看護師を辞めたい理由別に深刻度をチェック!どうするべきか対処法を解説

更新日:2020.9.18

看護師を辞めたい」と一度は思ったことがある人は、多いのではないでしょうか?

看護師を辞めたいと思う理由の中には、今すぐにでも辞めるべき緊急度の高い理由もあれば、もう少し様子をみてもいい理由、辞めずにがんばることで解決できる理由など、さまざまあります。

自分の「辞めたい」という理由がいったいどの段階にあるのかをチェックして、解決方法がないかどうかを模索してみることも大切です。

8割以上の看護師が辞めたいと思ったことがある

最も「看護師を辞めたい」と思うのは新人時代

看護ROO!が1,352人の看護師から集めたアンケートによると、看護師を辞めたいと思ったことがある人は、なんと83%もいました!

看護師を辞めたいと思ったことがある人

出典:看護roo!「本音アンケート」(2020年5月15日~2020年6月5日)

つまり、ほとんどの看護師さんが、「一度は看護師を辞めたいと思ったことがある」ということです。

看護師を辞めたいと思うタイミングは、仕事面でも精神面でもものすごいプレッシャーがかかる新人時代が、特に多いとのこと。

看護師免許を取り立てで、まだ学生気分が抜けていないにもかかわらず、看護師長やプリセプターの理不尽な指導を受け、あまりのギャップに傷ついてしまうケースもあるとか。

「明日辞めると言おう!」と毎日思いながら、職場に行った新人看護師さんもいるようです。

仕事を辞めたいと思う理由は「人手不足」

新人時代だけでなく、看護師としてバリバリと働いている人がかかえている切実な悩みがわかるのが、日本自治体労働組合総連合(自治労連)の「自治体病院に働く職員の労働実態アンケート」です。

「仕事を辞めたいと思うか?」という質問に対して「いつも思う」「ときどき思う」と答えた割合が8割近く(7,508名)いて、その内の半数以上が「人手不足で仕事がきつい」と答えています。

仕事を辞めたいと思う理由

出典:日本自治体労働組合総連合「自治体病院に働く職員の労働実態アンケート」 (2018年9月~2018年10月)対象:自治体病院職員1万2,725人(看護師8,616人、リハビリテーション技師600人、臨床検査技師483人ほか)※「仕事を辞めたいと思う」と答えた人が3つまで回答 単位:%

自治体病院の職員を対象とした調査なので、看護師以外の職種の人も3割ほど含まれていますが、それでも多くの看護師さんが病院の人手不足に悩み、仕事を辞めたいと思っている実態が推測できるでしょう。

また、衝撃的な回答だったのが、職員の35%が鎮痛剤を常用しながら働いていると答えたことです。

2014年の調査では2,269名でしたが、今回は1,000名以上増えて、3,336名が鎮痛剤を常用しながら仕事をしているとのことでした。

1年前と比較した仕事量については、「大幅に増えた」と答えた人が23.6%と、4分の1近くの人が業務量の大幅な増加を感じています。

これは自治体病院に限らず、日本全国の多くの病院がかかえている大問題といえるでしょう。

「看護師を辞めたい人」は2割、「今の職場を辞めたい人」が4割

では、看護師を辞めたいと思っている人は、その先どうしていきたいと思っているのでしょうか?

看護師そのものを辞めて、別の仕事に就きたいのか、それとも看護師として別の職場に移りたいのかというのは、気になるところです。

看護roo!の調査によると、「看護師をやめて他の仕事がしたい」と思っている人は20%、「看護師自体は辞めずに、今の職場を辞めたい」と思っている人は42%でした。

看護師を辞めたいと思っている人は、その先どうしていきたいと思っているか

出典:看護roo! 「『辞めたい』のは看護師?職場?アンケート」(2018年5月4日~2018年5月25日)

