見てもわかる通り、未経験者は20代中頃の30%台をピークに、合格率が急激に下がり始めます。
そして、ガクッと合格率が落ちるのが30代です。28歳では30%の合格率がありますが、32歳では10%と、10人に1人しか合格できない状況となっています。
逆に、32歳でも治験コーディネーター経験者であれば70%の合格率があり、30代以上で転職する場合はいかに経験が重要かということがわかるでしょう。
このように、年齢によって薬剤師から治験コーディネーターへの転職が難しくなることを理解した上で、慎重に転職を決断することが大切です。
いったん違う職種に転職すると、もう薬局の仕事には戻り難い
調剤薬局の薬剤師からちがう職種にいったん転職した場合、もう薬局の仕事には戻れないと思った方がいいでしょう。
たとえば「自分は調剤薬局の薬剤師よりも、臨床開発モニターの方が向いている」と思って、20代後半に転職したとしましょう。
最初の数年間はやりがいをもって働いていても、30代後半になって「臨床開発モニターの仕事は外回りだから移動が大変! 調剤薬局の方が内勤だし、年齢を重ねても勤め続けられる」と思う場合もあるかもしれません。
でも、そのときに調剤薬局の採用試験を受けても、ブランクがあることで落とされてしまう可能性は高いといえます。
いったん違う職種に就いた限りは、その職種でがんばっていくのだという覚悟をもって、仕事に臨む必要があるでしょう。
悩んだら薬剤師の転職支援サービスを使おう
総合的な評価が高い「薬キャリ」

■おすすめポイント
☑薬剤師の登録数ナンバーワン!
☑キャリアカウンセラーの提案力が高い
☑日本最大の医療情報サイトm3グループが運営
常時4万件以上の求人があり、総合的に満足できる転職エージェント
「薬キャリ」は、日本最大の医療情報サイト「m3」のグループ会社であるエムスリーキャリアが運営する、薬剤師専門の転職エージェント。転職を考える薬剤師の登録数ナンバーワンで、求人数は公開・非公開合わせて、常時4万件以上を有しています。
「薬キャリ」は求人の質・量・提案力・サポート体制に至るまで、総合的に高い評価を得ている点に特徴があります。
「求人数は多いけれど、コンサルタントの対応がもうひとつ」といったバランスの悪さもなく、納得のいく求人活動ができるでしょう。
豊富な求人情報の中から選び、迅速に転職活動ができる
「薬キャリ」に登録すると、キャリアカウンセラーが豊富な求人情報の中から的確な求人をピックアップして紹介してくれるので、スムーズに転職活動を行うことができます。
「薬キャリ」のキャリアカウンセラーの対応は迅速で、紹介してくれる求人情報の数も多く、最大で1日に10件の求人を紹介してくれることもあります。
電話やメールで気軽にサポートを受けられるので、仕事が忙しい人やできるだけ早く転職を決めたい人は、「薬キャリ」に登録しておくといいでしょう。
求人の提案力が高く、柔軟に対応してもらえる
m3はマイナビなどのように転職業界の老舗ではないので、経験の浅いキャリアカウンセラーにあたった場合は、たとえば「ブラック薬局で身も心もボロボロになって、もう薬剤師として働く気力がない」といった悩みを相談しても、深いアドバイスはもらえないかもしれません。
でも求人の提案力は高いので、転職したいという気持ちが明確で、「薬局の薬剤師のような単調な仕事はもうやりたくない。もっとキャリアが積めて、やりがいのある仕事を探している」といった相談であれば、幅広い視野で柔軟な提案をしてもらえるでしょう。
業界トップクラスの求人数「ファルマスタッフ」

