クリニカル・エデュケーターへ転職する5つのメリット、4つのデメリット!仕事内容や年収についても解説

更新日:2020.10.19

「クリニカル・エデュケーター」への転職を考えている人のために、クリニカル・エデュケーターに転職するメリット&デメリットや仕事内容、年収、転職成功のためのポイントについてご紹介しましょう!

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クリニカル・エデュケーターに転職するメリット・デメリット

クリニカル・エデュケーターに転職するメリット

看護師の経験を活かして、年齢に縛られずキャリアチェンジできる

クリニカル・エデュケーターは医療機関での臨床経験が必須なので、看護師経験がある人にしかできない仕事といえます。

また、クリニカル・エデュケーターは産業看護師や治験コーディネーターなどの職種と違って、5年以上といった長いキャリアをもつ看護師を必要としています。

製薬会社などの企業は、看護師としての職務に長年携わってきた人に、その経験を活かしてクリニカル・エデュケーターとして医師や看護師を教育してほしいと、期待しているからです。

そのため、クリニカル・エデュケーターの採用試験では、よくありがちな「看護師経験が6年ある20代後半の人より、経験2年ほどで20代前半の人の方を採用したい」といった選考の仕方はしません。

外資系企業などは、30代後半以上の職種未経験者にも、広く門戸を開いているほどです。

キャリアを積んだ看護師さんをウェルカムで迎え入れてくれるので、「これまでの看護師としての長いキャリアを活かして、違う世界に挑戦してみたい!」という人にとっては、最適な仕事でしょう。

年収が高い

クリニカル・エデュケーターは、求められるスキルも責任も重い仕事なので、未経験でも500万円以上の年収を得ることができます。

看護師でも同じぐらいの年収を得ている人はたくさんいますが、クリニカル・エデュケーターの場合は夜勤手当なしで500万円以上の年収が確保できるので、実質的な給与としては看護師よりも高いと考えていいでしょう。

看護師としての経験や実績次第では、700万円以上の年収を得ることもでき、年収面での満足度は高い職種です。

いま注目を集めつつある職種なので、将来性がある

「クリニカル・エデュケーターという職種自体、聞いたことがない」という人も、いるかもしれません。

クリニカル・エデュケーターは日本ではまだあまり普及していない医療サービスなのですが、欧米ではすでに広く普及していて、日本もこれからは需要が増えてくることが予測されます。

そのため、クリニカル・エデュケーターはいま注目を集めつつある職種のひとつとして、今後の将来性が大いに期待できる職種です。

その先がけの一人として活躍できることは、さまざま意味でメリットが大きいでしょう。

生活のリズムを一定にできる

病棟の看護師として働いている人の中には、「看護師になりたての頃は夜勤も苦にならなかったけれど、この生活がずっと続くのかと思うとやっぱり辛い」と思い始める人もいます。

その点、クリニカル・エデュケーターの仕事は毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝ることができ、生活のリズムを一定にすることができます。

平日は多忙ですが、土日はしっかり休めるので、「平日に働いて週末はしっかり休む」という生活のサイクルを作ることができるでしょう。

英語力を活かせる

クリニカル・エデュケーターは、治療や看護ケアに関する最新情報を届ける仕事なので、英語の文献を読む機会も少なくありません。

また、クリニカル・エデュケーターを募集する企業には外資系も多く、英語が話せないと本社とのやり取りが難しいので、英語力がある人を優先して採用する傾向にあります。

そのため、英語が好きで「英語力を活かしたい」と考えている人にとっては、能力を最大限に発揮できる職場といえるでしょう。

クリニカル・エデュケーターに転職するデメリット

出張が多い

クリニカル・エデュケーターの仕事は出張が多く、週に3回ほどは出張があると覚悟しておいた方が賢明です。

近場の病院を訪問する日もありますが、丸1日かけて日帰りで行く出張や、泊りがけで行くような出張もあり、体力的にハードな仕事といえます。

募集する企業が少なく、求人の倍率が高い

クリニカル・エデュケーターを募集している企業はまだ日本国内では少なく、それに対して希望者はとても多いので、求人の倍率が高いのが難点です。

もともとクリニカル・エデュケーターに求める能力自体が高いにもかかわらず、さらに求人数まで少ないとなると、よほど本気で準備をしないと転職成功は望めないでしょう。

下記に紹介する「クリニカル・エデュケーターの転職に成功するためのポイント」をお読みいただき、用意周到に転職の準備をして、万全の体制で採用試験に臨むことが大切です。

