面接 INTERVIEW

面接官が応募者に「退職理由」を聞くのはなぜ?面接官の心配を払しょくさせる、効果的な退職理由の伝え方

更新日:2018.11.9
公開日:2018.1.19

転職の面接の際に、必ず聞かれる質問として、“退職理由”があります。面接がスタートすると、比較的早めに「なぜ前職を退職されたのか、理由をお聞かせいただけますか?」という質問が投げかけられるでしょう。そのときに、きちんと面接官を納得させられる退職理由を考えておくことが大切です。

面接官は、なぜ退職理由を聞くのか?

「うちの会社に入っても、また辞めてしまうのではないか?」と心配している

履歴書を見て、短期間で前職を辞めていると不安になる面接官

転職者がどこかしらの会社を辞めて応募してくることは、採用担当者や面接官も重々承知しているのですが、「それでも気になるのが退職理由」といったところでしょうか。応募者の履歴書を見て、2年程度で辞めたことがわかると、「うちの会社も、もしかしたら2年後ぐらいに辞めてしまうのではないだろうか?」と、いらぬ心配をするのです。

よく新卒で入社した社員が、会社が合わないと思っても「何とか3年間は勤めなければ」と思うのは、転職を考えたときに面接官に「この応募者は少なくとも3年間は勤めることができた」と認めてもらうためです。

“石の上にも3年”の文化を持つ日本

日本には“石の上にも3年”という諺があり、「会社を長く勤められないような奴は、何をやっても長続きしない」と考える文化が根付いています。実際、入社して数ヶ月で転職フェアに行っても、キャリアアドバイザーから「3年間は勤めた方がいいよ」と言われてしまった人もいます。

しかし、転職希望者の中には、3年間を待たずに退職してしまった人もいるでしょう。「じゃあ自分が転職するのは、かなり難しいんじゃないか?」と気落ちしてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。

短期間で前の会社を辞めてしまった人が、転職を成功させるための方法については、こちらをご覧ください。

「また辞めてしまうのでは?」と思われないためには、どうしたらいいか?
■長期的に勤めたい意思を、退職理由に盛り込む

「この応募者は、うちの会社に入っても、また辞めてしまうのではないか?」と思われないようにするためには、「この会社に入社したら、長期的なビジョンで仕事をしていきたいのだ」という意思を、面接官に対して示す必要があります。

■言い方次第では、退職理由が自己PRにつながる

たとえば、退職理由を尋ねられたときに、こんな風に答える方法があります。

「前職では長期的に勤めたいと望んでいたのですが、出産後の時短勤務が無いことを知り、それは難しいのではないかと判断しました。できれば育児をしながら仕事を続け、定年まで働きたいと考えているので、それを実現できる可能性のある御社を希望させていただきました」

このような退職理由は、退職理由を説明するだけに留まらず、「私は長く働きますよ」という自己PRにもつながります。くれぐれも理由を吟味して、自分のPRにつながる退職理由を考えたいものです。

「すぐ挫折してしまう、心の弱い人なのではないか?」と心配している

退職理由を聞くことで、心の弱さが原因ではないと納得したい面接官

転職を何度か経験している人の場合、面接官が履歴書の経歴を見て「この応募者は何かあるとすぐ挫折してしまう、心の弱い人なのではないか?」と疑ってかかる可能性があります。あるいは、「病気がちなのではないか?」といった、あらぬ詮索をすることもあります。

そこで、応募者に退職理由を聞くことで、「そうか、そういう理由があるのなら、転職を考えるのも無理はないだろう」と、面接官も納得したいと思っています。

「精神的に弱いタイプでは?」と思われないためには、どうしたらいいか?
■職場に不満が無いこと、前向きな気持ちで転職を考えていることを伝える

「この応募者は、精神的に弱いタイプなのではないか?」と思われないようにするためには、退職する(した)職場に不満があって辞めるわけではないこと、そして精神的にタフで常に前向きな気持ちを持った応募者だということを、面接官にわかってもらう必要があります。

たとえば、退職理由を尋ねられたときに、こんな答え方があります。

「現在の職場は上司や同僚にも恵まれて、できればこのまま勤め続けたいと思っておりました。しかし、自分のキャリアアップを考えると、現在の職場では実現が難しく、スキルを磨くことのできる御社に応募させていただきました」

