看護師から転職したい方にオススメの職種と転職成功のコツを紹介!

更新日:2020.7.3

看護師から他職種に転職する場合は、看護師の資格を活かして転職する方法と、看護師としての資格は必要なくてもキャリアが活かせる転職の方法、まったく今までと違う世界に飛び込む方法の、3つのパターンがあります。

あなたはどんな方法で転職したいと思いますか?今回は、看護師の資格を活かして転職できる職種と、看護師のキャリアを活かして転職できる職種について、おすすめの職種と転職成功のコツをご紹介しましょう!

看護師から他職種へ転職したい理由・離職率

看護大学や看護師養成学校に数年間通い、学科や実技を一生懸命勉強して、ようやく取得した看護師資格。でも、その看護師の仕事をずっと続ける人ばかりかというと、そうではありません。

「もう看護師の仕事は続けられない!他の職種にキャリアチェンジしたい」と思う人も、実は少なくありません。

看護師さんが他職種に転職したい理由はさまざまありますが、辞めたいと思う大きなきっかけとなるのは、次のような理由です。

職場の人間関係に耐えられない

病院や介護施設などの職場の人間関係に悩み、「もう辞めたい!」と思う看護師さんは、実は少なくありません。

看護師の世界は“女の園”なので、看護師長のパワハラがすごかったり、女性ならではのいじめに遭ってしまう人が、実は結構いるのです。

そんな辛い日々が続くと、もうストレスの塊のようになってしまい、「せっかく取った看護師の資格だけど、あきらめて別の職種にかわろう」と思っても、無理はありません。

ほかに自分のやりたい仕事がある

看護師さんは女性の職種としては高給なので、「高収入を得ながら一生働けるから」「周囲勧められたから」といった理由で、看護師さんを選ぶ人も少なくありません。

ところが、実際に働いてみると、「やっぱり自分には看護師は向いていない。もっと他にやりたい仕事があった」と気付く人もいます。

仕事があまりにもハード

病院や介護施設などで働く看護師さんは、仕事がとてもハードで、残業や夜勤・休日出勤も日常茶飯事のようにあります。

そのため、結婚するとまず、「夫が家にいるのに残業や夜勤をしなければならない」という悩みを持ち始めます。

さらに出産・育児となると、実家の母親などが手伝ってくれる場合は別ですが、核家族となると看護師の仕事を続けるのは相当大変なものがあるでしょう。

土日に休めない

結婚・出産した看護師さんがとても悩むことのひとつに、「土日に休めない」ということがあります。夫が同職種であれば何とかシフトを合わせる工夫もできますが、夫が会社員の場合は土日休みなので、完全にすれ違ってしまいます。

また、子どもが保育園や小学校に通うようになると、「お休みの日にママと一緒に遊べない!」と、不満をもつ子どももいます。

「家族でお出かけできるのは今しかない。何とか土日休みの仕事にチェンジしたい!」と思うのは、母親として当然のことです。

人の命を預かる大変さに耐えらない

看護師さんは患者さんの命を預かる大変な仕事なので、常に医療事故の恐怖と隣り合わせで、毎日危機感をもって働いています。

それを逆に「仕事のやりがい」と感じる看護師さんもいますが、中にはプレッシャーに押しつぶされて、疲弊してしまう看護師さんもいるのが現実です。

「もっとも楽な気持ちで働ける職種を選びたい」と思う人は、別職種へと移っていくことになります。

感染症のリスクを避けたい

病院には日々さまざまな病気の患者さんが来院するので、看護師さんは常に院内感染の危険にさらされています。

特に自分に子どもが生まれると、幼い子どもに感染させてしまうリスクなどを考えて、別職種への転職を考える人もいます。

看護師さんの離職率は10.7%と、意外と少ない

では、実際に看護師さんの離職率は、いったいどれぐらいなのでしょうか?