やはり、いろいろな理由で仕事を辞めたいと思っても、「看護師の仕事は続けたい」と考えている人の方が、かなり多いようですね。

看護師の仕事は女性の職種としては給料が良く、どこに行っても何歳になっても働ける、数少ない職種のひとつです。

それをみすみす捨てて、他職種に移りたいと思う人は、そこまで多くはないのかもしれません。

看護師が他職種に転職した理由で最も多いのは「人間関係」

看護師そのものを辞めて他職種に移った人は、いったいどんな理由で看護師を辞めたのでしょうか

3年以上看護学校に行って、厳しい勉強と試験をくぐり抜け、ようやく取得した看護師の資格。それを捨ててまで看護師を辞めたいと思うのは、よほどの事情だったに違いありません。

マイナビが行った調査によると、看護師を辞めて別の職種に転職した理由の1位は、「人間関係のトラブルやストレス」(23%)でした。

看護師を辞めて別の職種に転職した理由

出典:マイナビ・インターネットリサーチ(2018年7月20日~7月23日)看護師から看護師以外の職種へ転職した経験がある全国20~39歳の男女100人に調査

実際、職場の人間関係に悩む看護師さんはとても多く、転職エージェントには看護師長のパワハラやプリセプターのいじめなどに悩む看護師さんからの相談が、数多く寄せられています。

病院の看護師の世界は“女の園”なので、どうしても狭い人間関係の中でパワハラやいじめが横行してしまいやすく、他職種に転職することによってそうした悩みから解放される可能性はあるでしょう。

ただし、人間関係に悩んで他職種に転職しても、結局は別の人間関係に悩まされ、また看護職に戻ったという人もいます。

また、病院の人間関係に悩んで何回か病院を転々とし、ようやく居心地の良い職場を見つけた人もいるようです。

もし「人間関係に悩んでいる」という理由だけで転職を考えるなら、他職種に移るのではなく、職場を変えることで解消される可能性はあるかもしれません。

いますぐにでも退職を検討すべき理由と対処法

看護師さんが「仕事を辞めたい」と考える理由の中には、いますぐにでも退職を決断すべき緊急性の高い理由もあれば、もう少し様子をみてから決めても遅くはない理由とがあります。

自分が辞めたいと考えている理由の深刻度をチェックして、的確な判断を行いましょう!

メンタル面でもう限界だと感じる

「メンタル面でもう限界だと感じる」「もしかしたら自分はうつなのではないかと思う」というような事態になってしまっている場合は、もはや退職を検討している段階ではありません。いますぐにでも何らかの判断を下すべきでしょう。

看護師さんの中には、うつの初期症状を我慢して仕事を続けてしまい、症状を悪化させてしまう人も少なくありません。

たとえば「夜眠れない」「涙が止まらない」「食事が喉を通らない」といった兆候がある人は、要注意です。

いったんメンタル面で不調をきたしてしまうと、転職することができなくなるだけでなく、長い治療生活を強いられるケースもあるので、精神的な限界を感じる場合は無理をしないことが大切です。

自分だけで判断するのではなく、信頼できる職場の先輩に相談するか、看護師専門の転職エージェントの電話相談を利用する方法もあります。

体調を崩してしまった

人手不足などの影響で残業や夜勤が続き、ついに体調を崩してしまう看護師さんもいます。

それでも「人手が足りないから自分が出なくては」「給料を稼がないと生活できない」などの理由から、体調不良を我慢して働き続けてしまうと、ついには取り返しのつかない事態にもなりかねません。

体調を崩したという自覚がある場合は、しばらく休暇をもらうなり、退職するなり、体を守るための何らかの方法をとる必要があるでしょう。

申し出ても退職を拒否される

病院を辞めたくても辞められずにいる看護師さんの理由として、「看護師長に退職を申し出ても拒否されてしまう」という理由もあります。

実は、そういう看護師さんはとても多く、「もう3年前から言い続けているけれど、いまだに病院のOKが出ない。もう今となってはあきらめた」と言っている人もいるほどです。

