日勤のみの看護師として働く4つのメリット、3つのデメリット

更新日:2022.6.14

「夜勤をやりたくないので、日勤のみの看護師として働きたい」と考える人は、少なくありません。

では、日勤のみの看護師にはどんなメリット&デメリットがあるのでしょうか?日勤看護師の仕事内容や年収、転職成功のポイントについてもご紹介します!

日勤のみの看護師になるメリット・デメリット

日勤のみの看護師になるメリット

生活のリズムが整い、体調管理を万全にできる

言うまでもないことですが、日勤の看護師として働くと夜勤がないので、毎日同じ時間に起きて同じ時間に寝ることができます

生活のリズムが整うため、体調管理を万全にすることができ、年齢を重ねても無理なく働き続けられます。

夜勤の辛さを実感している看護師さんは、この「同じ時間に寝起きができる」ということの大切さを、心底実感している人も多いのではないでしょうか?

夜勤が続いても健康面で何ともなく、「昼間の自由時間が増えて嬉しい」と感じる看護師さんもいるのですが、そうでない人は「お給料が少なくなってもいいから、夜勤のない仕事に移りたい!」と切実に思う場合も少なくありません。

家族と同じ生活パターンで暮らせる

日勤のみの勤務になると、家族と同じ生活パターンで暮らせるようになるのも、日勤看護師の嬉しい点です。

「夫が医師で、自分と同じように夜勤がある」というような人は別として、一般的な家庭は朝起きて仕事や学校に行き、夜になると家に帰って寝るというような生活をしているので、夜勤のある日は自分だけが真逆の生活をしなければなりません。

日勤の勤務に移ることで、そうした家族とのすれ違いの生活もなくなり、夫(妻)や子どもとの時間を大切にできるようになります。

日曜日に休める職場が多い

日勤のみの職場は日曜日に休める勤務先が多く、中には土日が完全に休める職場や、「土曜日は午前のみで日曜休み」という職場もあります。

病棟勤務で土日に休めず、「子どもの行事に参加できなかった」「家族で遊びに出かけられない」と悩んでいた看護師さんの中には、「土日に休みたいから、日勤の看護師になる」と考える人もいます。

子育て中の看護師さんにとって、週末に休める仕事かどうかということは、非常に大きなポイントといえるでしょう。

友人や恋人と会う機会が増える

日勤のみの勤務になると、仕事帰りに友人や恋人と会って食事をしたり、たとえ出勤日に残業になっても日曜日に会えるなど、会いたい人と会える機会が大幅に増えるでしょう。

夜勤のある職場で日勤帯も残業があり、土日に休めない職場に勤める看護師さんは、「友人や恋人と会う時間がまったくない」と嘆いているのが現状です。

日勤看護師になることで、その点はほぼ100%解消することができ、人間関係を大切にしながら生活することができるようになります。

日勤看護師になるデメリット

お給料が安い

日勤看護師の最も大きなデメリットは、夜勤のある看護師に比べてお給料が安いことです。

看護師さんが高給と言われる大きな理由のひとつに、「夜勤手当」があるのですが、日勤の看護師さんにはそれがありません。

そのため、夜勤のある病棟看護師などに比べてガクッと収入は減ることになります。

看護roo!の看護コミュニティ「ナースな私のお給料」によると、日勤の常勤看護師の平均年収は約420万円、夜勤のある常勤看護師の平均年収は約480万円でした。

夜勤の有無による看護師の年収差
参考データ:看護roo!看護コミュニティ「ナースなワタシのお給料」

このように、日勤看護師は夜勤のある看護師に比べて60万円(12.5%)ほど平均年収が少ないことがわかります。

とはいえ、年収420万円というのは、女性の年収と考えれば十分に高い金額です。夜勤のある仕事から日勤の仕事に移ったからといって、それで急に生活に困る人は少ないでしょう。