日本看護協会が行った「2019年病院看護実態調査」によると、正規雇用看護職員の離職率は10.7%でした。「離職率が10.7%というのは、意外と少ない」と思った人も、いるかもしれませんね。

■看護師を辞めた理由の1位は「人間関係」
また、マイナビ転職が看護師を辞めて別職種に転職した人100人を対象にアンケートを行ったところ、看護師を辞めた理由の1位は「人間関係(23%)」、2位は「ほかにやりたい仕事がある(18%)」、3位は「夜勤がつらい、体力的負担が大きい(14%)」でした。

ただし、「看護師を辞める上で心配だったことは?」という質問に対しては、1位が「収入が減る(40%)」と、2位の「未経験の職種への転職だったこと(16%)」を大きく引き離して、断トツの1位となっています。

■別職種に転職して、収入が減ることへの不安が解消されなかった人は60%
また、「多くの人が心配していた『収入が減る』は転職後の解消された?」という質問に対しては、残念ながら60%の人が「解消されなかった」と答えています。

看護師さんの離職率の低さは、その辺にも理由があるのかもしれません。

看護師から看護師以外の職種へ転職した経験がある全国20~39歳の男女100人に対するインターネットリサーチ

出典:マイナビ転職・看護師から看護師以外の職種へ転職した経験がある全国20~39歳の男女100人に対するインターネットリサーチ(実施期間:2018年7月20日~7月23日)

看護師から他職種に転職するメリット・デメリットは?

看護師から他職種に転職するにあたっては、メリットもあればデメリットもあります。他職種のいい点だけでなく、マイナスの点もよく理解した上で、慎重に転職すべきかどうかを考えましょう。

看護師から他職種に転職するメリット

家族と一緒に過ごす時間が増える

病院に勤める看護師さんが、企業の産業保健師のような残業のない仕事に転職すると、平日の夜や土日などに家族と一緒に過ごす時間が圧倒的に増えます。

小さなお子さんを育てている人は、家族であちこち出かけられるようになるので、親子でたくさんの思い出をつくることができるでしょう。

生活のリズムが整う

病院の看護師さんは、月に何回か必ず夜勤があるので、どうしても生活が不規則になりがちです。

その点、残業や夜勤のない他職種に転職すると、毎日決まった時間に起きて寝ることができるので、生活のリズムがしっかりと整います。

子どもの運動会などの行事に参加できる

病院の看護師さんは、「日曜日に子どもの運動会があるから休みたい」と希望を出しても、それが通るとは限りません。

ほかにも学芸会や親子遠足など、子どものさまざまな行事は土日に行われることが多く、参加できずに残念な思いをした経験のある看護師さんも多いでしょう。

土日に休める職業に転職すれば、子どもにそんな寂しい思いをさせることもありません。

今までとは違う世界を知ることができる

看護学校を卒業してからずっと病院の看護師として働いていると、あまり外の世界を見ることができません。

企業に転職することで、今までとはまったく違う世界を知ることができます。

たとえば企業の営業職に転職すると、会議に出席したり、ランチを食べながら商談をしたり、会社のパーティで表彰されるといったことも経験するかもしれません。

女性ばかりの看護師の世界とは違って、男性と一緒に冗談を言い合ったり、同じ部署の人たちと週末に旅行にいくこともできます。

逆に、企業の社員ならではの大変さも実感するかもしれませんが、新たな世界に足を踏み入れることで得られるものはとても大きいでしょう。

看護師から他職種に転職するデメリット

年収が減る

先ほど紹介した調査結果で「60%の看護師さんが収入減の不安は解消されなかった」と答えている通り、看護師から他職種に転職することで年収が減る可能性はかなり高いといえます。

病院の看護師としての経験をフルに活かせない

たとえ看護師の経験を活かした職種に転職したとしても、他職種はあくまで他職種なので、これまでのスキルを100%活かせるわけではありません。

そういう意味で、これまでのスキルをある程度無駄にしてしまうのは、仕方ないでしょう。

他職種に転職したら、もう病院の看護師には戻れない

病院の医療は日進月歩なので、看護師さんも常にスキルを磨いて、勉強し続けなければいけません。

そのため、いったん他職種に移ったら、もう医療の進歩には付いていけなくなり、「また看護師に戻りたい」と思っても戻ることはできません。「今後は違う世界で生きていくのだ」という固い決意のもとに、転職を決めることが大切です。

