病院以外の看護師の仕事に就きたい!いったいどんな職場がある?

更新日:2020.5.28

「病院勤務はもうイヤ!病院以外の仕事に就きたい」と思っている人のために、病院以外の看護師の職場をご紹介しましょう。

看護師が活躍できる場所は、病院以外でも意外とたくさんあるんですよ!

こんなにある!病院以外の看護師の仕事

企業内の産業看護師

産業看護師は夜勤がなく土日休み

企業内で働く看護師を、「産業看護師」と呼びます。仕事の内容は職場によって違い、保健室にいて社員の怪我や病気に対応をする看護師もいれば、健康診断後の社員の健康サポートを行う看護師もいます。

産業看護師を選ぶメリットは、夜勤がなく土日に休める点です。そういう意味では、子育て中の女性が復職するには最適な職業といえるでしょう。

人気が高いので採用試験の倍率が高い

ただし、産業看護師の仕事は人気が高く、募集があっても倍率が高くなる可能性は大です。

応募する際は看護師専門の転職エージェントなどに相談をして、書類対策や面接対策を万全にし、心して採用試験に臨むことが大切です。

個人クリニックの看護師

クリニックの多くは日勤で木・日曜休み

看護師を雇用する個人クリニックには、内科や小児科・精神科などさまざまありますが、クリニックの看護師のほとんどは日勤で働いていて、基本的に木曜日と日曜日がお休みです。

土曜日の出勤の有無はクリニックによってさまざまですが、夜勤がなく日曜日が確実に休めるので、子育て中の女性は働きやすいでしょう。

手術がなく、重症の患者もほとんどいないので、血を見るような機会は大病院などに比べると格段に少ないというメリットもあります。

苦手なスタッフがいると居心地が悪い

ただし、クリニックに勤めている限りキャリアアップは期待できないので、「スキルを積んで看護師のエキスパートになりたい」というような人には、クリニック勤務は向いていません。

また、クリニックは人数が少ないので、一人でも苦手なスタッフがいると、それだけで居心地が悪くなってしまうこともあります。

転職を考えるときは必ず見学をして、クリニックの雰囲気や院長先生の人柄などをチェックしましょう。

メディカルコールセンターのスタッフ

看護師の資格を活かして企業に転職

たとえば生命保険会社やドラッグストアチェーンを展開する会社などは、コールセンターを設けてお客様の医療や健康、介護などに関する相談業務を行っています。

その際に電話相談に応じるスタッフは、看護師の資格が必要なので、看護師の資格を活かして転職することができます。

病院で患者さんのために忙しく働く看護師と違い、社内の親睦イベントなどもあって雰囲気は明るく、オフィスライフをエンジョイしている人もいます。

準夜勤や土日出勤もある

ただし、病院の看護師の多くは正職員として働きますが、コールセンターのスタッフは契約社員も多く、仕事としての安定度は病院の看護師に比べるともうひとつです。

日勤と準夜勤のシフト制になっている企業もあり、お客様相手なので土日に出勤になることもあります。

治験コーディネーター(CRC)

新薬開発のための治験を調整する仕事

看護師の資格を活かして、「治験コーディネーター」(Clinical Research Coordinator/CRC)に転職する道もあります。

治験コーディネーターとは、製薬会社が新薬を開発する際に行う「治験(臨床試験)」の調整役のことです。

薬や疾患の知識を深められる

たとえば病院内で働く場合は、治験に該当する患者さんに臨床試験の意図や内容を説明し、不安や心の負担を取り除くためのケア・サポートを行います。

医師や製薬会社の人など、さまざまな人と関わりながら、薬や疾患の知識を深めることができる、とてもやりがいのある仕事です。

治験コーディネーターになるためには、看護師などの医療系資格があれば、他に必要な資格はありません。レベルアップを考えるなら、CRC認定制度を受けることで、さらに確かなキャリアとして認められるでしょう。

初任給は病院の看護師に比べて安い

ただし、未経験で治験コーディネーターに転職した初年度の年収は300万円~400万円と、病院の看護師に比べて低めです。経験を積むことによって給与は上がりますが、最初の2~3年は覚悟しておく必要があるでしょう。

また、複数の病院を担当するCRCの場合は、病院間の移動があること。書類作成などの事務作業が多いので、PC作業が苦手な人には向かないことなど、病院勤務とはまた違った大変さもあります。

臨床開発モニター(CRA)