「お金よりも家庭や健康の方が大事」と思う看護師さんは、たとえ年間60万円減っても、日勤看護師の道を選ぶことになります。

残業が多い職場がある

日勤のみの職場は、夜勤のある職場のように交替制ではないので、最後の患者さんが終わるまでは絶対に働き続けなければなりません。

たとえば小児科クリニックなどは、毎日仕事が終わるのが8時頃というケースもあり、残業が常態化している職場も数多くあります。

先端医療を学べない職場が多い

看護師さんが先端医療を学べる場所は、たとえばICUや救急病棟、内科・外科病棟などのように、多くは入院施設を持つ職場です。

そのため、日勤のみの職場で働く看護師さんの多くは、先端医療の知識が入ってこない状況下におかれます。その点をよく考えた上で、日勤看護師になるかどうかを決めることが大切です。

「子育て中は日勤看護師として働いて、子どもが成長したら夜勤のある職場でバリバリ働きたい」と考える人は、病床施設をもつ大病院で日勤看護師として働き、ある程度子どもが成長してから夜勤のある職場に異動するルートを選ぶのが賢明でしょう。

大学病院や規模の大きな病院は、日勤の看護師にも勉強の機会が与えられるので、子育て中でもスキルを落とさずに働き続けることができます。

「自分が看護師としてどんなキャリアの道筋を歩みたいか」をよく考えた上で、転職先を選ぶ必要があるでしょう。

日勤の看護師になるには

2~3年の看護師の経験があれば、転職はスムーズ

日勤の看護師の仕事にもさまざまありますが、どのような仕事でも2~3年の看護師経験があれば、スムーズに転職できるケースが多いです。

転職しづらいとしたら、経験の問題というよりは、採用人数に対する応募者の倍率の問題です。産業保健師や学校の保健室の仕事などはかなり応募が多いので、採用されるにはそれなりの努力が必要でしょう。

日勤看護師の募集は、派遣やパート、契約社員も多い

日勤看護師の募集は、夜勤のある看護師の募集に比べて、派遣やパート、契約社員の募集が多い傾向にあります。

そのため、正職員限定で探すと、夜勤のある看護職に比べて求人はだいぶ少なくなるかもしれません。

ハローワークだけでなく、看護師専門の転職エージェントなどにも登録して、より多くの求人情報を集めることが大切です。

仕事での不満や悩み・ストレスは、日勤看護師の方が少ない

夜勤のある仕事から離れたくて「日勤看護師になりたい」と考える人は多いのですが、実際に日勤看護師として働いている人は、どう感じているのでしょうか?

日本医療労働組合連合会が2017年に行った「看護職員の労働実態調査」によると、仕事での強い不満や悩み・ストレスを感じている人は、「日勤のみ」が50.9%なのに対して、「2交替」が63.3%、「3交替」が66.9%と、夜勤のある看護師に比べて日勤看護師の方が不満や悩み・ストレスは少ないことがわかります。

仕事での強い不満、悩み、ストレスの有無(勤務形態別)

仕事での強い不満、悩み、ストレスの有無(勤務形態別)

調査対象:病院・診療所・介護施設の看護職員(保健師・助産師・看護師・准看護師)
調査期間:2017年5月1日~7月25日
回収枚数:3万3,402枚

出典元:日本医療労働組合連合会「看護職員の労働実態調査」

日勤のみの看護師には、こんな仕事がある

病院の外来看護師

病床施設をもつ病院の看護師の中でも、外来の看護師だけは日勤帯に働くことができます。

外来の主な診療科には、内科・外科・整形外科・形成外科・脳神経外科・小児科・産婦人科・泌尿器科・皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科・リハビリテーション科・精神科などさまざまあります。

同じ外来看護師でも、忙しさや仕事の大変さは診療科によってかなり違うので、よく調べてから選択しましょう。

クリニックの看護師

クリニックの看護師も、日勤のみの仕事です。

クリニックの場合もさまざまな診療科があり、内科や整形外科・小児科・耳鼻咽喉科・皮膚科・眼科・泌尿器科・美容外科など、診療科によって仕事の内容や忙しさ、大変さがだいぶ違います。