子育てをしながら勤め続けるのは大変

クリニカル・エデュケーターの仕事は出張が多く、まったく同じ仕事を出産後も続けるのは、難しいものがあるかもしれません。

子育てが一段落するまで、近場の病院のみを担当させてもらえるといった企業側の配慮があれば、何とか続けられる可能性もありますが、子育てをしながら遠方の出張をこなすのはかなり厳しいでしょう。

ただし、クリニカル・エデュケーターの職種に就く人の多くは女性なので、子育て中の就労については、会社としても配慮しないわけにはいきません。

産前産後休暇や育児休暇はもちろん取得できますし、出産後しばらくは内勤の仕事をするなど、何らかの形で勤め続けることは可能でしょう。

子育て中に会社がどのような配慮をしてくれるかによって、無理なく働き続けられるかどうかが決まるので、育児中の働きやすさについては必ず確認しておくことが大切です。

英語力がないと仕事に支障をきたす場合がある

企業の業務内容によって一概には言えませんが、クリニカル・エデュケーターの場合、英語力がないと仕事に支障をきたすケースが少なくありません。

先ほどもお話ししたように、クリニカル・エデュケーターは英語の文献を読む機会があったり、外国の本社と連絡をとる機会があったりします。

さまざまなシーンで英語力が求められるので、英語ができないと肩身の狭い思いをすることもあるでしょう。

たとえ外資系企業の募集要項に「英語力は必須ではありません」と書いてあっても、それは現時点で必須ではないという意味で、入社後は英語を学ばなければならなくなる可能性が高いといえます。

「自分は英語が苦手」と感じている人は、活躍の場が限られてしまうケースもあるので、よく考えた上で転職を決めた方がいいでしょう。

クリニカル・エデュケーターになるには

製薬関係の企業やCSO企業に転職する

クリニカル・エデュケーターになるには、製薬・医療関係の企業に直接雇用される方法と、CSO(医薬品販売業務受託機関/Contract Sales Organization)と呼ばれるアウトソーシングサービス企業に転職する方法とがあります。

CSOとは、製薬会社などから依頼を受けて、医薬品の営業やマーケティング活動を行う企業のことです。

多くのクリニカル・エデュケーターはCSOに所属している

製薬会社などに直接雇用されるクリニカル・エデュケーターは少なく、多くのクリニカル・エデュケーターはCSOに所属し、そこでさまざまな製薬会社の仕事を担当しています。

製薬会社に転職できれば、雇用が安定し長く勤められますが、その会社の仕事しかできないという点では、職種未経験者にとって理想的な環境とは言えないかもしれません。

その点、CSOではさまざまな製薬会社の案件を経験できるので、着実にスキルアップすることができます。

CSOの社員として何年か担当していた製薬会社から、正社員雇用のオファーがかかるケースもあるので、まずはCSOの社員としてスタートするのが賢明な選択でしょう。

クリニカル・エデュケーターとは、こんな仕事

医師や看護師に治療や看護の最新情報を提供するのが主な業務

クリニカル・エデュケーターとは、主に大学病院や基幹病院などの医療機関を訪問し、医師や看護師、薬剤師などの医療従事者に対して、疾病の治療や看護にかかわる最新情報を提供する仕事です。

提供する情報としては、疾患啓発(疾患についてより深い理解を深めるための啓発活動)や、投薬・服薬の指導、副作用マネジメントなど、患者のケアを中心に教育を行います。

ただ単に情報を提供するだけでなく、現場の問題点を発見したり、解決のための手段を提案したりと、キャリアや探究心に応じて仕事の幅はさらに広がるでしょう。

医薬品などが正しく使われるようにサポートすることが目的

クリニカル・エデュケーターのミッションは、企業の利益に貢献することではなく、医薬品などが正しく効果的に使われるようにサポートすることです。

製薬会社が販売する薬を、医療施設で正しく使ってもらうためには、医師や看護師の服薬指導の質を向上させる必要があります。

そこで、クリニカル・エデュケーターが医師や看護師に対して教育をすることによって、患者の服薬中断や無断服薬といった事態を防ぐことができ、QOLを向上させることもできるというわけです。

それによって製薬会社と医療従事者との信頼関係も深まり、患者さんの満足度の向上や、看護ケアの質の向上にもつながるでしょう。

看護師経験が必須の仕事

クリニカル・エデュケーターの仕事をするには、治療や看護に関する深い知識と経験が必要なので、看護師経験は絶対条件ともいえます。

ただ単に看護師経験があるだけではなく、大学病院や基幹病院で4~5年以上の看護実務経験があり、さらに担当する診療科の病棟での看護経験があるなど、求められるレベルもかなり高めです。