治験が法律を遵守しているか否かを確認

看護師の転職先として、治験コーディネーターの他に「臨床開発モニター」(Clinical Research Associate/CRA)という仕事もあります。

臨床開発モニターとは、医療機関などで行われる治験が、法律やルールを守って実施しているかを確認する仕事です。

治験を実施する医療機関や担当ドクター、被験者などを調査し、治験のモニタリングを行い、治験結果を製薬会社に報告します。

治験コーディネーターに比べ給料は高め

臨床開発モニターの仕事は、治験コーディネーターと同じく薬や疾病に対する知識を深められる、やりがいのある仕事です。新薬の開発に関わる仕事なので、今後も需要が高まる可能性は高く、将来性のある仕事といえるでしょう。

また、未経験者の平均年収が350万円~450万円ほどあり、大病院の看護師ほどではないにしろ、治験コーディネーターなどに比べて給料が高いのは嬉しい点です。

子育て中の仕事としては向いていない

ただし、臨床開発モニターの仕事は治験コーディネーターと同じく病院間の移動があり、PC作業も多めです。担当する案件によってはハードで残業もあり、子育て中の仕事には向かないかもしれません。

独身の間にがんばって経験を積み、職場になくてはならない存在になれば、時短勤務などの融通を利かせてもらえる可能性もあるでしょう。

クリニカルスペシャリスト

医療機器を販売する営業職

「クリニカルスペシャリスト」とは、医療機器メーカーなどの社員になって、自社開発の医療機器などを販売する営業の仕事です。

病院に勤務していた看護師さんがクリニカルスペシャリストになると、病院での看護の経験を活かせる場面がたくさんあるでしょう。

企業の社員となるので、土日祝日に休むことができ、夜勤もありません。営業の成果が出れば、看護師時代より年収がアップする可能性もあるかもしれません。

病院の看護師の仕事とはまったく違う

ただし、クリニカルスペシャリストの仕事は病院の看護師とはまったく違うので、商品を売るということの厳しさにプレッシャーを感じる人も少なくありません。

人を助ける仕事から、商品を売ってお金を儲ける仕事に変わったことで、「自分にはこの仕事は向かない」と感じる人もいるので、自分の仕事に対する適性を充分に考えた上で選択をしましょう。

老人保健施設の看護師

高齢者の自宅復帰を目指す施設

「老人保健施設」(老健)は、介護が必要な高齢者の自宅復帰を目指して、リハビリなどのサポートを行う施設です。

看護師の仕事は利用者の健康管理がメインで、バイタルチェックをはじめ、服薬管理や口腔ケア、胃ろう、褥瘡(じょくそう)のケアなどを行います。

それ以外に、介護施設のスタッフとして、入浴やトイレ・食事の介助などを行う場合もあります。

利用者と共に在宅復帰を目指すやりがい

老健は特養(特別養護老人ホーム)などとは違い、「元気になって自宅に帰りたい」と願う高齢者の後押しをする施設なので、在宅復帰の目的に向かって利用者と心をひとつにできるというやりがいがあります。