看護師の資格を活かして転職できる職種

看護師の資格を活かして転職できる職種としては、主に以下の14職種があります。気になる職種をクリックすることで各職種の項目へ移動しますので、是非ご覧ください。

企業の産業保健師

企業の従業員の健康改善・維持・増進をサポートする仕事

看護師さんが他職種への転職を考えるときに特に人気が高いのが、「産業保健師」の仕事です。

産業保健師とは、企業などの保健室や健康相談室に勤務し、従業員の健康の改善や維持・増進をサポートする仕事です。

看護師の資格の他に保健師の資格をもっている人は、産業保健師として転職することができます。

土日休みで残業ほぼなし。子育て中でも無理なく働ける

産業保健師は土日が休みで、残業もほとんどなく、子育て中の女性でも無理なく働けるというメリットがあります。

ただし、それだけに産業保健師の職種は人気が高く、逆に求人はとても少ないのが現状です。

求人のほとんどは欠員募集なので、知り合いのコネを探したり転職エージェントに登録するなどして、常に募集に対してアンテナを張っておくことが大切です。

メディカルコールセンターのスタッフ

生命保険などの会員に、医療や健康に関するアドバイスを行う仕事

看護師の経験を活かして企業で活躍できる代表的な仕事のひとつに、「メディカルコールセンターのスタッフ」があります。

メディカルコールセンターとは、生命保険会社や共済組合、ホームセキュリティ企業、自動車関連企業の会員向けサービスとして設けられている、医療・健康に関する電話相談センターのことです。

医療や健康はまさに看護師の専門分野なので、企業側としても正看護師の資格と数年の臨床経験をもつ人を、スタッフとして採用する傾向にあります。

パソコンの基本的な操作ができることが条件

相談業務を行うにあたっては、相談記録の作成やインターネットによる症例検索などが必要となるため、パソコンの基本的な操作ができることが求められます。相談業務に関する経験は問われません。

コールセンターをもつ企業はほとんど大手なので、入社後の研修もしっかりとあり、福利厚生制度も充実しています。

土日休みではなく、準夜勤もある

コールセンターのスタッフは基本的にデスクワークで、体力的には楽な仕事なので、年齢を重ねても無理なく働けるでしょう。

ただし、相談業務という性質上、土日休みではなく、準夜勤もあります。

メディカルライター

健康や医療に関する専門的な情報を、適切な文章にして発信するライター

看護師の経験を活かして、「メディカルライター」の道に進む人もいます。

メディカルライターとは、健康や医療に関する専門的な情報を、用途に合わせた適切な文章にして発信するライターのことです。

メディカルライターの書いた文章は、医療・健康関連の雑誌や新聞・ホームページなどに掲載されるため、医療の知識と経験をもった看護師や薬剤師などがキャリアチェンジするケースが数多くあります。

メディカルライターの仕事は、大きく分けて2種類ある

メディカルライターの仕事は、大きく分けて専門家や製薬業界などに向けた「メディカル・ライティング」と、一般の人に向けた「ヘルス・コミュニケーション」の2種類があります。

前者は薬事申請や研究成果の発表などに使われ、後者は医療情報サイトなどのさまざまなメディアを通して、広く一般の人が医療や健康の知識を得るために使われます。

実力次第で病院の看護師以上の収入が得られる

メディカルライターの主な転職先としては、製薬会社やCRO(医薬品開発業務受託機関)、医療系出版社、医療情報サイト、医薬系広告代理店などがあります。

実力次第では病院の看護師以上の収入を得ることができる職種ですが、文章力とパソコンのスキルは必須で、長くパソコンに向かうことが苦にならない人が向いている仕事です。

クリニカルスペシャリスト

看護師のキャリアを活かせる代表的な職種のひとつ

医療機器メーカーなどには、自社で開発した医療機器や用具を販売する「クリニカルスペシャリスト」という職業があります。

営業職なのですが、より専門的な医療の知識を求められ、また医療機器を使う人の立場を理解する必要がある仕事なので、看護師時代のキャリアを活かせる職種のひとつといえます。

たとえば、医療機器を必要とする大学病院や総合病院などを訪問し、医師や看護師に商品の説明やデモンストレーションを行い、導入時の立ち合いやアフターフォローなども行います。

土日が休みで高収入も期待できるが、毎月の収入が一定しない

クリニカルスペシャリストは企業の社員なので、基本的に土日が休めるというメリットがあります。

能力次第では、看護師時代よりも高い年収が期待できるのも、クリニカルスペシャリストの魅力のひとつです。

ただし、毎月の収入が一定しない点や、求人そのものが少ないといったデメリットもあるので、求人情報などをよく調べた上で転職を考えた方がいいでしょう。

治験コーディネーター(CRC)

治験がスムーズに進行するようコーディネートする仕事

製薬会社が新薬を開発するときに、効果や安全性を確認するために「治験」を行いますが、その治験がスムーズに進行するようにコーディネートするのが「治験コーディネーター」(Clinical Research Coordinator/CRC)です。

