転職ノウハウ KNOW-HOW

ITパスポートの資格を取得すればIT業界への転職に役立つ?

更新日:2019.4.26
公開日:2019.4.26

ITエンジニア向けの国家資格はさまざまありますが、その中でも最も簡単に取れる資格が「ITパスポート」です。このITパスポート、ITエンジニアを始めとするIT業界を目指す未経験者としては、「取っておくべきかどうか?」と悩むところではないでしょうか?

もちろんお金と時間がいくらでもあれば話は別ですが、「忙しい中を何とか時間を作ってITパスポートの資格を取ったのに、応募した企業にまったく評価されなかった」というのでは、意味がありません。そこで、ITパスポートの資格が本当に未経験者のIT業界転職に必要なのか、キャリアアップにも役立つのかどうかを検証してみましょう!

ITパスポートの資格を効率的に取得するための勉強法や、ITパスポートの資格取得にかかる勉強時間、勉強から受験までの費用に関してもご紹介します。

そもそも「ITパスポート」とは、どんな資格?

「ITパスポート」は、ITの基礎知識があることが認められる初歩的な資格

ITエンジニアに関連する国家資格は、下記の図のように数多くあります。難易度によって、レベル1からレベル4まであり、数字が増えるほど難易度が高くなります。

ではITパスポートの資格はというと、難易度はレベル1なので、IT関連の国家資格としては最も簡単な資格です。そこからレベル2の基本情報技術者、レベル3の応用情報技術者へと進んでいくのですが、レベル2からはかなり難易度が高くなります。

下記の図の他にも、2016年からはセキュリティ人材の育成を目的とした「情報セキュリティマネジメント」(レベル1)の試験がスタートし、情報セキュリティスペシャリストの名称が変更になった「情報処理安全確保支援士」(レベル4)という名称の国家資格もあります。

「ITパスポート」は、ITの基礎知識があることが認められる初歩的な資格

ITパスポートは、ITの基礎知識があることが認められる初歩的な資格です。合格率は5割前後と約半分の人が合格し、社会人の合格率は6割近くに及びます。試験も随時実施しているので、非常に受験しやすい資格と言えます。

未経験からITエンジニアに転職する人は、できれば基本情報技術者の資格まで取っておきたいところですが、基本情報技術者の試験は年に2回のみ。合格率も25%程度とかなり低いので、「転職期間中に取得するのは無理」という人も多いでしょう。

そういう場合は、とりあえずITパスポートだけでも取得しておくと、IT業界の門をくぐる上で何らかのプラスになります。

資格難易度レベル4
マネジメント系の資格
・ITストラテジスト
・プロダクトマネージャー
・ITサービスマネージャー
・システム監査技術者
スペシャリスト系の資格
・エンデベッドシステムスペシャリスト
・システムアーキテクト
・データベーススペシャリスト
・ネットワークスペシャリスト

資格難易度レベル3
・応用情報技術者

資格難易度レベル2
・基本情報技術者

資格難易度レベル1
・ITパスポート

「ITパスポート」の出題分野は3種類、設問は全部で100問

ITパスポートの資格試験は、下記の3種類の分野から出題されます。

ストラテジ系(経営全般)

■設問数

35問程度

■出題内容

企業と法務、経営戦略、システム戦略に関する出題

マネジメント系(IT管理)

■設問数

20問程度

■出題内容

開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメントに関する出題

テクノロジ系(IT技術)

■設問数

45問程度

■出題内容

基礎理論、コンピュータシステム、技術要素に関する設問

設問は全部で100問、四肢択一式で、試験時間は120分です。合格基準は、総合評価点が1,000点中600点以上で、かつ分野別評価点が300点以上あることが条件となります。合格率は5割前後で、社会人の合格率は6割ほどあります。

ITパスポートの資格は経理に転職する人が簿記3級資格を取るようなもの

「とりあえずIT業界のことをサラッと把握しているようだ」と認められる

ITパスポートの資格は、IT関連の基本的な知識を幅広く知っていることを認められる資格なので、基本情報技術者や応用情報技術者の資格のような重みはありません。ITパスポートの資格を持っているからといって、それで易々と希望するIT企業に転職できるというわけでもありません。

しかし、未経験から経理職への転職を目指す人が、簿記3級を持っていると「とりあえず経理のイロハはわかっているようだ」と認められるように、ITエンジニアを目指す未経験者がITパスポートを持っていることで、「とりあえずIT業界のことはサラッと把握しているようだ」と認めてもらうことができます。