このような言い方をすると、「そうか、この応募者は会社に居づらくて辞めるわけではなくて、自分の将来のことを考えて転職の道を選んだのだな」と、面接官も納得します。

「トラブルを起こすタイプの人なのではないか?」と心配している

退職理由を聞くことで、トラブルメーカーではないことを確認したい面接官

退職する人の中には、「職場の上司と揉めてしまった」「クライアントが嫌な奴で、打ち合わせて喧嘩になってしまった」など、トラブルを起こして退職をする人がいます。

転職者を受け入れるにあたって、面接官は「トラブルメーカーではないだろうか?」という疑念も持ちながら面接を行います。そして、退職理由を聞くことによって、「この人なら大丈夫!」と納得したいのです。

「トラブルメーカーでは」と思われないためには、どうしたらいいか?
■前の会社の批判は言わず、前向きな退職理由を伝える

たとえば前職がブラック企業であったり、上司から理由もなくいじめられていたなど、退職するに至るさまざまな悩み・苦しみがあった人もいるかもしれません。しかし、それを退職理由にしてしまうと、その途端に面接官は「あ!この応募者はトラブルメーカーかもしれない」と心配し始めます。

たとえそうではなく、本当にひどい会社や上司だったとしても、前職の悪口や愚痴はマイナスポイントになってしまうのです。言いたくなる気持ちはとてもわかりますが、前職の悪口を言うのは友達レベルに留めておいて、転職の面接ではプラスの言葉だけを発することが大切です。

会社の方に問題があって退職する場合は、何か別の前向きな退職理由を考え出しましょう。たとえば、こんな言い方があります。

「前職では社員同士が競い合って売り上げを上げていましたが、私としては社員同士が協力し合うことがとても大切だと考えております。御社に入社させていただきましたら、周囲のスタッフの方が困っていたら協力するなどして、チームを盛り上げながら業績を上げていきたいと考えています」

このような退職理由なら、「この応募者は協調性のある人だ」と認めてもらえます。

■感情の高ぶりを見せ過ぎるのはマイナスポイント。あくまで冷静に

応募者の中には、「興奮してくると感極まってしまう」というような人もいるかもしれません。一見感情が豊かなようですが、高ぶる感情を表に出し過ぎてしまうのは、面接の際にはマイナスポイントとなります。

たとえば面接官と映画の趣味で盛り上がり、「私はあの名場面が忘れられないんだよねぇ」と面接官が言ったとしましょう。そこで「私もあのシーンは覚えています。本当に人情の機微を感じさせるというか、今の日本人が失いかけているものを思い出させてくれますね」というような受け答えをしたとしたら、それはOKです。

なぜなら、面接官と話が盛り上がりながらも、「この応募者は人間性が豊かな人だ」とアピールする冷静さがあるからです。

しかし、「本当ですか?私はその場面よりもあの場面が何とも言えず好きで、今でも思い出すだけで・・・」と涙ぐんでしまったりすると、それはマイナスポイントです。「この人は、高ぶる気持ちを抑えられない感情的な人ではないか?」と、思われてしまうからです。

面接の場では、話が盛り上がってもあくまで冷静に「相手は面接官なんだ」ということを忘れず、自分を見失わないように気を付けましょう。

面接官に好印象を与える退職理由のポイント

前職の不満を口にしない

どんな理由があるにしても、前職の悪口は絶対にご法度です。「あまりに前職がひどかったので、退職理由を聞かれると思わず言いたくなる!」という人は、「ブラック企業の悪口を言って、自分まで一緒に地獄に行きたくない。あんな会社のことは忘れて、これからは前を向いて歩いていこう」というように気持ちを切り替えて、前向きな言葉のみを発するようにしましょう。

明るい表情で自信を持って話す

面接官に退職理由を話すときは、間違っても暗い表情でウジウジと話してはいけません。退職理由だからこそ、「前向きに転職をするんだ」という意思を示すためにも、明るい表情で自信を持って話しましょう。

退職理由だけでなく、志望動機までつなげる

「こういう理由で退職を決意しました」という言葉で終わらずに、「自分の経験を存分に活かせる環境の中で、さらにキャリアアップを目指したい」というように、志望動機までつなげて話すと、面接官に好感を与えます。

給与や残業・福利厚生を理由に挙げる場合は、言い方を工夫する

「残業があまりに多くて、家族との時間がまったく作れないので、退職を考えました」というような理由は、とてももっともな退職理由ではあるのですが、実はこうした給与や残業・福利厚生などを退職理由に挙げる場合は、言い方に工夫が必要です。

なぜなら、給与や残業・福利厚生などに満足できない旨をストレートに面接官に伝えても、会社側にとっては何の利点もないからです。それよりも、退職理由を話すことで、仕事に対する意欲や貢献できる点などを伝えた方が、好感度を高めることができます。たとえば、こんな言い方が考えられます。