病院の人たちに義理を果たしたい気持ちはわかるのですが、このような状況になってしまったときは、自分の人生をもっと大切に考えることも必要でしょう。

法律的には、病院に雇用の解約を申し入れてから2週間経てば、自分の意思で辞めることができます。

どんなにがんばっても辞められない場合は、内容証明郵便で退職届を郵送し、2週間後から病院に行かないという最終手段も考えられるでしょう。

もちろんギリギリまで看護師長を説得するなど、円満退社するための努力は必要ですが、どうしても無理な場合、こうした方法で辞めている看護師さんがいるのも事実です。

辞めずにがんばれる可能性のある理由と対処法

看護師さんが「仕事を辞めたい」と思う理由の中には、もう少し辞めずにがんばることで、解消される可能性のある理由もあります。たとえばこんな理由です。

先輩のパワハラがすごい

看護師長やプリセプターのパワハラに悩んで、転職を考えている看護師さんは、とてもたくさんいます。

でも、本当にたちの悪いパワハラなのか、それとも慣れれば何とか付き合えるレベルなのかは、見極める必要があるでしょう。

もちろん、「この人は本当にヤバい!」という看護師長やプリセプターもいるのですが、そういう人ばかりではありません。

看護師さんは人の命を預かる仕事なので、看護師長やプリセプターには重い責任があり、「ついキツい言い方をしてしまう」というケースも少なくないのです。

このような場合は、すぐに辞めずに「あと1年はがんばってみよう」と期限を区切ってがんばるのも、ひとつの方法です。

辞めずにがんばることで、1年後には自分が立派な看護師として、看護師長やプリセプターから信頼されているかもしれません。

職場に馴染めない

「どうしても職場の雰囲気に馴染めない」と悩んで、転職を考える看護師さんもいます。

でもこの場合も、時が解決してくれる場合があるので、すぐに退職の決断を下すのは早いかもしれません。

たとえば「中途で入ったので、前からいる人たちの輪に入っていけない」というような人は、あと半年~1年ほどがんばってみることで、少しずつ自分のことを理解してもらえるようになるケースもあります。

古くからいる人たちの仲が良いということは、いったんその輪の中に入ってしまえば、自分にとって非常に居心地のよい環境が待っているかもしれません。

ただし、「職場がいつもどんよりと暗く、皆がギスギスしていて協力心がない」というような職場は、早いところ見切りをつけた方がいい場合もあるでしょう。

看護師はいまどこに行っても引く手あまたなので、まったく魅力のない病院は見限って、次の職場に望みをつなぐのもひとつの方法です。

自分のミスで医療事故を起こすことが怖い

看護師への夢を抱いて病院に入職したものの、実際に働いてみて仕事の大変さを実感し、「医療ミスをしたらどうしよう!こんなに責任の重い仕事はない」と恐怖心にかられ、看護師を辞めたいと考える人もいます。

でも、これもまたあと半年~1年ほどがんばって続けてみることで、状況が変わるケースが少なくありません。

何とか耐えながら働いているうちに、次第に自分の腕にも自信がつき、堂々と医療行為を行えるようになる人もたくさんいます。

もちろん、メンタル面であまり強くない人は、「どうしてもこのストレスに耐えられない」という場合もあるでしょう。

そのようなときは自分一人で判断せず、職場の中の信頼できる人や、転職エージェントのキャリアカウンセラーなどに相談してみることをおすすめします。

転職することで解決する可能性のある理由と対処法

「お給料が安い」「仕事が忙し過ぎる」など、職場に対する不満はさまざまありますが、転職することによって、次のような不満は解決できる可能性があります。

給料が上がらない、残業代や手当などが出ない

「何年勤めてもお給料が上がりそうにない」「残業や休日出勤をしても手当が出ない」というような不満を抱いている人は、このままずっと勤めていても、おそらくその不満は消えることがないでしょう。

このような場合は、昇給のシステムがしっかりとあって、残業代や休日出勤手当がきちんと出る他の病院に転職することによって、解決できる可能性は大です。

残業が多過ぎて、休暇も取りづらい

病院によっては、人手不足や作業の効率化が進んでいないなどの理由で、看護師さんが過酷な残業を強いられるケースがあります。

この場合も、病院の経営側が職員の働き方改革に熱心でないと、なかなか状況を変えることは難しいでしょう。

「残業が辛い」「有給休暇の取れる生活がしたい」と考えている人は、職員の働き方改革に熱心な病院に転職することで、状況を変えることができる可能性は高いといえます。

スキルアップできない

「看護師の勉強会もほとんどないし、この病院に何年勤めていても、スキルアップできそうにない」と悩んでいる人は、やはりこのまま勤めていても、病院がガラリと変わることはまずありません。