まったくIT関連の資格が無いよりは、ITパスポートだけでもあった方が良い

「ITパスポートはエンジニアとしての実務を学ぶわけじゃないから、大して役に立たないでしょう?」と思っている人もいるのですが、IT業界のことを全体的に把握しているかどうかは、ITエンジニアとして働く上で必須条件です。そのため、まったくIT経験のない人がIT業界で採用してもらうためには、最低限ITパスポートぐらいは持っておいた方が良いでしょう。

IT業界はいま人手不足の状態なので、「本当は経験者に来てほしい」と思っている企業でも、未経験者をポテンシャル採用するケースが少なくありません。そのときに、まったくIT関連の資格が無いよりは、ITパスポートだけでもあれば何らかのプラスにはなる筈です。

ITパスポートの資格は転職期間中に独学で取得できる?

まずはイラスト入りのITパスポート問題集を最後まで読む

ITパスポートの資格は、独学でも十分試験に対応することができます。

「今までまったくIT関連の勉強をしてこなかった」という人は、まず「キタミ式イラストIT塾パスポート」(技術評論社)や「いちばんやさしいITパスポート絶対合格の教科書+出る順問題集」(SBクリエイティブ)のように、イラスト式でわかりやすく解説されている参考書を1冊読破しましょう。

2冊・3冊と参考書を買い溜める人がいるのですが、その必要はありません。ITパスポートはひねった問題もあまりなく、受験範囲をしっかり勉強しておけば十分に合格できる試験なので、わかりやすい参考書が1冊あればそれで十分です。

インターネット上のITパスポート勉強サイトで力試しをする

参考書をひと通り読んである程度の知識が付いたら、インターネット上の「ITパスポート試験ドットコム」や「ITパスポート過去問道場」のような無料サイトで力試しをすれば、十分合格ラインに到達できる力がつきます。

「本よりもインターネットの方が勉強しやすい」という人は、勉強サイトから始めても良いかもしれません。

参考リンク:ITパスポート試験ドットコム
参考リンク:ITパスポート過去問道場

また、スマホ用のITパスポート問題アプリもあります。電車で移動中のときなどに、アプリを開いて問題に慣れておくのも、ひとつの方法です。

参考リンク:ITパスポート 過去問題(iphone用)
参考リンク:2018年版ITパスポート問題集(android用)

本番前に一度は模擬試験を受けて、腕慣らしをしておく

大学受験の前に模擬試験を受けるのと同じように、ITパスポートの試験も本番前に何回か模擬試験を受けて、腕慣らしをしておくことをお勧めします。

模擬試験といっても、どこかの会場に行かなければならないわけではありません。「ITパスポート試験」のサイトに、本試験を疑似体験できるソフトがあるので、ダウンロードして利用することができます。

参考リンク:ITパスポート試験 CBT疑似体験ソフトウェア

ITパスポートの資格を取るために、お金と時間はどれぐらいかかる?

早い人なら、20時間程度の勉強でITパスポートの資格を取得できる

ITパスポートの資格は、早い人であれば20時間程度の勉強で取得できる資格です。ただし、これはあくまで個人差があるので、「自分は物覚えがあまりいい方ではない」という人は、その何倍かの時間を必要とするでしょう。IT関連の用語に馴染みがあるかどうかによっても、勉強時間はかなり変わってきます。

ITパスポートの資格取得にかかる総費用は1万円以下

ITパスポートの受験料は、5,700円(消費税込)です。また参考書の金額は、たとえば「キタミ式イラストIT塾パスポート」をアマゾンで購入した場合は2,030円(消費税・送料込)。インターネットのサイトは無料なので、受験当日の交通費などすべてを合わせても1万円以下で受験をすることができます。

ITパスポートの資格取得にかかる費用はかなり安いので、気軽にチャレンジすることができます。

IT業界に転職するなら転職エージェントには絶対に登録した方が良い!

IT業界に転職するなら、ハローワークやインターネット上の転職サイトだけでなく、転職エージェントには絶対に登録しておいた方が良いでしょう。それはなぜかと言うと?