さらにプリセプターやアソシエーターの経験、専門看護師や認定看護師などの資格があると有利になるなど、正真正銘の“プロの看護師”が採用される職種です。

求人によっては応募条件の緩いものもありますが、最低でも3年以上の看護師経験は必要と思っておいた方がいいでしょう。

高いコミュニケーション能力とパソコンのスキルが求められる

クリニカル・エデュケーターは、医師や看護師などと良好なコミュニケーションをとる必要があるので、高いコミュニケーション能力が求められます。

パソコンを使う機会も、数多くあります。PowerPointを使ったプレゼンテーションの作成や、Wordによる業務文書の作成、Excelを使用したリスト作成業務などは必ずあるので、中級レベルのPCスキルがあることが理想的です。

「看護業務が主だったので、パソコンはあまり使っていなかった」という人は、転職期間中にWebスクールなどで学んでおくことをおすすめします。

旺盛な探究心がある人に向いている仕事

クリニカル・エデュケーターは、薬や治療法などに関するエビデンスや新たな知見を知るために、学会の報告書や医学論文、医学書などを読んでさまざまな情報を吸収する必要があります。

そのため、医学や薬学に関する旺盛な探究心がある人には打ってつけの仕事ですが、淡々と仕事をこなしたい人は苦痛を感じることがあるかもしれません。

自分の適性をよく考えた上で、仕事を選択することが大切です。

クリニカル・エデュケーターの具体的な仕事内容

クリニカル・エデュケーターの仕事内容は、CSOの体制や担当する疾患などによっても違いますが、一般的に次のような仕事を行います。

医療機関に出向き、医師や看護師などへの教育・サポートを行う

クリニカル・エデュケーターのメインの仕事といえるのが、医師や看護師などへの教育・サポートです。

医療機関に出向き、医師や看護師の専門分野にかかわる疾病の治療について、さまざまな情報を提供します。

クリニカル・エデュケーターが提供する情報には、たとえば次のようなものがあります。

  • 薬を服用する患者に副作用が生じた際の、患者やその家族に対するケアの方法
  • 患者の薬剤に対する懸念を除去する方法
  • 患者が自宅で注射を打つときに困っている点を、解決する方法

こうしたことは、普段から医師や看護師がよく患者さんに質問される内容であり、服薬指導の際にアドバイスすべき内容でもあります。

クリニカル・エデュケーターのアドバイスによって医師や看護師が適切な対処法を知ることで、患者の服用のドロップアウトが防げだり、自宅での注射がスムーズに行えるなど、さまざまな効果が期待できるでしょう。

このように、医療や看護の質の向上につながるような情報を提供することが、クリニカル・エデュケーターの大きな仕事のひとつです。

説明会や勉強会を企画・実施する

クリニカル・エデュケーターは、上記のような内容を伝えるために、医療現場のニーズに合わせてさまざまな説明会や勉強会・講習会を企画・実施します。

会合の場ではクリニカル・エデュケーターが一方的に話すだけでなく、医療現場で起きているさまざまな問題点を医師や看護師からヒアリングし、疑問点を解決していきます。

こうすることで、医療従事者の日頃の不安が解消され、モチベーションを高くもって仕事に臨むことができます。

医療機関からの質問に回答する

クリニカル・エデュケーターが医療機関を訪問した際に、医師や看護師などから質問をされることはよくあります。

その場で答えられるような質問もありますが、医療機関へのアドバイスは正確さが命なので、いったん持ち帰ってオフィスで調べてから伝えることもあります。

医療機関から質問があった際は、何日もそのままにしたりせず、迅速に回答することが重要です。自分のスケジュールとの兼ね合いを見ながら、できる限り速やかに伝えましょう。

医療機関の情報を収集し報告する

医師や看護師などからヒアリングしたさまざまな内容を、レポートとしてまとめるのも、クリニカル・エデュケーターの重要な仕事です。

医療機関が服薬や看護ケアにおいてどんな悩みをかかえているのか、その問題が起こる原因は何なのかといったことを、クライアントである製薬会社にレポートとして報告します。