それよりは、職員のレベルアップに熱心な病院に転職することで、スキルアップへの道を見出すことができるでしょう。

職員教育に熱心でない経営者のもとで何年働いても、看護師としての腕を磨くことはできません。「選んだ病院を間違えた」と反省して、転職を考えるのがベストの方法です。

看護師奨学金制度が足かせになっている

看護師奨学金制度を利用して入職した人の中には、「返済免除の年月に達するまで辞められない」という思いで働いている人もいるかと思います。

看護師奨学金制度が足かせになって、病院を辞めたくても辞められなかった人は、約束の期間が過ぎてまで勤め続ける必要はありません。

数年間働いたことで恩は返しているので、速やかに退職することで、不満は解決できるでしょう。

看護師を辞めたい時に行う退職までの手順

「看護師を辞めたい」と思ったときに、実は転職先を探すよりも大変なのが、「病院をいかにして円満に辞めるか?」ということです。

いまは多くの病院が人手不足に悩んでいるので、「退職します」と言って二つ返事でOKしてくれる勤務先は、ほとんどないと思った方がいいでしょう。

そこで大切なのが、退職までの手順をしっかりと踏んで、上手に辞められるように段階を踏んで動くことです。

  1. まずは就業規則を確認する
  2. 直属の上司に退職の意志を伝える
  3. 引き留めにあっても強い心で接する
  4. 退職日を決める
  5. 退職願(または退職届)を提出する
  6. 仕事の引き継ぎを行う
  7. 退職

まずは就業規則を確認する

退職する決心をしたら、まずは病院の就業規則を確認しましょう。

一般企業の場合は就業規則に「退職日の1ヶ月前に申し出ること」と記載されていることが多いのですが、病院の看護師に関しては「2ヶ月前」「3ヶ月前」と書かれているケースも少なくありません。

法律的には2週間前で問題ないのですが、あまり極端な辞め方をすると転職にも響くので、まずは就業規則に従って行動するのがベストの方法です。

直属の上司に退職の意志を伝える

就業規則に書かれた期日を踏まえた上で、直属の上司(看護師長など)に退職の意志を伝えましょう。

できれば退職の3ヶ月ほど前に退職の意志を伝えると、病院に対して誠意を尽くすことができますが、転職先が決まっている場合はそうもいかないでしょう。

でも、一般企業のように1ヶ月程度で辞めてしまうと、シフト調整もうまくできないため、同僚に迷惑をかけてしまうことになります。

できる限り長いスパンをとって、退職の意志を伝えられるよう、転職先との入職時期の調整も必要です。

引き留めにあっても強い心で接する

退職の意志を告げても、おそらく多くの看護師さんは、看護師長の引き留めにあったのではないでしょうか?

いま多くの病院は人手不足で、特に看護師さんが「辞めたい」と思うような病院は、それなりの理由があり、人手不足も深刻な場合が多いようです。

でも、実はここが退職をあきらめるか否かの、大きなポイントとなるのです。

たとえば看護師長から「いま辞めてどうするの?病院が大変なのは、どこに行っても同じよ。もう少しうちでがんばってみたら?」といったような引き留めを受けても、そこで折れてしまうと、もう辞めることはできません。

「たとえ引き留めにあっても、けっして屈しない!」ぐらいの気持ちがないと、ズルズルと意に沿わない状態で勤務を続けることになるでしょう。

看護師長との円満な関係をできるだけ続けつつも、「何があっても絶対に辞めるのだ!」という強い心をもって接することが大切です。

ただし、最初から退職に向けてズンズンと進んでしまうのは、あまり得策とはいえません。強い引き留めにあった場合は、いったん引き下がり、2~3日ぐらい間をおいて「あれからいろいろと考えた結論なのですが…」というような形で切り出すテクニックも必要です。

