夜勤専従の看護師として働く4つのメリット、3つのデメリット

更新日:2022.6.14

「日勤で働くよりも、夜勤専従看護師になった方が少ない日数で稼げる」と考えて、夜勤専従看護師に転向する人がいます。そこで、夜勤専従看護師のメリット&デメリット、仕事内容、年収、転職成功のポイントに付いてご紹介しましょう!

夜勤専従看護師として働くメリット・デメリット

夜勤専従看護師として働くメリット

少ない勤務日数でガッツリ稼げる

夜勤専従看護師として働くと、月に9日~10回程度出勤するだけで、それ以外の日を自分の自由時間に充てることができます。

日本看護協会が、「夜勤専従者の1ヶ月の労働時間の上限は、144時間が望ましい」としているため、1勤務14時間~16時間の2交代制は月9回~10回程度、1勤務8時間の3交代制では月18回程度が上限となるわけです。

たとえばある病院では、夕方16時半~翌朝9時までの夜勤勤務を月に10回行うと、月収35万円~40万円を稼ぐことができます。

この病院の場合、年間の賞与が4ヶ月分出るので、下記の年収をもらうことができます。

35万円×16ヶ月=560万円

「たった10日働くだけで、年収560万円!?」と、日勤の看護師さんなら驚くことでしょう。この病院は夜勤手当が1勤務あたり1万5,000円つくことになっているので、

1万5,000円×10日=15万円
15万円×12ヶ月=180万円

というように、夜勤手当だけで月15万円、年収にすると180万円分になるのです。

年収560万円のうち、180万円が夜勤手当なので、夜勤手当以外の年収は560万円-180万円=380万円になります。その年収から時給を割り出してみると…

(夜勤手当以外の年収)380万円÷12ヶ月÷(月の勤務日数)10日÷(1日の勤務時間)15.5時間=2,043円

ということで、この場合の夜勤専従看護師の時給は「2,043円」ということになります。時給2,043円というと、看護師の時給としては普通なので、いかに夜勤手当が収入の高さ

に大きく影響しているかがわかります。

私生活を大切にできる

夜勤専従看護師になると、月のうちの3分の2を私生活のために使うことができます

もちろん夜勤なので、帰宅後は休息をとる必要がありますが、それでも20日間仕事で拘束されずに済むというのは、夜勤専従看護師ならではの大きなメリットといえるでしょう。

自分にやりたい趣味がある人は思う存分趣味に没頭できますし、子育て中の人や介護中の人は、家族のために家にいてあげることもできます。

日勤に比べて楽な仕事も多い

夜間は日中のように検査や手術も行わないので、何事もなければ意外と楽な仕事も、少なくありません。

夜勤の仕事の中には、急性期病棟のように大変な職場や、人手不足で非常に忙しい職場もありますが、全体的には日勤に比べてゆったりしたペースで仕事を進められます。

透析専門病院の夜勤などは、寝ながら透析を受ける患者の見守り業務がほとんどで、仮眠も十分にとれるほどです。

介護施設でも、毎日患者が徘徊するようなホームの夜勤は大変ですが、元気な入居者がほとんどで、「夜間はあまりやることがない」というホームもあります。

人間関係のストレスが少ない

日勤で働く看護師さんの中には、「看護師長のパワハラがすごい!」「先輩看護師からいじめを受けている」といった人間関係のストレスをかかえている人も多いのですが、夜勤にはそういったストレスがあまりありません。

怖い看護師長と一緒にいる機会も減り、指示を受けてバタバタと動く作業も少ないので、マイペースで仕事ができるというメリットがあります。

夜勤専従看護師として働くデメリット

体調管理が難しい

夜勤専従看護師として働く最も大きなデメリットは、体調管理が難しい点です。

月に10日程度とはいえ、通常の病棟看護師の2倍以上の夜勤をこなすことになるので、どうしても体内時計が狂ってしまいがちです。

人によっては夜勤の生活に慣れてしまい、昼夜逆転してしまう人もいます。いくら少ない日数で高額の給与が確保できても、生活そのものが乱れてしまったのでは、元も子もないでしょう。