同じ診療科でも、人気のあるクリニックと人気のないクリニックとでは、看護師の忙しさが異なります。地域で評判が高く、患者さんの順番待ちに1~2時間かかるようなクリニックでは、毎日残業になるのを覚悟しておいた方がよいでしょう。

また、診療が予約制かそうでないかによっても、忙しさが違います。予約制のクリニックであれば、急患がない限り看護師は定時で帰れますが、予約なしのクリニックはその日の混み具合によって残業時間が左右されます。

子育て中にクリニックに勤める人は、保育園のお迎えの時間もあるので、残業の度合いについてあらかじめ確認しておくことが大切です。

介護施設の看護師

介護施設の看護師というと、「夜勤を伴う職場」というイメージがありますが、中には「日勤のみでもOK」という職場もあります。

また、デイサービスは宿泊がないので、日勤のみの勤務で日曜日も確実に休めます。土日休みのデイサービスもあります。

訪問看護施設の看護師

訪問看護施設の看護師も、日勤のみの仕事が数多くあります。

訪問看護師の仕事は、日勤の看護師の中では比較的年収が高く、看護roo!の看護コミュニティ「ナースな私のお給料」によると、日勤の常勤訪問看護師の平均年収は約435万円でした。

日勤常勤看護師の職種別年収
参考データ:看護roo!看護コミュニティ「ナースなワタシのお給料」

このように、日勤の訪問看護師は日勤の病棟看護師や外来看護師に比べて、37~40万円高い年収を得ています。

救急外来の看護師などに比べればだいぶ安い年収ですが、仕事の大変さなどを天秤にかければ、そこそこ高収入と考えていいでしょう。

美容クリニックの看護師

「美容クリニック」は日中の予約制なので、夜勤はなく日勤のみの勤務です。土日は休めませんが、給与が高く仕事がハードではないので、看護師に人気の職種です。

その他にもさまざまな日勤看護師の仕事がある

その他にも、さまざまな日勤看護師の仕事があります。

たとえば企業の社員として職場の社員の健康管理・増進を図る「産業保健師」の仕事は、看護師が日勤で定時退社でき、土日に確実に休める代表的な職種です。

幼稚園や小・中・高校、大学などの「保健室」で働く看護師も、日勤で土日に休める仕事です。

ただし、産業保健師や学校の保健室の看護師は募集が少なく、それに対して応募者がかなり多いので、倍率はかなり高くなるでしょう。

他にも健康診断やがん検診などを行う「検診・健診センター」や、赤十字が運営する「献血センター」の看護師も、日勤帯で残業がほぼなく、土日に休める職場が数多くあります。

それ以外にも保育園や児童養護施設など、日勤帯に勤務できる看護師の仕事は、意外とたくさんあります。

日勤看護師の年収水準

1~5年目の看護師で年収400万円前後

勤務する施設によって年収はさまざまですが、日勤看護師の平均的な年収は、1~5年目で400万円前後(350万円~450万円ほど)です。

小さなクリニックでは年収が300万円代前半の場合もありますし、美容クリニックなどはインセンティブがついて年収500万円以上になるケースもあります。

経験を積むと年収はいくらぐらいになる?

日勤看護師が経験を積むと、6~10年目の平均年収が400万円~500万円ほど、それ以上勤めると年収450万円~550万円ほどの年収となります。

年齢が上がって役職に就けば、さらに高年収になるケースもありますし、逆に美容クリニックのように年収が下がる可能性のある職種もあります。

先ほどもお話ししましたが、日勤看護師は夜勤のある看護師に比べて60万円(12.5%)程度年収が安くなるので、その点も踏まえて転職を検討する必要があるでしょう。

日勤看護師の一日のスケジュール

日勤看護師にはさまざまな仕事がありますが、たとえばここでは、病院の外来看護師の一般的なスケジュールをご紹介しましょう。

8:00 出勤

制服に着替えて、その日のスケジュールを確認します。予約制の場合は、患者のカルテの確認も行います。

診察が始まるまでに、医療器具の準備や消耗品の補充など、診察のための準備を行います。院内の清掃は専門の清掃スタッフが行いますが、クリニックの場合は看護師さんが清掃を行うところもあります。