■おすすめポイント
☑薬剤師転職サポート20年の実績
☑東証一部上場の日本調剤グループが運営
☑公開求人数6万件以上と、業界トップクラスの求人数
20年以上の薬剤師転職サポート実績をもつ、日本調剤グループの転職エージェント
「ファルマスタッフ」は、東証一部上場の日本調剤グループが運営する薬剤師専門の転職エージェントで、20年以上の薬剤師転職サポート実績をもっています。
公開求人数だけでも6万1,000件以上と、薬剤師業界でトップクラスの求人数があるので、安心して転職相談ができるでしょう。
数だけではなく、求人の質も高いのが「ファルマスタッフ」の特徴です。年収600万円以上・時給4,000円以上の高収入求人も、数多くあります。
特に多いのは20代薬剤師の正社員求人で、派遣社員の求人にも力を入れています。
求人先の内部情報に詳しく、転職の失敗が少ない
「ファルマスタッフ」の嬉しい点は、もうひとつあります。それは、キャリアカウンセラーが実際に就業先を訪問して、「経営は安定しているか?」「職場の雰囲気はいいか?」といった生の情報を仕入れている点です。
そのため、転職してからブラックだったことがわかって後悔することも少なく、安心して転職することができるでしょう。
転職経験がない人も手厚くサポートしてもらえる
今回が初めての転職という人は、「どうやって転職活動をしたらいいかわからない」と心配な人も多いことと思います。
「ファルマスタッフ」に相談すれば、キャリアカウンセラーに手厚くサポートしてもらうことができ、将来に向けたキャリアプランも踏まえた上でアドバイスがもらえます。面接に同行してもらえる場合もあります。
また、「認定薬剤師」の資格を目指す人は、日本調剤グループの教育専任担当者が手がけた実務直結型のeラーニング教材(有料)を受講できます。
資格取得だけを目的とした教材ではないので、日々の業務に役立つスキルを身につけながら、認定薬剤師の資格を目指すことができるでしょう。
全業態の求人が充実「マイナビ薬剤師」

■おすすめポイント
☑転職業界35年以上の実績をもつマイナビグループが運営
☑さまざまな業態の求人をまんべんなく扱っている
☑面談のサポートが特に丁寧
転職大手「マイナビ」グループが運営する転職エージェント
「マイナビ薬剤師」は、大手転職エージェントとして有名な「マイナビ」グループが運営する、薬剤師専門の転職エージェントです。
転職業界35年以上の実績があり、求人数は公開・非公開合わせて5万8,000件あります。
転職業界での長い実績をもつエージェントなので、求人の質・量ともに問題なく、幅広い求人をまんべんなく扱っています。
実力派のキャリアカウンセラーが多い
「マイナビ薬剤師」には実力派のキャリアカウンセラーが多く在籍し、転職相談をすると親身になってサポートしてくれます。
「ブラック薬局に勤めていて、ストレスと疲労が溜まってどうしたらいいかわからない」といった、転職と直接関係ない相談でも、しっかりとサポートしてくれるでしょう。
楽天インサイトの調査(2019年10月)では、薬剤師転職支援サービスの中で「ご利用者満足度NO.1」に選ばれるなど、顧客満足度が高いのも「マイナビ薬剤師」の特徴です。
電話やメールのレスポンスも早く、求人案件も積極的に提案してくれるので、何かと心強いでしょう。
面談のサポートに特に定評がある
顧客満足度の高い「マイナビ薬剤師」ですが、特に面談でのサポートに定評があり、いろいろと相談したいことがある人はぜひ登録しておくことをおすすめします。
「薬キャリ」のように電話やメールでスイスイと転職活動が進められるエージェントとはまた違ったタイプの、面談重視のエージェントなので、自分に合ったタイプを選ぶことが大切です。
調剤以外に転職した薬剤師の成功体験談の事例
新卒で就職した薬局は、実はブラック薬局だった!
Aさんは27歳。薬科大学を卒業後、自宅の近くにある中小薬局に就職し、3年目になります。「薬剤師の就職先の半分近くは薬局だから」と思って、地元の調剤薬局を就職先に選んだのですが、それが大きな間違いでした。
あまり深く考えず、「自宅にできるだけ近い方がいい」と思って就職したところ、なんとそこは正真正銘のブラック薬局だったのです!
毎日残業に追われ、職場の雰囲気も悪く、暗い気持ちになるAさん
Aさんが勤めた薬局は残業が常態化していて、退勤できるのは毎日22時以降。残業をしても残業代は雀の涙ほどしか出ず、職員の教育体制などもほとんどなく、おまけに職場の雰囲気は真っ暗でした。
さらに職場自体が暗くて陰湿な雰囲気があるため、処方箋をもってやってくる患者さんとは事務的な対応以外何の会話もできず、人とコミュニケーションをすることが好きなAさんにとっては苦痛以外の何ものでもありませんでした。
薬科大学での楽しかった生活を思い出すと、今の自分の生活がみじめで哀しく、