治験コーディネーターの転職先は、治験施設支援機関(SMO)に所属する場合と、大学病院などの医療機関に「院内治験コーディネーター」として採用される場合の2パターンがあります。

院内治験コーディネーターの求人は少なく、多くの人はSMOに所属することになります。

治験コーディネーターの需要は今後ますます高まる

超高齢化社会に向かう中で、高齢者の方々のQOLを高めるため、治験コーディネーターの需要はますます高まるでしょう。

そういう意味では、今後の活躍が大いに期待できる職種です。

治験コーディネーターの給与は看護師よりも低い

ただし、治験コーディネーターの給与は看護師よりも低く、1日に2施設を回る場合は移動が大変だったり、何かあると夜間でも被験者から電話が入るといった大変さもあります。

看護師から治験コーディネーターにキャリアチェンジした人の中には、「やっぱり自分には臨床の方が向いている」と思う人もいるので、自分の適性をよく考えて選択することが大切です。

臨床開発モニター(CRA)

治験のモニタリングを行って会社に報告する仕事

治験と関わる仕事として、治験コーディネーターの他に「臨床開発モニター」(Clinical Research Associate/CRA)」という職種もあります。

臨床開発モニターは、治験を実施する医療機関などを回って、医師や被験者などを調査し、治験のモニタリングを行って会社に報告する仕事です。

治験コーディネーターと同じく、移動の多い仕事で、常に1~3件ほどの案件をもってスケジュールを調整します。

案件によっては仕事がハードで、出産後は続けられない場合もある

臨床開発モニターの給与は、治験コーディネーターに比べて高めです。ただし、治験コーディネーターは専門・短大卒でもなれますが、臨床開発モニターは大卒以上に限定するケースも少なくありません。

また、案件によってはかなりハードな仕事なので、出産後に続けるのは難しいかもしれません。自分のキャリアプランをしっかりと立てた上で、転職を考えることが大切です。

検診・健診センターの看護師

看護師の資格を活かして無理なく働ける、代表的な仕事のひとつ

看護師の資格を活かして無理なく働ける代表的な仕事のひとつに、「検診・健診センター」があります。

検診センターはがん検診のように、特定の臓器を検査し、病気の早期発見・早期治療を目的とする二次予防の検査施設です。

かたや健診センターは、企業や学校で行う定期健康診断のように、健康かどうかを調べる一次予防の施設です。

医療事故の心配もなく、安定して長く働ける

身体測定や視力・聴力検査、採血、がん検診の介助、検診・健診結果のチェックといった仕事がメインなので、医療事故につながるような仕事はなく、安定して長く働き続けることができるでしょう。

ただし採血を行う回数が多いので、採血に慣れている必要がある点と、病院と違ってお客様を対象としているので、サービス精神のある人であることが大切です。

献血センターの看護師

日勤のみで残業が少なく、医療ミスの心配もない

病院の看護師から献血センターに転職する人もいます。日本赤十字社の社員として勤務し、献血にきた人の検査と採血を行う仕事です。

病院と違って健康な人を相手にする点や、日勤のみで残業が少ない点が、献血センターの大きなメリットといえるでしょう。

基本的に医療行為としては検査や献血のみなので、命に関わる医療ミスを起こす心配が少ないのも、安心できる点です。

1年の半分ほどは土日出勤で、看護師よりも給与は低め

ただし、献血センターは土日もやっていて、1年の半分ほどは土日出勤になり、給与は看護師に比べて低めです。

また、看護師としてのスキルを積める職場ではないので、キャリアアップを目指す人ではなく、家庭中心で働きたい人に向いている仕事です。

介護施設の看護師

デイサービスは夜勤がなく、土日に休める

病院の看護師さんとして働いていた人の中には、「特別養護老人ホーム」や「デイサービス」「有料老人ホーム」「サービス付き高齢者向け住宅」「老人保健施設」などの介護施設に転職する人もいます。