8:40 朝のミーティング

外来スタッフが集まって、一日の診療に必要な情報を共有します。

9:00 午前の診療

患者さんを診察室に案内し、医師の診察の補助を行います。必要に応じて検査や血圧測定、採血、点滴なども行います。処置の内容については、各診療科によってさまざまです。

クリニックの場合は、看護師さんが交替で受付業務を行うところもあります。

12:00 昼休み

交替で昼食の休憩をとります。

14:00 午後の診療

診療中の仕事内容は午前と同様ですが、病院によっては、午後に特別外来や在宅診療が入る場合もあります。

17:00 診察終了

片付けと翌日の準備を行います。予約制をとっていない病院の場合は、診察終了時間ギリギリに来院する患者さんもいるので、診療業務をしながら臨機応変に翌日の準備を行います。

18:00 退勤

私服に着替えて、退勤となります。外来の看護師さんは定時に帰れるケースも多いのですが、予約制をとっていないクリニックの中には、診察終了時間になっても待合室にたくさん患者さんがいて、退勤できるのが毎日20時ぐらいというケースもあります。

日勤看護師のここが知りたい!

残業はある?

日勤看護師の仕事の中には、人気の高いクリニックのように毎日のように残業に追われる職場もあれば、産業保健師や検診・健診センターのように定時にキッチリと終わる職場もあります。

土日には休める?

美容クリニックなどは土日がかき入れ時なので休めませんが、それ以外の日勤看護師の多くは日曜日に休むことができます。

土曜日に関しては、クリニックのように午前中(または全日)出勤になる職種もあれば、学校の保健室の看護師や産業看護師のように、完全に土日が休みになる職種もあります。

ゴールデンウィークや夏休み、年末年始休暇は、病院やクリニックなどは職場の休みに合わせて取る形になりますが、学校の保健室の看護師や産業看護師などは、一般企業や学校の休みと同じタイミングで休むことができます。

有給休暇は取れる?

日勤看護師が有給休暇を取れるかどうかは、勤務する職場によって違います。

たとえば小さなクリニックの場合、自分が休むと代わりの看護師がいなくて、有給がほとんど取れないというケースもあります。

それに対して、学校の保健室の看護師や産業保健師、検診・健診センターの看護師などは、無理なく有給休暇をとることができます。

子育てをしながら働ける?

日勤看護師の職場の多くは、子育てをしながら働き続けることができます。特に子育てをしながら働きやすいのは、学校の保健室の看護師や産業保健師、検診・健診センターの看護師、献血センターの看護師などでしょう。

それに対して、美容クリニックの看護師は土日に休めず、家に帰宅できる時間も遅いため、子育てをしながら働くのは大変かもしれません。

日勤看護師の求人は派遣やパートも多いので、「子育て中はパートで無理なく働き、子どもが成長したらフルタイムに戻る」というのも、ひとつの選択肢です。

引越しをしても仕事は続けられる?

日勤看護師は夜勤のある看護師ほど求人は多くありませんが、病院や介護施設などは全国のいたるところにあるので、引っ越し先で仕事を見つけるのは難しくないでしょう。

50代、60代になっても、経験豊かな看護師さんはどこの医療・介護施設でも欲しがっているので、転職先には困りません。

日勤のみの看護師に転職して成功した人の事例

病棟看護師のあまりの忙しさに、疲弊しかかったAさん

Aさんは看護学校を卒業後、総合病院の外科病棟の看護師として5年間働いていましたが、あまりの忙しさに疲弊しかかっていました。

外科病棟の看護師A
外科病棟の看護師A

「毎日残業で夜勤もあり、人手不足なので無理なシフトを入れられてしまうこともある。家に帰るともうヘトヘトで、何もする気力が残っていない。部屋の中は散らかり放題だし、このままだとメンタル面までやられてしまいそう!」