ハローワークの相談員からは、企業情報・業界情報をあまり得られない

まず転職といって思い浮かぶのが、全国的に有名なハローワークです。ハローワークの求人は確かに多く、国のバックがあるので安心して紹介してもらうことはできますが、転職のための“相談”となると微妙なものがあります。

なぜなら、ハローワークの相談員の多くは非正規の職員で、もちろんキャリアのある優秀なコンサルタントもいますが、お世辞にもそう言えないレベルのコンサルタントもいます。

特にITエンジニアなどの転職の場合は、「上流工程」「Ruby言語」といった一般的にあまり知られていない言葉が飛び交うので、業務内容について詳しく尋ねようと思っても、相談員自体がわからないというケースが少なくありません。

その点、転職エージェントはITエンジニア、クリエイターへの転職希望者にはIT業界に詳しいキャリアコンサルタントが担当につく場合が多く、「自分はプログラミングスクールでPythonの言語を学んだので、AIに関わる仕事がしたいんです。

ただ将来のキャリアアップを考えると、どのIT企業に転職したらいいかわからなくて…」といった難しい相談でも、プロの視点からきっちりとアドバイスをもらうことができます。

転職サイトで検索できるのは、ITエンジニア求人のごく一部

また、インターネット上の転職サイトから応募する人も多いのですが、これもまた幅広い求人の中から探すという観点からはお勧めできません。転職サイトで検索できるのは、ITエンジニア求人などのごく一部で、それ以外は「非公開求人」となっているからです。

非公開求人とは何かと言うと、企業が転職エージェントに「この求人は一般に公開しないで採用したい」と頼んでいる求人のことです。その理由はさまざまで、求人を出していることが広く知れ渡ってしまうと、取引上あまり好ましくないという場合もあれば、エージェントの担当者を通した方が効率よく人材をゲットできるといったこともあります。

たとえば「doda」の場合は、転職サイトで探す方法と転職エージェントに登録する方法のどちらも選べます。しかしdodaのサイトで見られるITエンジニア、クリエイターなどの求人は、全体のIT求人のうちのごく一部で、それ以外の非公開求人はdodaのエージェントに登録しないと見られません。

忙しい人でも、転職エージェントなら効率よく転職先を探せる

IT業界への転職を考える人の中には、企業に勤務しながら転職活動を行っている人も多いかと思います。その場合、転職活動に使える時間が限られているので、省ける作業はできるだけ省いて効率的に動きたいものです。

そんなときにとても役立つのが、転職エージェントです。転職エージェントにはキャリアコンサルタントという転職のプロフェッショナルがいて、登録すると求職者に合った転職先を探して教えてくれます。

紹介する企業の特徴や社内事情などをよく知っているキャリアコンサルタントもいて、自分であれこれ調査しなくても情報を集めることができます。他にも応募のための書類提出、面接のスケジュール調整、入社日の調整などにも関わってもらえるので、応募者がかかえる重荷をグッと減らすことができます。

IT企業への転職を考える人にお勧めの転職エージェント

転職エージェントの登録は無料なので、できれば2~3社の転職エージェントに登録して、さまざまな情報を比較検討しながら転職先を探すと良いでしょう。その中から信頼できるキャリアコンサルタントを選んで、その後はその人にしっかりと付いて転職活動を行うのがベストです。

たとえば「リクルートエージェント」や「doda」「マイナビエージェント」などの大手転職エージェントから1社選び、「レバテックビギナー」や「リクらくエンジニア」「type転職エージェント」のようにIT業界に強い転職エージェントから1社、さらに自分が気になる転職エージェントから1社というように、転職エージェントの特徴を考えながら選べば、同じような求人ばかりがダブることもありません。

キャリアコンサルタントに何でも相談できる「doda」

doda

大手転職エージェントにはリクルートエージェントやマイナビエージェントなどさまざまありますが、その中でもキャリアコンサルタントの対応がピカイチなのが「doda」です。未経験からIT業界を目指す場合は、知らないことも多いので、相談したいことや質問したいことが沢山ある人も多いでしょう。

その点、dodaのキャリアコンサルタントは当たり外れが少なく、一人ひとりの求職者に丁寧に接してくれるので、安心して転職活動を進めることができます。


IT業界の求人が充実した「type転職エージェント」

type転職エージェント

総合転職エージェントのひとつ「type転職エージェント」は、IT業界の派遣会社を運営していることもあって、IT業界の求人がとても充実しています。未経験者OKの求人はそこまで多くはありませんが、求人の幅を広げるために登録しておくのも選択肢のひとつです。

また、type転職エージェントは「女の転職type」も運営していて、女性の転職に力を入れています。子育て経験のあるキャリアアドバイザーもいて、出産・子育てなどを含めた相談も可能なので、ITエンジニアを目指す女性が相談するには最適な転職エージェントです。