夜勤が続いても生活のリズムを何とか崩さないよう、体調管理にはくれぐれも気を付ける必要があります。

医師が不在で看護師の責任が重いケースがある

小規模な病院や介護施設の夜勤などを担当すると、医師が不在のまま夜勤を担当するという、非常に怖い状況になることがあります

患者さんの容態が安定していて、何事もなければいいのですが、緊急事態が発生したときには看護師の責任がかなり重くなります。

医療事故へのプレッシャーを感じる人は、夜勤でも必ず医師が常駐する病院を選ぶようにしましょう。

つい無理をしてしまいやすい

夜勤専従で働いていると、日中はすべて自由時間なので、つい夜勤明けにそのまま遊びに出てしまったり、寝ないで子どもと関わったりしてしまいがちです。

通常は昼間働いて夜家に帰る生活なので、「家にいられる日は休日」と考えて問題ないのですが、夜勤専従の場合はそうはいきません。

夜寝ずに働いて次の日にそのまま寝ないで活動してしまうと、そのうちに体が悲鳴をあげてしまうこともあるでしょう。

夜勤専従看護師として働く上では、そうした点にも十分に気を付け、無理なスケジュールを入れないことが大切です。

夜勤専従の看護師になるには

看護師として2~3年の臨床経験は必要

夜間専従看護師になるためには、看護師として少なくとも2~3年の臨床経験があることが望ましいです。

夜勤は人手不足のところも多いので、1年未満の経験でも夜勤専従として雇ってもらえる可能性は十分にありますが、ある程度の臨床経験がないと、実際に働き始めたときに困ることがあるかもしれません。

夜勤は日勤に比べてスタッフが少ないので、患者の体調の急変など何かあったときに、経験が浅いと適切な処置ができない可能性もあり、最悪医療事故につながる危険性もあるでしょう。

看護師経験が浅い人が夜勤専従看護師への転職を目指す場合、まずは日勤の看護師として転職し、1年程度経験をしてから夜勤専従に移るのがベストの方法です。

看護師専門の転職エージェントに相談する

夜勤専従看護師としてより条件がよく働きやすい病院に転職するためには、看護師専門の転職エージェントに相談するのが最も早道です。

ハローワークにも夜勤専従看護師の募集はありますが、条件のよい夜勤の仕事は転職エージェントの非公開求人に隠れている場合も多いからです。

看護師専門の転職エージェントに登録すると、専任のキャリアカウンセラーが転職の条件や要望などを聞いてくれて、それに合った転職先を紹介してくれます。

また、転職エージェントによっては「看護のお仕事」や「マイナビ看護師」などのように病院の内部情報をキャッチしているところもあるので、職場の雰囲気や働きやすさなど、募集要項には載っていないような情報も教えてもらえます。

転職エージェントの利用は無料なので、1社だけではなく2~3社に登録して、比較検討しながら転職先を決めるとよいでしょう。

夜勤専従看護師とは、こんな仕事

夜勤だけを専門に行う看護師

夜勤専従看護師は、その名の通り病院や介護施設内の業務である日勤・夜勤のうちの「夜勤」だけを専門に行う看護師のことです。

勤務時間は2交代制で15~16時間程度、3交代制で8時間程度です。先ほどもお話ししましたが、日本看護協会の144時間ルールがあるので、2交代の夜勤は月9~10回程度、3交代の場合は月18回ほどまでが上限です。

病室の巡回や点滴交換、食事介助などを行う

夜勤専従看護師の仕事内容は、施設や診療科によっても違いますが、たとえば病院では一般的に次のような業務を行います。

  • ラウンド(病室の巡回)
  • 採血
  • 検温
  • バイタルチェック(血圧測定など)
  • ナースコールへの対応
  • 点滴交換
  • おむつ交換
  • トイレ介助
  • 夕食・朝食の配膳
  • 食事介助
  • 配薬
  • カルテの記入
  • 手術や検査が終わった患者さんのお迎え

看護師以外にやりたいことがある人に向いている仕事

夜勤専従看護師は、看護師以外にやりたいことがある人に向いている仕事です。

たとえば「画家の道では食べていけないので、看護師の道に進んだけれど、絵はずっと描き続けたい」とか、「子どもが不登校なので、昼間はできるだけ家にいてあげたい」といったように、日中家にいたい理由がある人にとって、夜勤専従看護師はとても好都合の勤務スタイルです。