そう思うと、Aさんは心が真っ暗になり、

外科病棟の看護師A
外科病棟の看護師A

「夜勤のある仕事を続けることはもう限界だ」

と感じていました。そんなときに、一番仲の良かった同僚が、デイサービスの看護師に転職してしまったのです。

同僚看護師
同僚看護師

「ここのところずっと疲れが溜まっていて、正直いくらお給料が良くても、この仕事は続けられないわ。デイサービスなら夜勤もないし、土日に休めるし、人間的な生活が送れる」

という同僚の言葉を聞き、Aさんも真剣に転職を考え始めたのです。

「とにかく人間らしい生活がしたい!」

同僚が転職を決めたのは、看護師専門の転職エージェントに相談したことがきっかけだと知り、Aさんも思い切って転職エージェントに相談をしてみました。

外科病棟の看護師A
外科病棟の看護師A

「とにかく人間らしい生活がしたいんです。仕事は何でもいいから、夜勤がなくて残業が少ない仕事を紹介してください!」

と必死の形相で話すAさんに対して、転職エージェントのキャリアカウンセラーはこうアドバイスしました。

キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタント

「今は忙しさから解放された思いでいっぱいだと思いますが、看護師人生は長いので、これからのことについてじっくり考えることも大切ですよ」

自分のキャリアの道筋について考え始める

そう言われたAさんは、

外科病棟の看護師A
外科病棟の看護師A

「たしかにまだ自分は26歳だし、あと少なくとも35年は看護師を続けるだろうから、中途半端な気持ちで転職を決めると後悔するかもしれない」

と気付き、今後のキャリアの道筋について考え始めました。

外科病棟の看護師A
外科病棟の看護師A

「私はずっとおばあちゃんと一緒に暮らしてきて、お年寄りの素晴らしい面をたくさん見てきた。おばあちゃんが寝たきりになったときに、仕事が忙しくて何もしてあげられなかったので、『もっとこんなことも、あんなこともしてあげたかった』という思いが、今でも残っている。

そう思うと、自分はご自宅で寝たきりでいるお年寄りに、少しでも寄り添ってあげられる仕事がしたい。もしかしたら私には、訪問看護師の仕事が向いているかもしれない」

Aさんがキャリアカウンセラーにそのことを話すと、

キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタント

「訪問看護師の職種なら、今までのように忙しくて疲弊することもなく、自分のペースで仕事を続けられますよ。勉強することもたくさんあり、年齢を重ねるごとに良い看護ができるようになるので、それがやりがいにもなるでしょう」

と教えてもらいました。

看護師のスキルアップに熱心な訪問看護施設に応募く

本気で訪問看護の道を目指す決心をしたAさんは、いくつもの訪問看護施設を見学し、その中から看護師のスキルアップに熱心で利用者さんの満足度が高い、キャリアカウンセラーイチ押しの訪問看護施設に応募しました。