「前職は職場環境には恵まれていたのですが、仕事量が膨大にあり、休日出勤をしてこなしておりました。クラウドやWeb会議などを利用することで改善は可能でしたが、会社の方針としてそれは当てはまらないとのことでした。より効率的に仕事を進められる環境の中で、自分自身の可能性を追求したいという思いがあり、転職を決意するに至りました」

面接官に好印象を与える退職理由の回答例

仕事に満足できない→面接ではキャリアアップを目指す退職理由を考える

「行く行くはWebディレクターになることを目標に入社しましたが、3年間制作進行の仕事を担当し、上司に相談したところ配置換えの可能性はないとのことでした。職場環境はよく、上司や同僚にも恵まれていたのですが、やはりWebディレクターの道を目指して退職を決意致しました。御社のデザイナーに応募させていただき、将来的にはWebディレクターとして会社に貢献できるよう、一生懸命がんばりたいと思っております」

上司に不満→面接では仕事への意欲を示す退職理由を考える

「前職では経験豊かな上司のもとで働かせていただき、仕事のノウハウをしっかりと学ぶことができ、とても勉強になりました。マニュアル通りに5年間にわたって仕事をする中で、私なりにさまざまな改善点を見出すことができました。何度か提案をしましたが、会社としては変化を望まない意向があり、やむなく転職を決意致しました。御社は常に新しいことを積極的に取り入れ、果敢にチャレンジする姿勢にとても共感いたします。私もその一員として、常に新しいアイデアをを提案し、それを実現するために努力を惜しまない気持ちでおります」

給与に不満→面接では入社への強い意欲を伝える退職理由を考える

「前職では人間関係に恵まれ、日々充実して仕事をしておりました。入社5年目を迎え、実力を正当に評価してもらえる企業で、自分の強みを発揮したいという思いが強くなりました。そんな折に、マスコミなどを通じで御社の経営方針の素晴らしさを知り、『この会社でぜひ働かせていただきたい』という強い思いを抱きました」

残業に不満→面接ではスキルアップへの意欲を伝える退職理由を考える

「前職では、やりがいを持って仕事に取り組んでおりました。たくさんの業務をこなす中で、より会社に貢献するために、〇〇の資格を取得しスキルを極めたいと思うようになりました。そのためには業務時間外に勉強をする必要があり、前職ではその時間を取ることができませんでした。容易に取れる資格ではないため、職場の人間関係には恵まれている会社でしたが、やむなく転職を決意致しました。御社では、私が取得をめ目指す資格を活かすことができると伺い、仕事を効率的に進めながら資格取得にチャレンジし、御社の業務に貢献したいと考えております。

親の介護による転職→面接では会社に貢献できる旨を伝える退職理由を考える

「母が脳溢血で入院し、退院後に自宅での介護が必要になりました。前職の上司に相談をしましたが、私が休暇を取ると仕事が回らなくなるという事情があり、介護をしながらの勤務は難しいとのことで、やむなく退職致しました。御社は介護中の人材を積極的に社員として採用する方針と伺い、ぜひ採用していただきたいと思い、応募させていただきました。母は日中はデイサービスに行っておりますので、17時に退社して迎えに行くことで、問題なく勤務をすることができます。朝も9時に母を送ってから10時に出社すれば、無理なく出勤できます。このような勤務形態で迎えてくださることに心から感謝し、精一杯会社に貢献できるよう、がんばりたいと思っております。

病気による転職→面接では意欲を伝える退職理由を考える

「前職では営業の仕事をしておりましたが、長年にわたって長時間勤務と休日出勤が続き、体調を壊したことが理由で退職致しました。6ヶ月間自宅で静養し、すっかり体力が回復したため、転職活動を始めました。静養中に実感したことは、どんなに好きな仕事でも、自己管理をしっかりしてこそ続けられるということです。御社が私の希望する営業職を募集されていることを知り、また勤務時間内に効率よく仕事を進めることを奨励されていることをお聞きし、ぜひ入社させていただきたいと思った次第です。

面接で聞かれる退職理由に関するまとめ

面接の退職理由でプラスの印象を残すための方法と、退職理由の事例をいくつかご紹介してきましたが、あなたにとって最適な退職理由を見つけ出すことはできたでしょうか?

面接で退職理由を話すときは、先にお伝えした“プラス発想”や“明るい表情”ももちろん大切ですが、何より重要なのは面接官との信頼関係です。これから何年何十年と仕事を共にするかもしれない面接官には、けっしてウソやごまかしはNGです。

本当の退職理由を伝えながら、それをいかにプラスの言葉に転換させて伝えることができるかが、面接成功の分かれ道になるでしょう。

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