夜勤は心身ともに大変ですが、「日中家にいたい」という強い思いがある人は、がんばって続けることができるでしょう。

夜勤専従看護師の一日のスケジュール

夜勤専従看護師の一日のスケジュールは、勤務先などによっても違いますが、ここでは病院の2交代制・夜勤専従看護師の、一般的なスケジュールをご紹介します。

16:00 出勤

出勤をしたら制服に着替えて、カルテのチェックや、ドクターの指示の確認、必要な情報収集などを行い、日勤の看護師のチームリーダーから申し送りを受けます。

16:30 ラウンド・点滴交換

各病室を巡回(ラウンド)して、点滴の交換を行い、手術や検査が終わった患者さんがいる場合はお迎えにいきます。ナースコールが入った際は、迅速に対応します。

17:00 夕食の配膳・食事介助

患者さんの夕食の配膳と食事の介助、口腔ケアを行います。

19:00 配薬・検温・バイタルチェック

食事が終わり、患者さんが落ち着いたところで配薬・検温を行い、血圧測定などのバイタルチェックを行います。

20:00 休憩・看護師の夕食

就寝までのひと通りの仕事が終わったら、休憩をとり、この間に食事をとります。

21:00 消灯・ラウンド

病室の電灯を消して、消灯となります。その後ラウンドを行い、患者さんの状態を確認します。

22:00 カルテの記録

患者さんが就寝したところで、空いている時間にカルテを記録します。

23:00 ラウンド・点滴交換・仮眠

患者さんが就寝後は、1~2時間おきにラウンドを行い、点滴を交換してカルテを記録します。これから朝までの間に、状況に応じて2時間程度の仮眠をとります。

6:00 起床

朝6時に患者さんが起床となり、検温・採血・点滴交換・トイレの介助を行います。

7:00 朝食の配膳・食事介助

朝食の配膳をして、食事介助・口腔ケアを行います。

8:30 申し送り

日勤のチームリーダーに申し送りをします。

9:00 退勤

すべての作業が終わり、退勤となります。

夜勤専従看護師の年収水準

未経験から夜勤専従看護師になった場合

月8日~10日程度の勤務で、年収400万円~500万円ほど

勤務する施設によって年収はさまざまですが、未経験から夜勤専従看護師になった場合、月8日~10日程度の勤務で年収400万円~500万円ほどです。

一般的には大学病院・総合病院などの大病院や、収益性の高いクリニックなどは年収が高く、介護施設や障害者施設などは年収が低めです。

夜勤の時給はもともと高い

看護師の夜勤に関しては、もともと労働基準法で「割増賃金」に関する決まりが設けられています。

病院や施設側は、「20時~翌朝5時(23時~翌朝6時のケースもある)の時間帯に対して、25%の割増賃金を支払わなければならない」という義務があるので、夜勤専従看護師は少ない日数で高給がもらえる仕組みになっているのです。

単純に時給2,000円で計算してみると…

【日勤】(8時~17時) ※休憩1時間
時給2,000円×8=日給1万6,000円

【夜勤】(16時~翌9時) ※休憩1時間
(時給2,000円×8時間)+(時給2,000円×1.25倍×8時間)=36,000円

日勤に比べて夜勤は約2倍の勤務時間があるのですが、仕事内容が比較的楽で、決められた休憩時間以外に2~3時間の仮眠もあるので(仮眠が取れない病院もありますが…)、日勤を2回やるほどの大変さはありません。仮眠の時間帯は基本的に時給に換算されます。

そう考えると、1勤務で2倍以上の収入になるというのは、かなり魅力的といえそうです。

また、病院によっては夜勤専従看護師に対して、特別手当を設けているケースもあります。そうなると、日勤中心の看護師と夜勤専従看護師の収入差はさらに広がるでしょう。

経験を積むと年収はいくらぐらいになる?

夜勤専従看護師の場合、経験を積むと順調に昇給するかというと、実はそうではありません。勤務先によっても違いはありますが、夜勤専従看護師にはそもそも昇給制度がないケースが少なくないのです。

そのため、いったんひとつの職場で年収500万円で働き始めたら、何年経っても年収が500万円のままという病院もあります。

ただし、夜勤専従看護師を募集する病院は、経験のある人を優先して採用することが多いので、夜勤の経験を積んだらもっと条件の良い病院に転職するという方法もあるでしょう。

条件のいい夜勤専従看護師の募集例としては、「月10回勤務で月収35万円~40万円、賞与3.2ヶ月~4ヶ月」という募集もあります。

年収にすると532万円~640万円なので、経験豊富ということで年収600万円以上もらえれば、月10日勤務で600万円の年収を確保できます。経験と能力次第では、年収700万円を稼ぐ人もいます。

夜勤専従看護師のここが知りたい!

1ヶ月にどのぐらい休みがある?

夜勤専従看護師の勤務日数は、月10日程度なので、あとの20日間は日中完全にフリーになります。

これには夜勤明けも含まれるので、休日が丸々20日間あるというわけではありませんが、少なくとも日中に自宅にいることができる日数が20日間あるということになります。

土日には休める?