面接に臨んだところ、施設長は訪問看護師の仕事に前向きで、明るく元気なAさんをすぐに気に入り、即採用となりました。

大喜びだったAさんですが、勤めている病院に退職の意思を伝えたところ、

勤めている病院
勤めている病院

「こんな忙しいときに辞められたら困ります。せめてあと3ヶ月はいてください」

と、引き留められてしまいました。

「この施設なら、きっと長く楽しく仕事が続けられる」

Aさんがキャリアカウンセラーを通してそのことを伝えたところ、施設長からはとても温かい返事が返ってきました。

転職先の施設長
転職先の施設長

「こちらは今何とかやっているので、大丈夫です。いまの病院が大変なら、しっかりと働いて礼を尽くしてから来てください。3ヶ月後にお待ちしています」

その返事を聞いたとき、Aさんは

外科病棟の看護師A
外科病棟の看護師A

「ああ、私はなんていい施設に入職できるのだろう。この施設なら、きっと長く楽しく仕事が続けられる」

と、つくづく思いました。

「将来は在宅ケアの認定看護師を目指したい!」

そして3ヶ月後、Aさんは無事訪問看護施設に入職。一生懸命訪問看護の仕事を続け、2年後に高校時代の同級生と結婚し、その1年半後に子どもが生まれました。

1年間の育児休暇を取り、時短勤務を始めたAさんには、いまひとつの大きな目標があります。それは、在宅ケアの認定看護師の資格を取ることでした。

看護師A
看護師A

「子どもはもう一人産みたいから、しばらくは勉強する余裕もないけれど、下の子が保育園に入ったら本格的に勉強したい。

尊敬する施設長のもとで、より利用者さんに満足していただける看護ができるように、がんばって勉強したい!」

と張り切るAさんでした。

日勤看護師への転職に成功するためのポイント

看護師専門の転職エージェントに相談する

日勤の看護師の求人はさまざまあり、ハローワークで紹介される勤務先だけではなく、看護師専門の転職エージェントが非公開求人としてもっているケースも少なくありません。

そのため、より条件がよく働きやすい病院に日勤看護師として転職したいなら、看護師専門の転職エージェントにも登録しておくことをおすすめします。

看護師専門の転職エージェントに登録すると、専任のキャリアカウンセラーがされて、転職の条件や細かい要望などを聞いてくれます。その上で、条件に合った転職先を選んで紹介してくれるので、自分でハローワークの求人を探すよりも効率的に転職活動ができるでしょう。

また、「看護のお仕事」や「マイナビ看護師」などは、求人を出している医療機関の働きやすさ、職場の人間関係、有給休暇・育児休暇の取得率といった内部情報も調べ上げているので、安心して応募できます。

転職エージェントの利用は無料なので、1社だけではなく2~3社に登録してさまざまな情報を仕入れ、その中から自分に最も合った転職先を決めるのがベストの方法です。

応募する前に職場見学をする

看護師さんが働きながら転職活動を行うときは、日々の仕事が忙しいのでどうしても職場見学をせずに応募先を決めてしまいがちです。

でも、転職は人生の重要な選択なので、できれば何とか時間を作って、職場見学にいっておくとよいでしょう。

実際に職場に出向いて、スタッフの様子や院内の雰囲気などを感じてみて、「ここで働きたい」という気持ちになったかどうかというのは、意外と重要なポイントです。

面接に行ってから「ここは違う」と思って断っても遅くはありませんが、そうなると病院側にも迷惑をかけることになるので、できれば事前に見学をしてチェックをしておくことをおすすめします。

インターネット上の口コミサイトもチェック

日勤の看護師として働く上で、その職場がどんな職場で、評判のいい病院なのか、できる限りの情報を集めておく必要があります。

そのために有効なのが、インターネット上の口コミサイトです。もちろん、やらせやデマの口コミもありますが、その辺を引き算しても、口コミをチェックしておくことはかなり役に立ちます。

転職エージェントから聞く生の情報と合わせて、ひとつの参考としてチェックしておくと、Wチェックによってかなり信ぴょう性の高い情報が得られるでしょう。

子育て中の女性の働きやすさなどもチェック

日勤看護師への転職を考えている人の中には、将来の結婚・出産を意識して日勤に移りたいと考えている人も多いかもしれません。その場合は、子育て中の女性の働きやすさについても、チェックしておくことが大切です。

妊娠中に無理に働かされるようなことはないか、1年間の育児休暇を取った後に時短勤務はできるのか、子どもが熱を出したときは休める(または病児保育ができる)かなど、妊娠・出産・育児中の環境を詳しく調べておきましょう。

まとめ

日勤の看護師についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?「日勤の看護師は自分に向いてそうだ」と思った人もいるかもしれませんし、「自分にはやっぱり、少々大変でも夜勤のある看護師の方が向いている」と思った人もいるかもしれませんね。

日勤看護師は、年収面は夜勤のある看護師に比べてだいぶ低くなりますが、生活のリズムが整ってプライベートが充実するという大きなメリットもあります。

夜勤のある看護師がいいか、日勤看護師がいいかという考え方は、人によってまったく違います。また、同じ日勤看護師でも、職種によって仕事のやりがいや働きやすさもかなり違うでしょう。

どんな仕事が自分に向いているのかをじっくりと調べ、納得した上で転職活動に臨むことが大切です。

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