未経験からITエンジニアを目指す人のための「レバテックビギナー」

レバテックビギナー

「レバテックビギナー」は、IT業界の転職に特化した転職エージェントとして有名な「レバテックキャリア」のビギナー版で、登録すると未経験からITエンジニアを目指す人のために転職紹介やスクール紹介をはじめ、さまざまなアドバイスをしてもらえます。

レバテックビギナーのキャリアアドバイザーは、ITの技術的な知識とIT業界の動向を熟知しているので、未経験者にとってはとても頼りになる存在です。直接転職先を探すだけでなく、プログラミングスクールに入ってから転職するという方法も紹介してもらえるので、「スクールに通うか、それとも直接転職するか?」で悩んでいる人は、相談してみると良いでしょう。

転職とITパスポートに関するまとめ

IT業界の求人は増えているので、未経験からIT業界への転職を考える人にも、転職に成功できるチャンスは十分にあります。

そのときに、未経験者にとって大きなアピール材料となるのが「資格」です。逆に言うと、未経験者の場合、資格以外の目に見えないものでITの知識をアピールするのは、かなり難しいものがあるでしょう。

もちろん基本情報技術者や応用情報技術者の資格を取るのがベストですが、その前にITパスポートの資格だけでも取っておくと、書類選考や面接で多少なりとも気に留めてもらうことができます。

試験の合格率も高く、受験料もさほどかからないので、とりあえずITパスポートの資格を取得しておくというのも転職成功のための戦略のひとつです。

関連記事

転職支援実績が豊富な転職エージェント・転職サイト3選

ITエンジニア専門!首都圏で高年収、高待遇の優良求人を提供する転職サービス TechClipsエージェント

総合評価 4.7
求人の質 5.0
サポート 4.5
スタッフ 4.5
  • 給料UP率高
  • ハイクラス求人
  • IT専門
公開求人数 - 非公開求人 非公開 対象年代 20代~40代のITエンジニア 対応地域 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)
年収UP率 非公開 得意職種
  • ITエンジニア
エンジニア経験が数年ある方は年収アップの見込みあり!

TechClipsエージェントはIT/Web系のエンジニア専門に特化した転職支援サービスです。在籍する現役エンジニアが転職支援しているため企業への推薦力・給料交渉力が高く、内定率も高いのが特徴。求人の82%が年収500万円以上の募集で、紹介先企業は事業会社(元請け)に特化しているため年収UP実績も豊富です。

IT・Web業界で転職するならdodaエンジニアITの転職支援サービスがお勧め! DODA(デューダ)エンジニアIT

総合評価 4.8
求人の質 4.5
サポート 4.8
スタッフ 4.7
  • 全国対応
  • 正社員
  • 未経験OK
  • フリーター歓迎
  • 女性
  • 非公開求人多数
  • 給料UP率高
  • IT専門
公開求人数 13,491件 非公開求人 30,000件 対象年代 全年齢 対応地域 全国対応
年収UP率 やや高い 得意職種
  • ITエンジニア
業界最大手が提供するITエンジニア/クリエイターのための転職支援サービス

DODAエンジニアITは、業界ごとの専門職の求人がまとめられているため、クリックひとつで希望業種の求人情報を探せます。また、公開求人情報だけでは満足できない場合や、一人での転職が不安な場合はキャリアアドバイザーによる転職支援サービスを受けることが可能です。エンジニア・クリエイター職の非公開求人が30,000件以上あるのもお勧めポイントです。

リクらくエンジニアは未経験に強い転職エージェント リクらくエンジニア

総合評価 4.0
求人の質 4.0
サポート 4.0
スタッフ 4.0
  • 未経験OK
  • フリーター歓迎
  • 女性
  • 給料UP率高
  • IT専門
公開求人数 - 非公開求人 10,000件 対象年代 20代・未経験 対応地域 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)
年収UP率 78% 得意職種
  • ITエンジニア
未経験でもIT業界に転職できる!20代でエンジニア希望の方にオススメ!

リクらくエンジニアは、20代のIT業界未経験者を主に転職支援している転職エージェントです。利用者の80%がエンジニア未経験にもかかわらず、手厚いサポートで高い内定率を実現しています。web・ゲーム系の企業とのパイプが強く、未経験からの転職成功者を多く生み出しています。20代でITエンジニア希望なら絶対オススメできる転職エージェントです。

都道府県別おすすめ転職エージェントを利用して納得の転職を

こちらの記事も読まれています

特集記事