デイサービスは夜勤もなく、土日に休める施設も多いので、子育て中の看護師さんでも無理なく働けるでしょう。

利用者さんに楽しんでもらうためのプログラムを考えるといった仕事もあるので、企画をしたり、利用者さんと会話をしたりすることが好きな人に向いている仕事です。

給与は病院よりも低く、看護師としてのスキルを発揮する場はあまりない

ただし、介護施設の看護師は病院の看護師に比べて給与が低く、医療現場ではないので看護師としてのスキルを発揮する機会はあまりありません。

また、医師が常駐していないので、看護師の裁量で動く場面も多々あります。病院との違いをよく理解した上で、転職を考えた方がいいでしょう。

美容クリニックの看護師

残業が少なく、夜勤がないのに給与も高め

看護師さんの転職先として、「美容クリニック」を選ぶ人も多く、いま看護師さんに人気の高い職種のひとつです。

美容クリニックの多くは予約制なので、残業が少なく、夜勤もありません。他のクリニックに比べて給与が高いのも、嬉しい点です。

美容に対する強い興味をもっていることが大切

美容クリニックの看護師さんの適性は、何よりも美容が好きなことです。美に対する興味が強いと、楽しみながらどんどん仕事を吸収して、スキルを積むことができるでしょう。

美容クリニックでは脱毛レーザーや美肌レーザーなどの他に、豊胸手術や脂肪吸引などの手術も行うので、手術経験のある看護師さんが転職するケースが多いのですが、手術経験がなくても入職後にがんばって仕事を覚えることはできます。

年を重ねると居づらくなる美容クリニックもある

ただし、いったん美容クリニックの看護師になると、その後で病院の看護師に戻るのは難しいものがあります。

また、美容クリニックの中には年齢を重ねると職場に居づらくなるところもあり、その点は70代になっても働ける病院の看護師とは違いがあります。

美容クリニックに転職する際は、長期にわたる自分のキャリアパスを考えた上で、慎重に選択することが大切です。

看護師養成所の指導員

学生が看護師になるために必要な知識や技術を教える

病院の看護師さんとして5年程度の経験があれば、「看護師養成所」の指導員の道も、選択肢のひとつです。

看護の実習指導や、患者ケアの技術指導、患者の情報収集といった、学生が看護師になるために必要な知識や技術を教える仕事です。

看護学生の成長を見守ることに喜びを感じる人には、向いている仕事

「自分自身が臨床の現場に入るよりも、若い看護学生たちが看護師として成長していくのを見守ることに、喜びを感じる」という人には、とても向いている仕事です。

夜勤がなく、土日に休めるのも、大きなメリットです。ただし給与は看護師よりも低いので、その辺はよく考えた方がいいでしょう。

小・中・高・大学などの教育施設の医務室

子どもたちや職員の心身の健康を管理する仕事

小・中・高校、大学などには必ず「医務室」がありますが、そこで看護師として働く道もあります。

子どもたち(学生)や職員の体調に気を配り、保健指導を行ったり、園内(校内)の衛生状況をチェックするなど、心身の健康を管理する仕事です。

残業がなく、土日に休める

医務室の仕事は残業がなく、土日に休めるというメリットがあり、看護師さんの転職先としては人気が高い職種です。

ただし、給与は看護師よりも低く、正職員ではなく非正規の募集も数多くあります。

助産師

看護師資格をもつ人だけが、助産師の国家試験を受けられる

妊婦さんの出産をサポートする「助産師」の国家試験は、看護師の資格をもっている人だけが受検できるので、まさしく看護師の経験を活かせる職種です。

助産師の資格を取るには、1年間助産師養成学校に通う必要があります。

受講費用の70%の給付が受けられる

養成学校の授業は日中行われるので、看護師の仕事をしながら通学することはできません。そのため、1年間は働かなくても生活できるよう、資金面での準備が必要です。

学費に関しては、専門実践教育訓練指定講座を受講すれば、受講修了後に最大70%まで給付金が支給されます。

保育園の看護師

子どもが好きな人に向いている職種

「子どもが大好きで、病院で患者さんのケアをするよりも、子どもたちと遊んでいる方が自分に合っている」という人に向いているのが、保育園の看護師です。

厚生労働省も、私立保育園に関しては看護師の配置を義務づけており、公立保育園にはできるだけ看護師を配置するよう定めているため、保育園で働く看護師さんもだいぶ増えてきました。