夜勤専従看護師の勤務先の多くは病院や介護施設なので、土日に休める仕事ではありません。

ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始なども関係なく働きますが、そもそも勤務日数が少ないので、家族や友人と過ごす時間は何とか作れるでしょう。

有給休暇は取れる?

夜勤専従看護師の多くはアルバイトやパート待遇ですが、1週間の労働時間が30時間を超える場合は、常勤と同じ日数の有給が付与されることになっています。

ただし、実際には有給はあっても、なかなか休みが取れないというケースも多いかもしれません。その場合は、就業規則に則って1夜勤を1労働日と考えてお金で支給される場合もあります。

その場合、深夜割増手当や夜勤手当を含むか否かは、勤務先によって考え方が異なります。

子育てをしながら働ける?

夜勤専従看護師は、出産後育休をとって仕事に復帰し、ずっと働こうと思えば働き続けることはできる仕事です。

ただし、そもそも非正規雇用の人が多いので、産休・育休制度を利用できる人も限られています。産休・育休がない場合は、出産後いったん仕事を辞めて、子どもを保育園に預けられるようになった時点で転職するという方法もあるでしょう。

夜間に外出をするので、家族の協力がない場合は。夜間保育のある病院を選ぶ必要もあります。

その場合、夕方に出勤をしたら子どもを保育室に預け、ママは朝まで仕事、子どもは保育室で夕食を食べて就寝というパターンになります。

引越しをしても仕事は続けられる?

病院や介護施設などは全国各地にあり、その数もかなり多いので、どこに引っ越しをしても夜勤専従看護師の転職先に困ることはないでしょう。

日勤に比べて夜勤の仕事は「できればやりたくない」という人も多く、子育て中の看護師さんは日中の時短勤務を希望するので、夜勤専従看護師はどこの病院や施設に行っても歓迎されます。

そういう意味では、夜勤専従看護師ほど仕事の安定した職種はないといえるかもしれません。

夜勤専従看護師に転職して生き生きと働く人の事例

病棟看護師としてプライベートの時間が持てない日々が続く

Aさんは学生時代から友人とバンド活動を行っていて、本当はプロのミュージシャンになりたいという夢をもっていました。

Aさんの父親は小さいながらも会社の経営者で、父親もAさんの音楽活動を応援してくれていましたが、Aさんが高校生の頃から会社の経営が低迷。Aさんはミュージシャンへの道を諦めて看護学校に通い、看護師になりました。

病棟看護師A
病棟看護師A

「音楽は趣味で続ければいい」

と考えたAさんですが、就職したのは総合病院の急性期病棟で非常に忙しく、毎日残業が続き、プライベートの時間はほとんど持てないまま2年が過ぎていきました。

看護師専門の転職エージェントに相談

バンド仲間から

バンド仲間
バンド仲間

「Aさんは忙しくて一緒に練習できそうにないから、バンドももう解散するしかないかな?」

と言われ、Aさんは戸惑いました。

病棟看護師A
病棟看護師A

「音楽を仕事にすることはあきらめたけど、せめて趣味でいいから続けたい!」

そう思ってAさんは、看護師専門の転職エージェントに相談しました。

病棟看護師A
病棟看護師A

「いまの職場では音楽の練習がまったくできず、ライヴにも出演できません。何とか趣味と仕事を両立できる方法はないでしょうか?」

そう懇願するAさんに対して、キャリアカウンセラーは

キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタント

「もしAさんが夜勤の仕事をいとわないのなら、夜勤専従看護師になるという方法もありますよ」

と教えてくれたのです。

自宅から近い病院の夜勤専従看護師を紹介してもらう

キャリアカウンセラーの話によると、夜勤だけを専門に担当する病院の看護師がいるらしく、月に9~10日ほど働くだけで月収30万円以上になるとのことでした。

病棟看護師A
病棟看護師A

「月収30万円以上あれば問題なく生活できるし、それ以外の20日間を自由に使えるなんて、こんなに嬉しいことはない!」

と、早速Aさんは夜勤専従看護師への転職を考え始めました。

Aさんの職場には夜勤専従看護師がいないため、キャリアカウンセラーに相談して自宅からできるだけ近い病院を紹介してもらいました。

そして自宅から電車で1駅の距離にある中規模の病院が、夜勤専従看護師を募集していることを知り、Aさんは「ここだ!」と思いました。

職場見学に行ったところ、思いがけず看護師長さんも音楽が大好きだったことがわかり、二人で大いに盛り上がりました。

看護師長
看護師長

「仕事さえきっちりやってくれたら、あなたの音楽活動を応援しますよ」

と言ってくれて、Aさんは嬉しくて涙が出そうになりました。

夜勤専従の道を選んで本当に良かった

Aさんは無事その病院に採用され、月9回の夜勤勤務を行うことになりました。

月20日以上のフリータイムがありながらも、年収は500万円を確保できます。生活費の心配もなく、大好きな音楽活動をする時間を、十分にもつことができるようになりました。