人手不足で疲弊している老健も多い

ただし、老健は人手不足に悩んでいる施設も多く、残業が常態化して疲弊しているケースも少なくありません。

また、看護師との人間関係に悩んだり、医師が不在のために責任の重さを感じて悩む看護師もいます。

老健に転職を考える場合は、人員配置や看護師の仕事内容がどのようになっているのかを、事前に確認することが大切です。

特別養護老人ホームの看護師

要介護度の高い利用者が多い施設

「特別養護老人ホーム」(特養)は、介護が必要な高齢者が入居する施設で、要介護度の高い人が多く入居しているのが特徴です。

看取りまで行うので、利用者さんはいつも自分をサポートしてくれる看護師さんや介護士さんに見守られながら、最期を迎えることになります。

利用者の健康状態を管理する仕事

特養の看護師は、利用者の日々の健康状態を把握し、介護士と連携してさまざまな仕事をこなします。

食事の量は適切か、水分補給は十分か、排泄の状況はどうかなどを日々チェックしながら、介護士が忙しいときは入浴やトイレの介助を手伝う場合もあります。

また、胃ろうの人の食事介助を行ったり、口の中を清潔に保つための口腔ケア、たんの吸引などを行うのも、看護師の仕事です。

利用者との深い関わりを持てる

特養は老健などと違って利用者さんとの付き合いが長く、看取りまでしっかりと行えるという点で、利用者さんとの深い関わりを持てるというメリットがあります。

何年も関わってきた利用者さんが最期の日を迎え、「今までありがとう」と感謝の気持ちを伝えられたときは、看護師として言葉にできないほどのやりがいを感じるでしょう。

医師不在なので、看護師の責任が重い

その反面、入居者が100名未満の特養は医師が常駐しないため、看護師の責任がとても重いというデメリットもあります。

それをデメリットと感じるか、やりがいと感じるかによって、特養の看護師としての向き不向きが決まるかもしれません。

デイサービスの看護師

デイ利用者の健康状態を確認する仕事

「デイサービス」は、自宅から通ってくる高齢者の食事や入浴を介助し、一緒にレクリエーションをしたり、リハビリをしたりして過ごす施設です。

デイサービスに通うのを楽しみにしている高齢者も多く、そういう方とコミュニケーションを取ることを楽しいと感じる人には、とても向いている職場といえるでしょう。

デイサービスには介護士や理学療法士などがいますが、看護師の主な仕事は利用者の健康状態を確認することです。

夜勤がなく、土日に休めるデイも多い

デイサービスには医師がいないことが多く、利用者が散歩や運動をしても大丈夫か、入浴をしても問題ないかなどを判断するのは、基本的に看護師の仕事です。

必要に応じて点眼や服薬、血糖測定、インシュリン注射などを行い、傷の処置や爪切りなども行います。

デイサービスで働く看護師の大きなメリットは、他の介護施設のように夜勤がなく、土日に休める施設も多いことです。

深刻な病気の利用者が少ない

また、自宅で暮らす高齢者が通う施設なので、深刻な病気の人は少なく、看護師が責任を問われるような事態になることは少ないでしょう。

医療行為も高いスキルを求められないので、ブランクのあった人にもお勧めの職場です。

病院の看護師に比べて給与が安い

ただし、夜勤がないこともあって、デイサービスの看護師の給与は病院の看護師に比べて低めです。

医療現場ではないので、看護師としての技量を発揮する場面はほとんどないでしょう。また、医師が不在なので、そのことを不安に思う看護師も少なくありません。

デイサービスのメリット・デメリットをよく考えて、自分に合っている職場かどうかをよく考える必要があります。

有料老人ホームの看護師

ホーム入居者の健康管理を行う仕事

「有料老人ホーム」の看護師は、入居者の健康管理を行うのが主な仕事です。特別養護老人ホームなどに比べて収入が高く、中には年収500万円を超えるケースもあります。

日勤のみの勤務形態でも比較的収入がよいので、看護師の介護施設への転職の中でも、有料老人ホームの仕事は特に人気があります。

また、有料老人ホームは寝たきりの入居者が多い特別養護老人ホームなどに比べて重篤な入居者が少なく、比較的楽な仕事が多いというのも大きなメリットです。

介護の仕事を手伝うこともある

ただし、老人ホームは看護師よりも介護士の人数の方が多く、介護が忙しいときは看護師が手伝わされることもあります。

看護のスキルアップのための勉強会などもなく、病院でバリバリと働いていた人は物足りなさを感じるかもしれません。

逆に「子どもを産んでからしばらく仕事を休んでいたので、ブランク後でも働ける場所を探している」という看護師さんには、スムーズに入っていきやすい職場でしょう。

サービス付き高齢者向け住宅の看護師

自立した高齢者の生活を支える仕事

「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)では、特養などのように介護サービスは行わず、入浴や食事づくりといった生活全般は利用者自身が行います。

サ高住の場合は、常駐の看護師を雇っている施設もありますが、訪問看護や定期巡回などの外部サービスを利用している施設もあります。

サ高住の看護師の仕事は、利用者の安否確認や生活相談などがメインです。もともと自立した高齢者のための施設なので、在宅酸素やたんの吸引・気管切開・胃ろうなどの管理は外部サービスを利用するケースも多くありますが、常勤看護師の仕事になっている施設もあるので確認が必要です。

利用者との心の触れ合いを感じる施設

サ高住は利用者自身が、自分の“終の棲家”として住むケースが多いので、サ高住で働く看護師のことを家族のように思っている人も沢山います。

そのため、利用者と看護師との関わりはとても深く、優しく寄り添いサポートすることで、他の介護施設では得られないような心の触れ合いを感じることができるでしょう。

元気な高齢者が多いので、身体的な負担も少なく、おむつ交換などの作業も少なめです。

介護施設の中でも給与が若干低め

ただし、サ高住は介護度の低い利用者が多いため、看護師としてのスキルを積むという点ではもうひとつかもしれません。

また、サ高住の看護師は、「病院より給与が低い」と言われる介護施設の看護職の中でも、さらに給与が低めです。夜勤もあるので、その点を理解した上で転職を考えることが大切です。