日々子どもたちと関わりながら、必要に応じて専門的なサポートを行う

看護師は保育士のひとりとしてもカウントされるので、日々子どもたちと関わりながら、必要に応じて専門的なサポートを行います。

乳幼児施設は子どもたちの健康管理に人一倍気を配る必要があるので、看護師経験のある人が入職してくれたら、何かと頼りがいのある存在になれるでしょう。

保護者としても、園に看護師さんがいてくれることは、大きな安心につながります。

女性ならではの派閥やいじめもあり、給与も低い

保育園の看護師は日曜祝日が休みで、健康な子どもたちを相手にするので、重症患者に対応するプレッシャーなどもありません。

ただし、「自分は看護師だから」と思って入職すると、実際にはほとんど保育士と同じ仕事をしているというケースも少なくありません。

保育園は女性ばかりの世界なので派閥やいじめなどもあり、給与は病院の看護師に比べて、だいぶ安くなると思っておいた方がいいでしょう。

看護師の資格は必要ないが、キャリアを活かせる職種

看護師の資格は必要ないが、キャリアを活かせる職種としては、主に以下の3職種があります。気になる職種をクリックすることで各職種の項目へ移動しますので、是非ご覧ください。

営業職

看護職と営業職は意外と共通点が多い

看護師と営業職とは、一見まったく違う仕事のように思うかもしれませんが、実は意外と共通点のある仕事です。

実際に看護師から営業職に転職して成功した事例もあり、営業に興味のある人なら、十分に選択肢のひとつです。

患者さんとコミュニケーションをとってきた経験が活かせる仕事

看護師と営業職の最も大きな共通点は、人とコミュニケーションをとる仕事だという点です。

日々患者さんと接し、患者さんに治療法などを説明して納得してもらうといった業務は、営業社員がお客様と会って商品を紹介する業務とかなり近いでしょう。

そういう点では、営業職は看護師のキャリアを活かせる仕事といえます。

ひと口に営業職といっても、業務内容は企業によってさまざま

ただし、ひと口に営業職といっても、業務内容は企業によってかなり違います。特に個人ではなく、企業を相手にする営業職の場合は、看護師さんの仕事とはまったく違った大変さがあるでしょう。

また、営業で扱う商材によっては一から専門的な知識を学ばなければならなかったり、英語力を必要とする場合もあります。

転職を考える企業の営業職の業務内容をよく理解した上で、「これならできる」と思う仕事を選ぶことが大切です。

病院内の事務スタッフ(医療クラーク、医療事務)

看護師から病院内の事務スタッフに転職する道もあります。

看護師に比べて肉体労働が少なく、患者さんの看護よりも事務作業が好きな人には、向いている仕事といえるでしょう。

医療クラーク

看護師として働いていた人の中には、病院のナースステーションで医師のサポートを行う「医療クラーク」にキャリアチェンジする人もいます。

医療クラークは看護師の資格がなくてもできますが、現場で看護師として働いた経験のある人が医療クラークになれば、まさに鬼に金棒。医師からの信頼度も厚いでしょう。

医療クラークには「外来クラーク」と「病棟クラーク」があります。

■外来クラーク
外来診療の事務作業を行うのが、外来クラークの仕事です。

外来患者さんの医療文書を作成したり、カルテの作成を行ったり、次回の通院や検査の案内を行うなど、患者さんと医師・看護師の間に立ってさまざまな業務を行います。

■病棟クラーク
病棟のナースステーションに常駐し、入院患者さんの事務業務を行うのが、病棟クラークの仕事です。

入院患者さんの入退院の準備や手続き・管理、医療文書の作成、面会者の対応などの窓口業務、カルテの作成・管理、会計処理、電話対応など、医師や看護師をサポートするためのさまざまな業務を行います。

窓口での受付や会計、レセプトなどを行う「医療事務」

病院の看護師から「医療事務」の仕事に移る人も、少なくありません。

医療事務は何歳になっても目指せる仕事なので、たとえば「子育てと看護師の仕事の両立が大変なので、時間に融通が利く医療事務の仕事に移りたい」と考えて、医療事務の仕事に就く人もいます。

医療事務は、病院やクリニックの事務全般を行う仕事です。窓口で患者さんに対応したり、診察の明細書を渡して診察料を受け取ったり、毎月健康保険組合に提出するレセプト(診療報酬明細書)を作成したりといったことを行います。