薬剤師Aさん
「何のためにがんばって薬科大学を出たのだろう?私はこんな仕事をするために、6年間も時間とお金をかけて勉強したのだろうか?」
と、どんどん暗い気持ちになってしまうAさんでした。
製薬会社のMRに転職する道があることを知る
そんなある日、Aさんが何気なくテレビ番組を観ていたときに、製薬会社のMR(medical representative/医薬情報担当者)として活躍している20代の女性が登場しました。
「この仕事を選んで良かったと思うことはありますか?」という記者の質問に、女性は

製薬会社MR
「私は中規模のクリニックを中心に訪問しているのですが、あるドクターが『クリニックを経営していると、あれこれ忙しくてなかなか学会にも出られないけれど、Aさんがいろいろな情報を教えてくれるから助かる』と言ってくださったんです。
私が訪問することで、少しでもクリニックのお役に立てているのだと思うと、とても嬉しくなりました。以前は調剤薬局の薬剤師をしていたのですが、医師から処方された薬をただ出すだけで、もうひとつやりがいを感じられなかったんですよね」
そんな女性の話を聞きながら、Aさんは

薬剤師Aさん
「もしかしたら私も、薬剤師からMRに転職することで、やりがいを感じられるようになるのだろうか?」
と思い始めたのです。
本気で転職を考え始め、転職エージェントに相談
それからAさんは、本気で転職を考えるようになり、思い切って薬剤師専門の転職エージェントに相談をしました。

薬剤師Aさん
「MRへの転職を考えているんですが・・」
とAさんが相談したところ、担当のキャリアカウンセラーからは

キャリアコンサルタント
「薬剤師の経験があるとはいえ、未経験でMRに転職するのは、けっして簡単ではありませんよ」
と釘を刺されました。
でもその後に、

キャリアコンサルタント
「Aさんはまだ20代ですし、しっかりと転職のための準備をすれば、採用される可能性はあります。一緒にがんばっていきましょう!」
とアドバイスをもらいました。

薬剤師Aさん
「転職の準備?」
と、まだ一度も転職経験のないAさんは戸惑いましたが、キャリアカウンセラーから詳しく話を聞き、自己分析や企業分析が大切だということを知ったのです。
CSOへの転職を目指し、自己分析や企業分析を行う
それからAさんは、キャリアカウンセラーに言われた通りに自分のキャリアや能力を分析し、MRとして転職できる可能性のある企業を徹底的に調べ上げ、自分自身の希望にピッタリの企業を見つけました。
本当は製薬会社に入りたかったAさんでしたが、キャリアカウンセラーから