それによって、製薬会社は顧客である医療機関の悩みを吸い上げ、解決に向けて施策を練るなど、有効な現場情報として活用することができます。

クリニカル・エデュケーターの一日のスケジュール

クリニカル・エデュケーターの一日のスケジュールは、勤務するCSOによっても違いますが、一般的に次のようなスケジュールとなります。

下記の紹介したのは、午前中が内勤で、午後に医療機関を訪問するパターンです。遠方の医療機関に出向く際は、直行直帰や宿泊といったスケジュールになる場合もあります。

9:00 出勤

メールをチェックして問い合わせへの対応を行い、その日のスケジュールを確認します。

9:30 内勤業務

今後訪問する医療機関にアポを取り、説明会などの準備をするなど、その日に必要な内勤業務を行います。

日によってはチームミーティングや、訪問先のリサーチ、MRに対するレクチャーなどを行ったりすることもあります。

12:00 昼食

オフィスでお弁当を食べたり、近くのレストランで職場の仲間とランチを食べたりします。オフィスでは昼食をとらずに、まずは訪問先に向かい、最寄り駅に着いてから現地でランチをとる人もいます。

13:00 医療機関を訪問

医療機関に向かって出発します。近場の医療機関であれば、1日に2~3件訪問することもあります。

こうしたケース以外にも、自宅から直行して隣の県の大学病院に行ったり、朝から新幹線や飛行機に乗って遠方の基幹病院に向かったりする場合もあります。

13:00 看護師向けの説明会を開く

医療機関でやることはさまざまありますが、看護師向けの説明会や勉強会なども、そのひとつです。

勉強会の最中に医師や看護師から質問があれば、オフィスに持ち帰って質問事項に対する回答を調べ、後日あらためて訪問することもあります。

17:00 オフィスに戻る

医療施設での仕事が終わったらオフィスに戻り、メールの対応や資料の作成、翌日の準備などを行います。

医療施設が遠方の場合は、オフィスに戻らずに直行や直帰をすることもあります。

クリニカル・エデュケーターの年収水準

未経験からクリニカル・エデュケーターになった場合

転職する企業によって年収はさまざまですが、未経験からクリニカル・エデュケーターになった場合、年収の相場は500万円~600万円ほどです。

看護師からキャリアチェンジをする場合、一般的に日系企業よりも外資系企業の方が、年収が高い傾向にあります。

経験を積むと年収はいくらぐらいになる?

クリニカル・エデュケーターとして経験を積むと、企業にもよりますが700万円~800万円ほどの収入を得ることも可能です。

看護師の年収と比べてもけっして少なくなく、夜勤なしで500万円~800万円の収入が得られる職種なので、年収としては申し分ないといえるでしょう。

クリニカル・エデュケーターのここが知りたい!

夜勤はあるの?

クリニカル・エデュケーターが医療機関を訪問するのは日中なので、夜勤はありません。

土日には休める?

クリニカル・エデュケーターは企業の社員なので、土日祝日は基本的にお休みです。ただし企業によっては、土日が休みにならないケースもあります。

残業はどのぐらい?

クリニカル・エデュケーターの仕事は医療機関への訪問の他に、さまざまな調査や情報収集、勉強会の企画など、多岐にわたっています。

そのため、その人の段取りの良さなどによっても違いますが、毎日1~2時間程度の残業は発生すると考えておいた方が賢明です。

転勤や出張はある?

クリニカル・エデュケーターの仕事の多くは、週に3~4回の出張が発生します。

「基本的に日帰り出張で、たまに泊りがけの出張がある」というパターンもあれば、「宿泊を伴う出張が週に3回ほどある」といったパターンもあり、いずれにしても移動の大変さは覚悟しておいた方がいいでしょう。

また、勤める企業によっては、全国各地への転勤も発生します。たとえば転職した時点では東京本社勤務でも、数年後に東北や大阪、名古屋、九州などへの転勤を命じられることもあります。

中には海外転勤になる人もいるので、転勤の有無については事前に確認しておいた方がいいでしょう。

有給休暇は取れる?

クリニカル・エデュケーターの仕事は、自分でスケジュールをコントロールできる仕事なので、有給休暇は比較的取りやすい職種です。

仕事の調整がうまくつけば、土日を挟んで長期休暇をとることもできるでしょう。

子育てをしながら働ける?

先ほどもお話ししましたが、クリニカル・エデュケーターが子育てをしながら働き続けることは、容易ではありません。

所属するCSOが子育て中のクリニカル・エデュケーターに対して、どのような配慮をするかによって、子育てをしながら働ける環境かどうかが決まるといえます。

引越しをしても仕事はできる?

