
どのような職務経歴書を提出するかは、企業の採用試験に合格するかどうかのカギを握っていると言っても、言い過ぎではありません。たとえしっかりと作成したつもりでも、「これでもか」というほど丁寧に見直し、採用担当者をホレボレさせる魅力的な職務経歴書を作成しましょう!
では、人事担当者をホレボレさせる、天下一品の職務経歴書とは、いったいどのようにしたら作成できるのでしょうか?
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人のマネをした職務経歴書は、必ずバレる。自分の言葉で書こう!
採用担当者は、応募者の職務経歴書のごまかしを見逃さない
企業の採用試験を受ける人がよくやりがちなのが、「ネットに似たようなパターンの職務経歴書が載っていたから、真似して書いた」というケースです。自分で考えるのが面倒だったり、文章を書くのが得意でないなどの理由で、完璧に書かれた職務経歴書の事例を真似する人は少なくありません。
しかし、ここでよく考えてみましょう。企業の採用担当者の目は、その適当なごまかしが見抜けないほど節穴でしょうか?採用担当者といえば、毎日のように人間ウォッチングをしている、“人選びのプロ”です。その強者が、ネットの事例を真似して書いた職務経歴書を、見抜けないはずはありません。
採用担当者は、応募書類の内容をまずは疑ってかかる
そもそも採用担当者は、応募者が提出する書類や面接での発言を、100%信じてはいません。今まで何十人・何百人という応募者を見てきて、応募時の姿と普段の姿がいかに違うかを、身をもって知っているからです。
そこで採用担当者が何をやるかというと、ネットなどに出ている職務経歴書の事例などにはひと通り目を通し、応募者が真似をしたときに見抜けるようにしておきます。さらに内定直前になると、応募者のSNSなどをチェックして、応募時の印象と違わないかどうかをチェックする担当者もいます。
「そんなえげつないことをするの?」と思うかもしれませんが、企業側も人を採用するのは真剣勝負。法に触れない範囲で、手段は選びません。実際、応募時はリクルートスーツで誠実そのものだった女性の応募者が、SNSを見たらとんでもない画像をアップしていたということもあるとか。そんなこともあるので、まずは人を疑ってかかるというのが、人事の鉄則のようです。
書類選考を無事に通っても、面接の時点でボロが出る
たとえ職務経歴書のごまかしが書類選考の時点でバレなくても、面接の時点で職務経歴書の内容について質問をされると、たいがいはボロが出てしまいます。「何だか書いていることは立派だけれど、話をさせると中身が無い。どうやら誰かの職務経歴書を見て、適当に真似をして書いたのだろう」と、見事にバレてしまうでしょう。
職務経歴書を書くとき、ネット上にアップされている事例などは、全体の構成やレイアウトなどを参考にする程度に留めておくのが賢明です。まずは自分で考え、生みの苦しみを味わいながら、とことん手をかけた職務経歴書を作ることです。
職務経歴書を自分の言葉で書くためには、“自己分析”が必須
自己分析をすることで、志望動機や自己PRが明確になる
人事担当者をホレボレさせる職務経歴書を書くためには、まず何をおいても“自己分析”をすることが大切です。「自己分析なんて、面倒くさそう」と思う人も多いのですが、自己分析をすることによって職務経歴書に書くべき自己PRや志望動機などが明確になり、より魅力的な職務経歴書を作成することができます。
自己分析をする際は、次のようなステップで進んでいきます。
これまでの自分の経験を振り返る
自己分析にあたってまずやりたいことは、これまでの自分の経験を振り返ることです。これを「キャリアの棚卸し」と呼びますが、本屋さんが在庫商品の棚卸しをして「いま何の書籍が何冊ある」と確認するように、自分自身のキャリアもひとつずつ書き出して、確認していく作業が必要です。
こうすることによって、あらためて自分が何をしてきたのか、どんなことができるかが明確になり、採用担当者や面接官に自分自身のキャリアをしっかりとアピールできるようになります。
キャリアの棚卸しを行う際は、下記のような「キャリアの棚卸しシート」を作成すると、わかりやすくまとまります。
<キャリアの棚卸しシートの例>
自己分析に関して、詳しくは次のページをご覧ください。
また、キャリアの自己分析をする際は、その内容を「転職ノート」にまとめておくと便利です。
過去の実績をもとに、地に足の着いた志望動機を考える
自分の過去の実績やスキルをすべて書き出したら、それらを把握した上で、「自分は今回応募する企業に、どうして入社したいと思っているのか?」を考えていきます。ただ単に収入や雇用条件の魅力を語るのではなく、「自分はこの会社に転職したら、こういうことがやりたい。こういうキャリアを歩んでいきたい」とう、将来を見据えた志望動機を考えましょう。