キャリアコンサルタント
「未経験で製薬会社に転職するのは、かなり厳しいですよ」
と言われていたので、まずはCSO(製薬会社などからMR業務を受託する企業)に転職しようと決めました。
応募書類の添削と模擬面接を受け、採用試験にトライ!
Aさんは自己分析をもとに履歴書・職務経歴書を作成し、キャリアカウンセラーに添削をしてもらい、指摘された点を必死になって修正した上で、無事応募書類を提出しました。
最も希望していたCSOは経験者優先だったので、書類選考で落ちてしまいましたが、次に応募したCSOは無事書類選考にパスし、面接日が決まりました。
Aさんはキャリアカウンセラーの模擬面接を受け、自分の話し方のクセを修正し、「インパクトが弱い」と言われた志望動機も具体例を盛り込んで練り直して、何度も面接の練習をしました。
そして面接当日、Aさんは持ち前のコミュニケーション能力を発揮して自分の思いを堂々と話し、無事内定をもらうことができたのです。
水を得た魚のように充実した日々を送るAさん
CSOに入社後、Aさんは自分でも驚くほど充実した日々を送るようになりました。
毎日医療や医薬に関する新しい情報を取り入れ、それを病院の医師や薬剤師に伝えるのが、Aさんの主な仕事です。今まで薬剤師だった自分が、今度は薬剤師に情報を提供する側に回りました。
調剤薬局と違って移動の多い仕事なので、大変な面もありますが、もともと人と関わることが好きだったAさんは、まるで水を得た魚のように楽しく働いています。

薬剤師Aさん
「大学を卒業するときは、何も考えずに薬局に就職してしまったけれど、その点は大いに反省している。自分の適性を考えてキャリアプランを立てることがいかに大事かを、今回の転職でつくづく感じた。
MRとしてしっかりとスキルを積んで、製薬会社から信頼される存在となり、できれば製薬会社に転職したい。思い切って転職をして、本当に良かった」
と、つくづく思うAさんでした。
調剤以外に転職したい薬剤師の質問・疑問
結婚・出産後に働くのが難しい職種はありますか?
「治験コーディネーター」や「企業内の薬剤師」などは、結婚・出産後に働き続ける人も多いのですが、「MR」は残業が多いので有名な職種で、家族の協力がないと結婚・出産後の就労は厳しいかもしれません。
「臨床開発モニター」も残業が多い職場が数多くありますが、女性が多くを占める職種なので、企業側もいろいろと対策を練っています。育児中は残業のない部署に配置するなど、無理なく働ける環境が整った職場も、だいぶ増えてきました。
これから出産する可能性のある女性が転職を考える場合は、応募時に産休・育休の取得状況や、時短勤務の有無などを確認しておくことが大切です。
「薬剤師のレア求人には、どんなものがありますか?」
薬剤師のレア求人としては、「医薬品を扱う企業の物流センターの薬剤師」「医薬品を扱う企業の品質管理を行う薬剤師」などがあります。
募集は少ないのですが、残業が少なく安定して働ける職場も多く、給与も高めなので、安定した職場を求める人には狙い目といえるでしょう。
また、公務員の仕事としては、「学校薬剤師」「自衛隊の薬剤官」「科捜研の薬剤師」などもあります。かなり狭き門ではありますが、身分が安定し、給与面でも安定して高い給与が得られます。
採用試験の適性検査で不採用になることはありますか?
最近は採用試験に適性検査を課すところも多いのですが、薬剤師の場合は仕事の能力面やキャリアを重視するので、適性検査のみで不採用になることはまずありません。
給与交渉はいつ行ったらいいでしょうか?
給与交渉を行う場合は、内定後に行うのが一番交渉しやすいでしょう。
ただし、薬剤師の経験があるとはいえ職種未経験の職場に転職する場合は、前職に比べて年収が下がった状態からスタートするのが一般的とも考えられます。
待遇面で迷うことがあった場合は、転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談するのがベストの方法です。
まとめ
調剤薬局以外の仕事を希望する薬剤師さんのための情報をご紹介しましたが、いかがでしたか?
薬剤師さんが資格や経験を活かして転職できる職種が意外と多いことや、年齢的な壁があること、年収面で下がる可能性があることなどが、おわかりいただけたかと思います。
薬局以外の職種に転向する場合は、転職エージェントに相談するなどして10年後・20年後の長いスパンでキャリアプランを立て、「本当にこの職種でいい」と確信した上で応募するのがベストの方法でしょう。
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