クリニカル・エデュケーターの職種は求人自体がまだ少なく、企業の多くが都市部に集中しているため、地方に引っ越しをした場合は仕事に就けない可能性があります。

今後はクリニカル・エデュケーターの募集も増えてくるかとは思いますが、現時点では都市部以外の就労は厳しいかもしれません。

クリニカル・エデュケーターの転職に成功した事例

「臨床現場よりも、医療や看護の進歩に貢献できる仕事がしたい!」

Aさんは看護大学を卒業後、基幹病院の腫瘍内科病棟に6年間勤務していましたが、日々患者さんの看護にあたる中で、「このまま看護師として、ずっと働き続けていていいのだろうか?」と考えるようになりました。

看護師の仕事自体にはプライドをもっていましたが、「臨床の現場のプロとしてずっとやっていくよりも、もっと医療や看護の充実に貢献できるような仕事はないのだろうか?」という思いがあったのです。

看護師教育の仕事に、興味を持ち始める

それというのも、Aさんは学生時代にアメリカの医療施設を視察したことがあり、日本にはない看護師のシステムがあることを知っていました。

日本では、看護師のキャリアアップといえば看護師長や看護部長になるというイメージしか思い浮かびませんが、アメリカには看護師教育を専門に担当するクリニカルナースエデュケーター(CNE)と呼ばれる人がいて、看護師指導のプロとして活躍していたのです。

「より良い看護を行うには、優秀な看護師を育てるための教育が絶対に必要!もし日本にもそういう職種があったら、私はそういう仕事の方が向いているかもしれない」と考えていました。

クリニカル・エデュケーターという職種があることを知る

そんなときに、Aさんはインターネットの情報サイトを見ていて、外資系のCSOでクリニカル・エデュケーターとして働いている看護師がいることを知りました。

「私がやりたいと思っている仕事が、日本にもあるなんて知らなかった!」と気付いたAさんは、早速看護師専門の転職エージェントに相談しました。

転職エージェントのキャリアカウンセラーは、「クリニカル・エデュケーターは、今はまだあまり知られていない職業ですが、これからは日本でも需要が高まっていくと思いますよ。医師や看護師に医療情報を届けるだけでなく、よりよい看護の方法を提案したりして、医療の発展にも貢献できる仕事です」と教えてくれました。

採用試験のための万全な準備をして、非公開求人を待つ日々

ただしクリニカル・エデュケーターの仕事は希望者がとても多く、転職希望者にとって狭き門であることも、キャリアカウンセラーは教えてくれました。

「インターネットで募集するとものすごい人数の応募があるので、非公開で募集している企業が多いんです。おすすめの企業が募集をかけたら、すぐにお知らせしますね」

そうキャリアカウンセラーに言われたAさんは、その日からクリニカル・エデュケーターに転職すべく、準備を始めました。

応募書類の添削や模擬面接をキャリアカウンセラーにお願いし、自宅では何度も面接の練習を重ねました。

さらに好きだった英語に磨きをかけるため、オンライン英会話スクールにも入会しました。外資系のCSOに転職するには、英語力があると有利だと聞いたからです。

外資系のCSOに、クリニカル・エデュケーターとして採用される

万全の状態でスタンバイしていたところ、Aさんは外資系の有名なCSO企業がクリニカル・エデュケーターを募集しているという情報を、キャリアカウンセラーから受け取ったのです。

「人事を尽くして天命を待つ」という気持ちで採用試験に臨んだところ、Aさんの医療にかける思いと探究心の強さ、これまでの腫瘍内科の看護師としての実績、そして英語力を買われて、見事クリニカル・エデュケーターとして採用されることになりました。

医療の充実に確実に役に立っていることを実感

いまAさんは、外資系CSOのクリニカル・エデュケーターとして、毎日さまざまな病院のがん病棟に出向き、忙しく働いています。

患者さんが抗がん剤の使用や薬の服用を拒んだときにどうケアすればいいか、がんの痛みを緩和させるにはどのような方法があるかといったことを、医師や看護師との会話や勉強会の中で話し、問題点をヒアリングして解決方法を提案しています。

自分自身が直接臨床にかかわることはなくなりましたが、現場の看護師さんから「薬を飲みたがらなかった患者さんが、自分から飲んでくれるようになりました」といった話を聞くと、医療の充実に自分が確実に役に立っていることを実感し、やりがいを感じています。