事務作業という意味では医療クラークと近い仕事ですが、医療事務は基本的に窓口業務、医療クラークはナースステーションでの医師のサポートという点で違いがあります。

ケアマネージャー

介護施設で吸引などの治療が必要なときに、スムーズに対応できる

介護が必要な人が介護施設で適切なサービスを受けられるよう、ケアプランを作成する「ケアマネージャー」の仕事も、看護師の経験を大いに活かせる仕事です。

看護師さんがケアマネージャーになると、介護施設で吸引や経管栄養、インスリン注射などの高度な治療が必要な利用者さんがいたときに、スムーズに対応することができます。

また、医療機関と連携をとって介護を進めていく際にも、実際に看護師として働いていた経験があるので、円滑に進めていくことができるでしょう。

15日間の講習と3日間の実習が必要

看護師さんがケアマネージャー(介護支援専門員)の資格試験を受けるためには、看護師としての5年以上の実務経験が必要です。

通学または通信講座で15日間の講習を受け、受講期間中に居宅介護支援所で3日間の実習をする必要があります。

「高齢者のお世話をすることに、やりがいを感じる」という看護師さんにとっては、最適な仕事といえるでしょう。

看護師以外の職種への転職を成功させるコツ

詳しい仕事内容と、求められるスキルをしっかりとチェック

職種についてよく調べずに後悔する人もいる

看護師以外の職種への転職を考える人は、希望する職種が具体的にどんな仕事なのか、どんなスキルを求められるのかについて、入念に調べておくことをおすすめします。

たとえば「看護師は人と関わる仕事だから、経験を活かして接客業に転職しよう」と思って飲食業に飛び込んだものの、お客様との関係がうまくいかずに、「自分には接客業は向いていなかった」と後悔する人もいます。

仕事の辛い面まですべて把握した上で選択を

接客業はお客様相手なので、自分より何歳も年下の人に頭を下げなければならないなど、看護師とはまた違った辛さ、大変さがあります。

どんな職業でも楽しい面もあれば、辛い面も必ずあるので、辛い面まですべて把握することが大切です。

その上で、「それでもこの仕事に就きたい!」という覚悟ができた場合にのみ、違う職業に就くことを選択するのが賢明な方法でしょう。

看護師よりも年収が下がることを覚悟すること

看護師よりも収入のいい職種は早々ない

看護師から違う職種にキャリアチェンジする場合、看護師時代よりも年収が下がることは、覚悟しておいた方がいいでしょう。

看護師の平均年収は483万円(令和元年賃金構造基本統計調査)と、女性の職業としてはかなり高収入なので、看護師より収入の良い職種というのは早々ありません。

そのため、転職して未経験から始めるとなると、年収がダウンするのは仕方ないことです。

ほとんどの場合、減収になると思っておいた方が賢明

営業職やメディカルライターのように、数年後に700~800万円稼げる可能性のある職種もありますが、ほとんどの場合は減収と思っておいた方が賢明です。

職業訓練や求職者支援訓練を受ける方法もある

「看護師から別職種に転職したいけれど、お金がなくて勉強し直すのが難しい」という人は、国や地方自治体のさまざまな制度を利用して、無料または少額で職業訓練を受ける方法もあります。

一から違う職種を学び直す場合は、勉強期間を含めて転職までにかかる費用を計算し、計画を立てて進めることが大切です。

公共職業訓練(ハロートレーニング)

失業保険を受ける人が、就職に役立つ知識やスキルを基本的に無料で習得できる制度

求職者支援訓練

失業保険を受けられない人が、一定額の受講手当をもらいながら職業訓練を受けられる制度

専門実践教育訓練給付金

初めて専門実践教育訓練を受講する人が、一定の要件を満たすと、受講料の最大70%までの給付金が受け取れる制度

職業訓練や給付金が受けられる職種の事例

調理師/栄養士/助産師/介護福祉士 /社会福祉士/美容師 /理容師/保育士/歯科衛生士 /歯科技工士/言語聴覚士 /理学療法士 /鍼灸・マッサージ師/動物看護師/医療事務/宅建 /インテリアデザイン/ファイナンシャルプランナー/キャリアコンサルタント/WEBクリエイター/プログラマー /サーバーエンジニア /ネットワークエンジニア/事務系(パソコン、簿記、経理)/ジュエリーデザイン /フラワーデザイン/フードコーディネーター /パティシエ/アロマセラピスト /ネイリスト

自分に本当に適性があるのかを慎重に判断する

転職活動をする前に、自己分析を行うこと

看護師から違う職種に転職する場合、まったく仕事を経験していないので、「自分に本当に向いているのだろうか?」という不安がつきまといます。

後で後悔しないためにも、まずは転職活動をする前に、自己分析をしっかりと行いましょう!