こうすることによって、行き当たりばったりの言い訳ではなく、しっかりと地に足の着いた説得力のある志望動機を書くことができるのです。
採用担当者や面接官の心をつかむ志望動機については、こちらをご覧ください。
その企業で自分はどんな貢献ができるかを考える
志望動機が明らかになったら、今度は「その企業で自分はどんな貢献ができるか?」を考え、自己PR文を作成します。応募する企業で活かすことができるスキルや知識・能力を書き出し、それを読み手にわかりやすく伝わるように考えながらまとめます。
企業研究・業界研究をしっかりと行ってから、職務経歴書を書く
応募する会社のことをよく調べ、具体的な話を書くことが重要
職務経歴書を作成する上で、「自分は絶対にこの会社に入社したい」という強い意志を示すことは、とても重要です。その際は、どの会社にも当てはまるような抽象的な書き方ではなく、その会社でなければならない具体的な理由を書く必要があります。
よくありがちな応募時の文章に、「御社の企業理念に大変共感した」「御社に今後の将来性を感じた」といった文章があります。言葉自体はポジティブなので、一見何の問題も無いように思えますが、この文章を見て採用担当者は「ああ、この人は本当に入社したいのだな」と思うでしょうか?おそらく、ほぼ100%思わないでしょう。
なぜかというと、表現が抽象的だからです。そうではなく、もっとその会社にしかない事実や可能性を理由に、書くことが大切なのです。
企業研究・業界研究をしっかりと行った上で、職務経歴書を書く
企業に応募する際は、事前に企業研究・業界研究をしっかりと行った上で、履歴書や職務経歴書を作成する必要があります。そうすることによって、志望動機や自己PRに書く内容も、まったく変わってきます。
たとえば、先ほど「御社に今後の将来性を感じた」という一文がありましたが、企業研究・業界研究をしっかりと行うと、このような書き方に変わってきます。「〇〇業界は、今後こうした分野だけではなく、こういった方向にも市場規模を拡大していくのではないかと思われます。そうした観点から、御社の将来性を強く感じました。」
この文章を採用担当者が読んだとき、どのように感じるでしょうか?おそらく「この人は業界のことをよく調べている。その上で、当社の将来性に魅力を感じたのだろう」と思うのではないでしょうか?
このように自己分析や業界研究を事前にしっかりと行い、自信をもって応募をすると、書類選考に通るだけでなく、面接でも手応えのある結果を残すことができます。
職務経歴書はパッと見た目で好印象を与えることも大切
採用担当者が読みたくなるような職務経歴書を作ること
履歴書や職務経歴書は、応募者にとってはかけがえのない応募書類ですが、受け取る採用担当者にとっては“応募書類の山の中のひとつ”に過ぎないこともあります。実際、何十通もの応募書類を受け取ると、採用担当者が目を通せる時間は数分とも言われています。
そうなると、いかにパッと見た目で好印象を与えられるかが、非常に重要になってきます。用紙の大きさから文字の種類、文字の大きさ、タイトルの見やすさまで、たった1~2枚の職務経歴書でも気を使うべき点はたくさんあります。
それらのひとつひとつを美しく整え、採用担当者が読みたくなるような職務経歴書を作ることが大切です。営業職の人などは、図表を効果的に入れると、グッと引き立つ職務経歴書にすることができるでしょう。
職務経歴書の基本的な書き方については、こちらをご覧ください。
職務経歴書は全ての文章を“ポジティブ”に書くこと
退職する会社の不満は絶対にNG
転職期間中は、どうしてもストレスが溜まったり、ナイーブな精神状態に追い込まれることがあります。退職しようと思っている会社への不満も、募っているかもしれません。だからといって、職務経歴書に思わず会社の不満を書いてしまうなど、採用担当者がネガティブに感じる内容は絶対に避けた方が賢明です。
職務経歴書を書き上げたら、すべての文章がポジティブに書かれているかを、あらためてチェックしましょう。
魅力的な職務経歴書を作るコツに関するまとめ
魅力的な職務経歴書を書くためには、自己分析をしたり企業研究・業界研究を行うなど、非常に地道な作業が必要です。手間も時間もかかる作業なので、面倒に感じる人もいるかもしれません。
しかし、時間をかけてじっくりと作った手料理が人の心を打つように、自分の中でしっかりと温めた職務経歴書は、必ず採用担当者や面接官の心を打つはずです。焦らずに一歩ずつ、理想の会社への転職に向けて、地道な努力を重ねたいものです。
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