訪問看護師

利用者の自宅を訪問し、医療を行う仕事

「訪問看護師」とは、訪問看護ステーションの職員として利用者の自宅を訪問し、医師の指示書に従って医療を行う看護師のことです。

主な仕事は、利用者の健康状態のチェックや、食事・排泄の介助、点滴、インシュリン注射、カテーテルの交換、血圧や血糖値の測定などです。

また、利用者だけでなく利用者の家族のメンタル面でのサポートも、訪問看護師の重要な仕事となっています。

介護の負担の大きさに悩む高齢者の家族は多く、その人たちの心の支えになると共に、適切なアドバイスを行うことで介護に対する家族の理解を深め、利用者と家族が少しでも快適に暮らせるためのサポートを行います。

夜勤がないのに高収入が得られる

訪問看護師の大きなメリットのひとつが、夜勤がない仕事でありながら、看護師の中でも収入が高いという点です。

日勤と夜勤の交替制で忙しく働く病院の職員にしてみると、羨ましい限りでしょう。

仕事としても、一人ひとりの利用者と長く深い関係を築くことができ、看護師としてやりがいを感じられる仕事です。

働き方に関しても柔軟な対応ができ、たとえば子育て中は午前中だけ少ない件数を訪問し、一段落したらフルタイムで働くといった方法も可能です。

十分な教育を受けられない事業所もある

ただし、訪問看護は基本的に一人で動くことが多いので、看護師の責任や負担はどうしても大きくなります。所属する事業所によっては、十分な教育を受けられないケースもあります。

訪問看護師への転職を考える際は、事業所の経営者の方針や教育体制などをしっかりと調べてから、応募する必要があります。

保育・教育関係の看護師

保育園の看護師

就学前の子どもたちを預かる「保育園」にも、看護師さんが働いています。保育園の看護師さんの仕事は、園児や職員、保護者、家庭の健康を管理することです。

たとえば日々の子どもたちの体調に気を配ったり、保健指導を行ったり、園内の衛生状況をチェックしたり、保育士の補助として主に0歳・1歳児の保育を担当することもあります。

保育園の看護師は夜勤がなく、土日がお休みの園も数多くあります。子どもが好きな人にとっては最適な仕事ですが、病院の看護師に比べて給料が安く、自分以外はほとんど保育士なので、そのことに疎外感を感じる看護師さんもいます。

乳児院の看護師

「乳児院」の看護師の仕事も、保育園の看護師の仕事と似ていますが、決定的に違うのは看護師さんが親代わりになって子どもたちをサポートするという点です。

乳児院にはさまざまな事情で親元から離れた0歳~2歳の子どもたちがいて、看護師はその中で子どもたちの健康を管理するだけでなく、精神的な面でのサポートも行います。

夕方になると親と一緒に家に帰る保育園児と違って、乳児院は24時間施設の中に子どもたちがいて、看護師さんはそんな子どもたちにとってお母さんのような存在です。

乳幼児が大好きで、母親のような気持で子どもたちと深く関わることができる人に、向いている職業といえるでしょう。

児童養護施設の看護師

乳児院と同じく、さまざまな事情で親が育てられない子どもたちが入居しているのが、「児童養護施設」です。

児童養護施設には18歳未満の子どもたちが入居しており、その中で看護師の仕事は疾病の予防や施設内の衛生管理など、医療面でのケアが中心となります。

子どもたちにきめ細やかな心配りができ、日々の成長を温かく見守ることができる人は、児童養護施設の看護師の仕事にやりがいを感じることができるでしょう。

小・中学校の医療的ケア児に対応する看護師

4年ほど前から、公立の小・中学校では医療的ケアが必要な子どもたちをサポートするために、看護師を配置しています。

看護師は学校内でたんの吸引や経管栄養などの医療行為を行い、担当教員への指導を行うと共に、保護者からの相談に応じたり、主治医と連携をとって児童のサポートを行います。

地方自治体によっては、独自に看護師配置事業を行っているケースもあります。人工呼吸器を使いながら通学する中学生もいて、看護師は病気や障害のある子どもたちにとって、欠かせない存在となっています。