「今後は医療における教育のプロとして、キャリアを磨きたい」

クリニカル・エデュケーターは日本全国に出張があるので、移動は大変ですが、それでも夜勤がなくなったことで体はだいぶ楽になりました。

平日は残業が多くて大変ですが、土日は確実に休めるので、サラリーマンの彼と週末に会うことができるようになったのも嬉しい点です。

「今まではひとつの病院の狭い世界の中で働いていたけれど、いまは日本全国のさまざまな病院とかかわれるので、広い視野で医療を考えられるようになった。今後は医療における教育のプロとして、キャリアを磨いていきたい」と考える、Aさんでした。

クリニカル・エデュケーターの転職に成功するためのポイント

非公開求人の情報を調べる

クリニカル・エデュケーターは、先ほどもお話しした通り求人の倍率が高いので、非公開求人に常に目を光らせておく必要があります。

非公開求人は公開求人ほど多くの応募者がないため、採用される確率が高くなるからです。

クリニカル・エデュケーターの非公開求人は、看護師専門の転職エージェントなどが多く保有しており、それらに登録することで非公開求人を紹介してもらうことができます。

転職エージェントに相談する

クリニカル・エデュケーターへの転職を考えるなら、ハローワークやインターネット上の転職先を使って求人を探すだけでなく、転職エージェントに登録することをおすすめします。

クリニカル・エデュケーターの求人は「リクルートエージェント」や「doda」「マイナビエージェント」などの大手総合転職エージェントにも求人はありますが、「看護のお仕事」や「マイナビ看護師」「ナース人材バンク」といった看護師専門の転職エージェントに数多くあります。

転職エージェントの利用は無料なので、1社だけに登録するのではなく、2~3社に登録していろいろな情報の中から検討することをおすすめします。

転職先の内部情報をもっている転職エージェントも多いので、どんな雰囲気の会社なのか、産休・育休の取得率はどうか、キャリアアップできる環境かなども聞いておくといいでしょう。

書類選考や面接で自分のキャリアをしっかりとアピールする

クリニカル・エデュケーターの仕事は、看護師としてどんなキャリアを積んできたかを非常に重要視するので、職務経歴書や面接でその点をしっかりとアピールすることが大切です。

そのためには、自分のこれまでのキャリアを棚卸しして箇条書きに書き出し、それを長過ぎず短過ぎず、採用担当者や面接官に「これだけの経験があれば申し分ない」とわかってもらえる文章にまとめる必要があります。

この作業は、自分一人で行うよりは、転職エージェントの力を借りるのが得策でしょう。転職エージェントのキャリアカウンセラーにお願いすると、応募書類の添削や面接対策に協力してもらうことができます。

クリニカル・エデュケーターの採用試験はかなりの難関なので、職務経歴書や面接の練習を万全の状態にブラッシュアップさせてから、自信を持って採用試験に臨むのがベストの方法です。

キャリアチェンジの場合、志望動機は非常に重要

看護師からクリニカル・エデュケーターへのキャリアチェンジを図るにあたって、「なぜこの応募者は、クリニカル・エデュケーターにキャリアチェンジしようと思ったのだろう?」というのは、企業側が非常に興味をもつ部分です。

そのため、職務経歴書にどのような志望動機を書き、面接でどう伝えるかというのは、非常に重要です。

「夜勤がなくワークライフバランスが整うから」といった自分本位の転職理由を伝えても、ほぼ間違いなく内定には至らないでしょう。

そうかといって、「医療の充実に貢献したい」といった模範解答のような転職理由も、心が伝わらないのでハネられてしまう可能性があります。

あくまで自分の本心から出た言葉で、クリニカル・エデュケーターに転職したいと思うようになった具体的な動機などもエピソードとして入れながら、採用担当者や面接官の心に響く志望動機を考えましょう。

まとめ

クリニカル・エデュケーターは、医療や看護に強い興味をもつ人にとっては、非常にやりがいのある仕事です。

知識や経験を積み重ねることによって、確かなキャリアを築くことができ、製薬会社の管理部門などへの転職もあり得るでしょう。

また、今後ますます需要が高まり、将来性が期待される職種だということも、転職者にとってはとても魅力的です。

出産・育児期をどのように乗り越えるかといった課題はありますが、看護師経験をもつ女性が大きなやりがいをもって働ける職種であることは、間違いないでしょう。

ただし、転職活動はけっして簡単ではないので、準備をしっかりと行った上で、自信をもって採用試験に臨みたいものです。

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