自分のキャリアや能力を振り返ることが、気付きにつながる

自分のこれまでのキャリアを棚卸しし、どんな仕事をしてきて、そこでどんな能力が備わったのか、どんなことにやりがいを感じたかなどを具体的に書き出していきます。

そうして書いていくうちに、「そうか!自分は人間関係で悩んでいて、他職種に転職しようと思ったけれど、看護師の仕事自体は好きだった」と気付くこともありますし、「私にはやっぱり看護師は向かない。営業の仕事の方が向いている」と再確認することもあるでしょう。

こうした振り返りを十分に行うことで、自信をもって転職活動に臨むことができるようになります。

採用試験で自分自身をしっかりとアピール

これまでのキャリアを、新しい仕事でどう活かせるかが重要

看護師から別職種に転職する場合は、「今までの仕事のキャリアを、新しい仕事でどう活かせるか?」を採用試験でアピールすることが、とても重要になってきます。

自己分析を十分に行ったら、それをどう新しい職種に結び付けて、「この点で御社に貢献できます」と伝えられるかを考えましょう。

応募書類の志望動機欄や自己PR欄、面接での受け答えはとても重要!

そして、応募書類の志望動機欄や自己PR欄、面接時の受け答えの際に、転職にかける自分の思いをしっかりとアピールすることが大切です。

応募者の中には、すでに募集職種でスキルを積んだライバルがいるかもしれません。その中から自分が選ばれるには、受け身の気持ちではなく、前向きに発信する気持ちが必要です。

転職エージェントに相談する

他職種への転職を成功させるコツについてお話ししてきましたが、「そうは言っても、自己分析なんてとてもできない」「志望動機欄に何を書いたらいいかわからない」という人も、多いかもしれません。そんなときに役立つのが、転職エージェントです。

募集企業と求職者を無料で結んでくれる転職エージェント

看護師さんが看護師以外の職種に転職するなら、転職エージェントは積極的に活用した方がいいでしょう。

「転職エージェントなんて、一度も利用したことがないからよくわからない」という人もいるかもしれませんが、転職エージェントは人材を求める企業と転職先を探す求職者とをマッチングさせるキューピットのような存在で、募集企業からお金をもらって運営しているため、求職者は無料で利用することができます。

「転職するならハローワーク」というのが定番だったのは昔の話で、今はハローワークと転職エージェントを上手に利用しながら、賢く転職活動をする人が増えています。

適性判断や個別カウンセリングなどが受けられる

転職エージェントに登録する際は、適性テストなどを行い、それをもとにキャリアコンサルタントがさまざまな相談に応じてくれます。

そのため、たとえば自分が営業職への転職を考えていても、「適性の面を考えると、治験コーディネーターなどの方が向いているかもしれない」といったことを、アドバイスしてもらうこともできます。

応募書類の添削や面接対策にも対応

また、履歴書や職務経歴書などの応募書類の添削や、面接対策などをやってもらえるのも、転職エージェントを利用する大きなメリットです。

看護師さんが他の職種に転職する際は、同じ職種に転職するより苦戦することが予想されるので、応募書類対策や面接対策は、必ずやっておいた方がいいでしょう。

担当のキャリアコンサルタントに「応募書類を書いたのですが、添削していただけますか?」「模擬面接をお願いしたいのですが」といった形で依頼をすると、こころよく引き受けてくれます。

企業のリアルな内部情報も教えてもらえる

転職エージェントによっては、担当者が企業に実際に足を運んで、リアルな内部情報を入手している場合があります。

たとえば残業が実際にどれぐらいあるとか、育休の取得実績がどれぐらいあるか、職場の雰囲気はどうかといった情報は、募集要項からは知ることができないので、教えてもらえるととても安心でしょう。

転職エージェントを利用する際は、2~3社に登録して、比較検討しながら転職活動を行うのがベストの方法です。

まとめ

看護師の経験を活かして、さまざまな職種に転職できることが、おわかりいただけたかと思います。

看護師は女性の職業としては給与が高く、安定して長く勤められるので、「このまま続けるべきか、それとも辞めるべきか?」というのは、とても悩むところだと思います。

でも、人によっては他職種に転職することで花開いたり、子どもと過ごす時間が増えて充実した毎日を送っている人もいます。

どちらの選択をするにしても、転職する職種の仕事内容や自分の適性、10年後・20年後のキャリアパスなどをよく考え抜いた上で、慎重に転職活動を進めることが大切です。

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