こうしたことに意義を感じるボランティア精神のある看護師さんには、向いている職場といえるでしょう。

学校の保健室の看護師

看護師の資格を持っていると、小・中・高校や大学の保健室(医務室)で働くこともできます。

保健室では生徒の健康管理に気を配ったり、怪我や病気をしたときに対応したり、状況に応じて医療機関に連絡をしたりするのが主な仕事です。

何事もなければ一日中平和に終わる日も多く、残業や夜勤もなく、基本的に土日はお休みです。体力を使う仕事もほとんどないので、子育て中の人でも無理なく勤められるのは嬉しい点でしょう。

保健室の看護師は、学校が直接求人を出すケースが多く、正職員の他に非常勤職員・嘱託職員として募集する場合もあり、給与は病院やクリニックに比べて低めです。

看護師養成所の指導員

病院看護師の経験を活かして指導員に

求人の数はけっして多くありませんが、病院の看護師経験がある看護師さんは、看護師養成所の指導員として働くことができます。

看護師の経験年数については、募集する養成所によって違いますが、指導者なので5年程度の経験は必要かもしれません。

若い看護学生が一人前になる喜びを感じられる仕事

看護師養成所の指導員の仕事は、看護の実習指導を始め、患者ケアの技術指導、患者の情報収集指導など、さまざまあります。

「自分が看護師として働くよりも、若い看護学生たちが看護師として一人前になって巣立っていくことに喜びを感じる」という人には、最適な仕事です。

土日に休めて、夜勤もなく、休日も充実しているという利点はありますが、給与は病院の看護師に比べて低めです。

献血センターの看護師

献血のための検査と採血を行う仕事

看護師の転職先には、献血センターで働く「献血看護師」の仕事もあります。献血看護師とは、日本赤十字社が管轄する献血事業を行う献血センターに勤務し、献血に来た人に対して検査と採血を行う仕事です。

基本的に健康な人を対象とした仕事なので、気持ちを明るく持って働けるのは、献血センターの大きなメリットといえます。

日勤のみで残業少なめ、土日出勤あり

献血看護師は日本赤十字社の社員として採用され、勤務形態は日勤のみで、残業も少なめです。給料は病院の看護師に比べて低めですが、ボーナスがしっかり出るので380万円~400万円程度にはなります。

ただし、献血センターは土日もやっているので、年間の半分ぐらいは土日出勤になります。

検診・健診センターの看護師

健康な人を相手に働く看護師の職場

献血センターと同じく、健康な人を相手に働く看護師の職場に、「検診・健診センター」があります。

検診と健診は言葉がよく似ているのですが、検診センターは胃がん検診のように病気の早期発見・早期治療を目的とした検査を行い、健診センターは健康状態を知るための健康診断や健康診査などを行います。

人と関わることが得意な人に向いている

検診・健診センターの看護師は、採血や身体測定、視力・聴力検査といった必要な検査を行い、がん検診の介助を行ったり、健診結果をチェックしたり、精密検査の予約をしたりします。

採血が得意で、人とコミュニケーションを取ることが得意な看護師さんには、検診・健診センターの仕事は向いているでしょう。

一日に何回も採血をするので技術が必要

ただし、一日に何回も採血を行うので、ベテラン看護師さんでないと数をこなすのは難しいかもしれません。

また、病院と違って検診・健診に来る人はお客様なので、対応を丁寧にする必要があります。ホテルの研修を受けるセンターもあるほど、サービスに関しては徹底しているので、その点は心してかかる必要があります。

病院よりも高いお給料を得られる看護師の仕事

最も年収が高いのはER(救命救急病棟)看護師

大病院の看護師よりも50万円ほど高い

大学病院や総合病院の看護師は、夜勤を含めると平均約470万円~490万円の年収が得られますが、それよりも高い収入が得られる看護師の仕事があります。

それは、「ER看護師」です。ER看護師とは救命救急病棟(ER)の看護師のことで、平均年収は約540万円と、大病院の看護師よりもさらに50万円ほど高い年収が期待できます。

ER看護師は離職率も高い

中には年収600万円を稼ぐER看護師もいますが、離職率の高い大変な仕事なので、自分の適性を充分に考えた上で転職を考えた方がよいでしょう。

メディカルライターも、実力次第で高収入に

年収800万円以上を稼ぐ人もいる

下記の「自宅でできる看護師の仕事」で紹介するメディカルライターは、通常の看護師の仕事とは違いますが、実力次第では年収800万円以上の高収入が得られる可能性もあります。