また、怒ったりなだめたりと、看護師長はあの手この手で引き留め作戦を展開しますが、変に興奮して話をこじらせてしまわないよう、あくまで冷静な態度で接しましょう。

退職日を決める

直属の上司に退職の意志を伝えた後、何度かある話し合いの機会のどこかで、「〇月〇日に退職したい」という具体的な退職日は必ず伝える必要があります。

退職希望日をキッパリと伝えることで、看護師長も「いよいよこの人は引き留められない」と覚悟し、後任を考えたりシフトを調整したりし始めます。状況によっては、「〇月〇日までは何とかいてほしい」と言われる場合もあるでしょう。

キャリアのある人ほど、退職を先延ばしにされる傾向にありますが、転職先の都合もあるので、そこは看護師長と自分との微妙な駆け引きになってきます。

退職願(または退職届)を提出する

退職日が決まった後、次にやることは「退職願」(または「退職届」)の提出です。

「退職願」はあくまで退職の意志を伝える書類で、「退職届」は退職することを断言する書類です。どちらを提出するかは、職場によっても違うので、就業規則を見て判断しましょう。

退職日が決まった段階で、お世話になった先輩や同僚には、挨拶しておくのがベストです。

仕事の引き継ぎを行う

後任が決まった時点で、仕事の引き継ぎを行います。後任が決まる前から、引き継ぎのための資料などを作っておくと、スムーズに進められるでしょう。

看護師長から強硬な引き留めにあった人の中には、「もうこの病院はうんざり!」と思って、引き継ぎへの意欲を失ってしまう人もいますが、そこは「立つ鳥跡を濁さず」。最後まできちんと仕事をして、スッキリした気持ちで退職することをおすすめします。

退職

いよいよ退職です!「健康保険証」を返却し、職場から与えられた「名刺」や「名札」などの職員証も返却しましょう。

さらに職場から、「雇用保険被保険者証」「離職票」「年金手帳」「源泉徴収票」「退職証明書」を受け取り、晴れて退職となります。書類は後日郵送で送られてくる場合もあります。

看護師を辞めて転職成功させるためのコツ

看護師を辞めて他職種へ転職する場合

転職を考えている職種についてよく調べる

これまで自分が経験してこなかった職種なので、いったいどんな仕事なのかをできるだけ詳しく調べる必要があります。

仕事内容はもちろんのこと、一日の仕事の流れや、残業の有無、休日出勤はないか、どんな人に向いている仕事なのか、どんなキャリアパスが考えられるのか、何歳ぐらいまで働けるのか、生涯年収はどれぐらいかなど、調べるべきことは山ほどあります。

職種の内容や特徴をしっかりと理解することで、自分が転職先で働くイメージをはっきりと持つことができ、自信をもって転職活動ができるでしょう。

たとえば、「治験コーディネーターになったけれど、こんなにあちこち移動する仕事だとは思わなかった。一箇所にいられる看護師の方が良かった」と後悔するようなことも、職種を正しく理解していれば未然に防ぐことができます。

転職エージェントに相談する

他職種への転職を成功させるためには、自分だけの力であれこれ情報を集めるのではなく、転職エージェントに相談するのがベストの方法です。

治験コーディネーターや産業保健師のように看護師の経験を活かして他職種に転職する場合は、「看護のお仕事」や「マイナビ看護師」のような看護師専門の転職エージェントに相談できますし、営業職や販売職のようにまったく違う職種に転職する場合は、「リクルートエージェント」や「doda」のような総合転職エージェントに相談すると良いでしょう。

今まで経験したことのない職種について、具体的にどのような業務を行うのか、自分はその仕事に向いているかといったさまざまな疑問を、転職のプロに相談することで解消することができます。