夜勤専従看護師A
夜勤専従看護師A

「一時は好きな道をあきらめかかったけれど、夜勤専従看護師になることで、また夢に向かって歩けるようになった。夜勤の仕事はちょっぴり辛いけれど、好きな音楽ができることを考えたら何でもない。夜勤専従看護師になって、本当に良かった」

と思うAさんでした。

夜勤専従看護師へ転職成功するためのポイント

夜勤の職場見学をしておく

夜勤専従看護師として働くにあたって、「夜勤だから職場見学はできないだろう」と思って、最初から見学を考えていない人もいるのですが、そんなことはありません。職場によっては、夜勤の現場を見学できることもあります。

転職エージェントから紹介された人は、キャリアカウンセラーに相談してみてもいいでしょう。たとえ日中の見学しかできなくても、職場見学はやっておくことをおすすめします。

職場見学をすることによって、院内の雰囲気はどうか、医師や看護師にどんな人がいるのか、人間関係は良さそうか、院内の衛生状態はどうかといったことを、肌で感じることができるでしょう。

正職員になるか、パート・アルバイトにするかはよく考えて選ぶこと

夜勤専従看護師になる場合、正職員になるかパート・アルバイトにするかは、よく考えてから選ぶことが大切です。

なぜかというと、通常は「正職員として勤めた方が、身分が安定するので安心」と考えるのが普通なのですが、夜勤専従看護師の場合はちょっと違います。

正職員になることで勤務先に対する責任が生まれ、働き過ぎで体を壊してしまったり、実質的な年収が減ってしまう場合もあるからです。

たとえばある病院では、夜勤のスタッフが少なくて週に4日も夜勤をやらされ、体調を壊してしまう人もいます。「正職員なのだから、人が足りないときは出てほしい」と言われてしまうと、働かざるを得なくなってしまう人も多いでしょう。

また、正職員になることで基本給が固定になり、夜勤手当が意外と少ない病院もあります。週に3回以上夜勤をやると、たとえボーナスをもらっても「アルバイトで働いている方が割が良かった」というケースもあるので、収入面をしっかりと計算してから応募することが大切です。

夜勤専従看護師はもともと正職員の募集が少なく、たとえアルバイトの身分でも職にあぶれる可能性は低いので、どちらの選択が本当によいのかはよく考えた上で決めるのが賢明です。

「出勤日数」「仮眠時間」などの条件をしっかりチェック

夜勤専従看護師として働くにあたって、「月何日出勤なのか?」「仮眠時間は何時間とれるか?」「夜勤帯に医師は常駐しているか?」といったさまざまな情報を、事前にしっかりとチェックしておく必要があります。

たとえば仮眠時間などについては、病院によって2時間とれるところもあれば、ほとんど仮眠がとれないところもあり、そうなると同じ夜勤でも辛さがかなり違ってきます。

体調を壊さずに長く勤め続けるためには、できるだけ条件の整った転職先を見つけなければなりません。

安易に「家から近いし、大きい病院だからいいかな」と決めてしまうことなく、転職エージェントなどから詳しい職場情報を仕入れるなどして、間違いのない転職をしましょう。

インターネット上の口コミサイトで、評判をチェック

インターネットの口コミサイトから得られる情報も、意外と役立ちます。

たとえばナースの口コミが書かれた「ナスコミ」などを見ると、「精神的・肉体的にかなりキツい病院です」「みんなでがんばろうという雰囲気に溢れている」といったリアルな口コミを、チェックすることができます。

すべての情報が信頼できるとは限りませんが、「病院の評判が悪そう」「かなり人手が不足していそうだ」「院長先生がスタッフに信頼されている」といったある程度の傾向はつかめるので、参考にするつもりで見ておくといいでしょう。

まとめ

夜勤専従看護師は少ない勤務日数で高給を確保できる、数少ない仕事のひとつです。

「看護師以外にやりたいことがある」「家族のためにできるだけ家にいてあげたい」といった希望のある人にとっては、またとない職場と言えるでしょう。

でもその反面、夜勤だけの勤務なのでどうしても生活のリズムが乱れたり、体の不調を訴えたりする人もいます。

夜勤専従のいい面、悪い面をよく考えて、「自分にできる」と確信した上で転職を考えた方が賢明です。

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