基本的にデスクワークなので、キャリアを積めば60代・70代になっても働き続けることができるのも、嬉しい点です。

ただし向き不向きがあるので、人と関わる仕事の方が好きな人には、あまり向いていないかもしれません。

自宅でできる看護師の仕事

在宅でも高収入が期待できるメディカルライター

臨床試験の企画書や治験の報告書を作成

看護師は基本的に患者さんと接する仕事なので、自宅でできる仕事というのはほとんどありませんが、たったひとつ本業としてやっていける仕事があります。

「メディカルライター」という仕事で、病院や製薬会社などが作成する臨床試験の企画書や、治験結果の報告書などを作成する仕事です。

英語力と文章力が求められる職種

未経験の時点では会社の正社員としてスキルを積む必要がありますが、何年か勤めて一人前のメディカルライターになれば、在宅でフリーランスとしてやっていけるようになります。

収入も正社員で400~600万円、フリーランスになればもっと稼ぐことも可能なので、病院の看護師レベルかそれ以上の年収を得ることができます。

ただし英語力と文章力が必要なので、「自分は患者さんと向き合うよりも、書類を作成したりする方が好き」という人に向いている仕事です。

看護師のリモートワークは、これから増える可能性も!

潜在看護師をテレワークで活用する動き

全国には看護師の資格を持ちながら、看護師として働いていない人が70万人ほどいると言われています。

こうした潜在看護師を活用するために、在宅のテレワークなどの仕事を考えている企業もあります。

看護師のリモートワークは増える傾向に

看護師のリモートワークは現在はほとんどありませんが、これからは少しずつ増えていくことでしょう。ITを活用した遠隔看護(テレナーシング)なども、今後は自宅で遠隔看護をするナースの募集なども出てくるかもしれません。

政府も国民の健康管理について積極的に取り組んでいるので、「患者の看護をする看護師」ではなく「病気にならないための看護師」としての需要も増えてくるでしょう。

看護師のリモートワークに関してはまだまだ未知数の段階ですが、数年後には思いがけない看護師のリモートワークが、登場するかもしれません。

看護師の資格を活かしたフリーランスの仕事

フリーランス看護師として働く

看護師の専門スキルを磨きフリーで働く

看護師の働き方は、病院などの正職員として働く方法ばかりではありません。フリーランスの看護師として、自分自身で仕事を見つけて働く方法もあります。

「看護師がフリーランスに?」と驚く人もいるかもしれませんが、実は医師も看護師も、フリーランスに向いている職業といえます。

看護師としての専門的なスキルを磨き、それを求める医療施設にフリーランスとして出向くことで、病院も効率的に人材を活用でき、自分自身もさらに専門スキルに磨きをかけられるからです。

働く時間を選んでプライベートも充実

フリーランスとして働くことで、働きたい時間を選んで働けるので、プライベートの計画なども立てやすくなります。

ただし、言うまでもないことですが、たとえ看護師でもフリーランスは収入が不安定なので、その点は覚悟しなければなりません。

看護師限定のライティング案件を受ける

看護師ライターとして自宅で働く

看護師が自宅でできる仕事のひとつに、たとえば医療相談に対するアドバイスなど、看護師限定のライティング案件を受けるという方法もあります。

正職員のような給料は望めませんが、あくまで副業や子育て中の補助的な仕事として考えるのであれば、問題なく働けるでしょう。

ただし、あくまで業務委託案件になるので、仕事の依頼が突然切れることもあり、生計を得るための仕事と考えるのは難しいかもしれません。

自分のキャリアプランを考えた上で職場選びを

病院以外の看護師の職業についてご紹介してきましたが、病院の看護師から他の職種に転職を考える際は、自分のキャリアプランをしっかりと考えた上で動くことが大切です。

自分はなぜ病院の看護師を辞めたいのか、今後は看護師としてどんな仕事をし、5年後・10年後にどうなっていたいのかを、明確にしておきましょう。

そのキャリアプランの道筋の一通過点として、今回の転職があるのだということを自覚しておくことで、ブレずに自分のキャリアを積んでいくことができます。

まとめ

看護師の資格を活かして、病院以外に転職できる職業が、意外と多いことがおわかりいただけたでしょうか?

「病院の看護師を辞めたい」と思っている人は、もしかしたらそれ以外の看護師の職種が、自分にピッタリだったという人も、いるかもしれません。

自分がこれからどんなキャリアを築いていきたいのかを明確にし、どんな強みがあるのかを考え、それに合った転職先を選びましょう!

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