応募書類対策、面接対策を万全に行う

看護師から他職種に転職する場合は、看護師の別の職場を探すのに比べて、かなり大変だと思った方がいいでしょう。

たとえば産業保健師への転職などは、20倍以上の倍率になることもあり、はっきり言って狭き門です。

その狭き門をくぐり抜けるためには、まず書類選考をクリアし、一次面接・二次面接を突破しなければいけません。

そのために、応募書類対策・面接対策は万全に行うことが大切です。自分ひとりで対策を練るよりは、転職エージェントのキャリアカウンセラーなどに応募書類の添削や模擬面接をお願いするなど、転職のプロの力を借りるのが賢い方法です。

転職エージェントの利用は無料なので、2~3社に登録して、その中から相性のいいキャリアカウンセラーを見つけて相談するとよいでしょう。

別の職場で看護師として転職する場合

ブラック病院に当たらないよう、入念なチェックを

別の職場で看護師として転職する場合、人手不足や過酷な労働が原因で辞めたいと思っていた人は、今度こそブラックな病院に当たらないよう、入念なチェックをする必要があります。

ブラック病院を自分自身で見分けるのはなかなか難しいのですが、たとえば次のような病院は、「もしかしたらブラック病院かも」と疑ってかかった方がいいでしょう。

ブラック病院を見分けるためのチェック項目
☑募集要項の給与額に大きな開きがある

月給20~40万円というように、いかにも給料が高そうだと思わせるために、給与額の上限と下限に大きな開きがある病院は要注意です。

☑他の病院に比べて給与額が飛び抜けて高い

自分のキャリアに見合った給与より何万円も高い給与を提示してくるような病院は、たとえば物凄いパワハラ看護師長がいたり、誰もが嫌がるような仕事をしなければならないなど、それなりのブラックな理由がある場合があります。

☑常に求人募集が出ている

いつ見ても求人募集が出ている病院は、よほど看護師不足で悩んでいる病院かもしれません。

☑看護師さんの表情が暗く、疲れている

看護師さんの表情に覇気がなく、疲れているように感じたら、ブラック病院の可能性は濃厚です。

☑看護師の年齢が全体的に高い

若い看護師がほとんどいなくて、40代・50代といった年齢の高い看護師が多い病院は、若い人があえて転職先として選ばない病院かもしれません。

☑院内が乱雑で、清潔感がない

院内が何となく乱雑で、掃除も行き届いていないように感じる病院は、避けた方が賢明です。

必ず病院見学をする

今働いている職場が忙しい場合、「とても病院見学までは無理」と思うかもしれませんが、何とか都合をつけて病院見学だけはやっておくことをおすすめします。

実際に職場を見学することによって、募集要項からはまったく見えない職場の雰囲気を感じることでき、看護師がどんな表情で働いているかなども把握できます。

「何となくこの職場は自分に合わないかもしれない」「見学してみて自分はここに絶対転職したいと思った」といったことも、その場を体験することによって感じることができるでしょう。

看護師専門の転職エージェントに登録する

別の医療施設への転職を成功させるためには、「看護のお仕事」や「マイナビ看護師」「ナース人材バンク」のような看護師専門の転職エージェントに登録することをおすすめします。

転職エージェントに登録することで、職場の雰囲気や人間関係といったリアルな情報を教えてもらうことができ、ブラックな医療施設に転職してしまう危険性が大幅に減るからです。

応募書類の添削や面接対策などもやってもらえるので、自分の希望する医療施設に転職できる可能性が高まります。

まとめ

「看護師を辞めたい」と思ったときに、本当に辞めるべきかどうか、それとももう少し様子をみた方がいいのかは、とても悩むところだと思います。

実際、「何度も辛くて辞めようと思ったけれど、辞めずにがんばって本当に良かった」と話す看護師さんも多く、看護職を転々として、結果的にキャリアを積めなかった看護師さんがいるのも現実です。

ただし、メンタル不調や体調不良があるのに無理をして、症状を悪化させてしまうことのないよう、くれぐれも注意しましょう。

深刻な人手不足をかかえている病院などは、看護師がうつになっているのを知りながら働かせ続けるケースもあるので、何よりも自分で自分のことを守る気持ちが大切です。

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