
より良い環境で働きたいと思うのは、どの世代でも同じこと。例え40代を迎えていたとしても、自分の可能性を信じ、転職に踏み出す人はたくさんいます。ですが、40代での転職には不安が付きまとってしまうこともしばしばあるものです。
そこで今回は、40代で転職を成功させるために押さえておきたい考え方やポイントについて解説していきます。この記事を読めば、転職の成功率がグッとアップするかもしれませんよ。
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知っておくべき40代前半~後半の転職事情
まずは、40代全般における転職事情について紹介していきたいと思います。
40代の転職の実態を知っておくことで、自分が置かれている状況を把握でき、転職に対する道筋をつけやすくなるでしょう。
40代前半の転職は増加傾向にある
40代前半の転職は、実は増加傾向にあります。
総務省統計局が発表している「労働力調査」によると、2018年に転職した人のなかで、35~44歳の転職率は4.5%。前年の4.6%と合わせて考えると、それ以前の5年間のなかでも高い水準をキープしています。
また、エン・ジャパンが運営している30~40代向けの転職サイト「ミドルの転職」によれば、2018年の1月から9月に同サイトを利用して転職した人は、前年と比較して2.6倍に増加しているというデータもあります。
同じく、エン・ジャパンが行った各分野のコンサルタントへのアンケートによれば、今後はさらにミドル層の人材を対象にした求人募集が増加すると予想しているコンサルタントが約85%もいることがわかっています。
労働力人口の減少による人手不足が叫ばれている昨今において、若手人材を採用する難易度が上がったり、即戦力を必要としている企業が増加したりしていることから、採用人材の年齢層が広がりを見せているということです。
参考リンク:労働力調査(詳細集計)平成30年(2018年)平均(速報) – 総務省統計局
40代後半の転職も実は増加している
また、40代前半だけではなく、40代後半の転職も増加傾向にあります。
先程の「労働力調査」によれば、40代後半から50代前半の転職者数は55万人で、前年と比較して5万人増加しています。また、転職率でも3.6%と前年より0.2%ですが増加しています。
このようにみると、転職が難しいといわれているものの、実は40代でも転職する人は多くいるということがわかります。年齢だけを考えて、転職が無理だと決めてつけてしまう必要はないといえるでしょう。
転職に掛かる期間はそれほど長くない
40代が転職する場合に掛かる期間は、実はそれほど長くありません。
厚生労働省が調査した「平成27年転職者の実態調査の概況」によれば、直近の勤め先を退職してから、現在の勤め先に就職するまでの期間は、以下のようになりました。
離職期間なし | 22.4% |
---|---|
1ヶ月未満 | 31.5% |
1ヶ月以上2ヶ月未満 | 11.6% |
2ヶ月以上4ヶ月未満 | 12.1% |
4ヶ月以上6ヶ月未満 | 6.7% |
6ヶ月以上8ヶ月未満 | 2.3% |
8ヶ月以上10ヶ月未満 | 1.6% |
10ヶ月以上 | 9% |
これを見ると、全体の50%以上の人が、離職期間なしもしくは1ヶ月未満の離職期間しか置かずに転職できていることがわかります。おそらく、在職中に転職活動を行い、転職先を見つけてから退職しているケースが多いということなのでしょう。
ただ、10ヶ月以上就職先が見つからない人の割合は9%と、他の年代と比較して多くなっているのも特徴的です。つまり、転職に対してしっかりと準備をしたうえで行動しているかどうかによって、転職期間は短くて済むか、長く掛かるか二極化するということです。
これは、他の年代における転職でも同じことがいえるかもしれませんが、40代になると転職活動が長期化した場合、他の年代よりも時間が掛かりやすくなるということです。
年齢とともに転職後の年収アップは難しくなる
40代の転職の場合、転職後の年収アップは難しくなる傾向にあります。転職事情については、ほぼ5歳ごとに潮目が大きく変化するといわれており、特に40代になると、転職に伴って年収が増加する割合が低下していくからです。
リクルートワークス研究所が行った調査によると、男性会社員が転職した場合に、年収が10%以上アップしたという人の割合は、30代前半が47.2%いるのに対して、40代全般で40.3%、50代に突入すると22.2%にまで低下するというデータがあります。
転職する際の経済状況や、各業界の景況感によって異なりますが、転職によって年収がダウンする可能性については頭に入れておいた方がいいでしょう。
40代後半は賃金アップを狙っていない?
40代が転職する場合、なぜその転職先を選んだのでしょうか?
こちらも厚生労働省の調査によると、およそ8割の人が「仕事内容に満足がいく」「自分の強みを生かすことができる」と答えています。特に、40代後半の場合、自分の強みを活かせると答えた人の割合が多く、約39%に上っています。
それに対して、賃金のアップを狙って転職したと答えた人は1割程度。キャリアアップを目指すよりは、これまでの経験や知見を活かして働ける環境を求めて転職していると考えられます。
希望する職種によって転職の難易度が変化する
40代での転職においては、希望する職種において転職の難易度が変化する傾向にあります。
転職者を募集する企業としては、人材を募集しているものの、良い人材を採用できないと感じ、求職者からすると、良い会社を見つけたところで不採用となってしまうと感じる人が多いものです。
このような双方のミスマッチは、いつの時代であっても解消されるものではありませんが、特に転職したい職種によって、大きなばらつきが出やすいといわれています。つまり、どのような職種に就きたいと決めた時点で、転職成功の難易度が決まってしまうということです。
すべての仕事は「個人成果型」か「組織成果型」、また「需要が多い」か「供給が多いか」に分けられ、それぞれを組み合わせた4種類に分類することができます。
- 需要が多い個人成果型の仕事
- 需要が多い組織成果型の仕事
- 供給が多い個人成果型の仕事
- 供給が多い組織成果型の仕事
「需要が多い個人成果型の仕事」には、個人向けの高額商品や住宅、リフォーム、生命保険、自動車などの営業職や、セールスドライバーなどの仕事があります。
これらの仕事は、いわゆるハイリスク・ハイリターンとの印象が持たれやすいもので、転職希望者が少なく、常に人手不足を抱えている職種が多いのが特長です。「需要が多い組織成果型の仕事」には、経営者やCFO(最高財務責任者)、ウェブ系開発エンジニア、経営コンサルタント、施工監理技術者、薬剤師などがあります。
いわゆるスペシャリストの職種やエグゼクティブの職種にあたり、年収が非常に高く、事業の中核を担うような職域が多いので、求人として募集されることはほとんどなく、ヘッダハンターやエージェントによるマッチングを行うケースが多いのが特長です。
「供給が多い個人成果型の仕事」には、ルートセールスや事務職、販売業、警備、コールセンターのオペレーター、工場内の作業員などの仕事があります。業務の手順やパターンがシンプルで、求人数が最も多いのもこの領域の仕事となります。賃金や雇用の安定性が低くなりやすい傾向にあります。
「供給が多い組織成果型の仕事」には、法人向けの営業、人事、総務、広報、管理職などの仕事があります。正社員への転職に限定した場合に、求職者の数が多いのがこの領域で、いわゆるゼネラリストやミドルマネジメントといった組織貢献型の職種にあたります。
この場合、所属する組織内で必要となる経歴になりやすく、スペシャリストではなく何でも屋になりやすい傾向にあります。
これまでの経験を生かしたいというだけでは難しい可能性も
このような分類の中で、希望する職種と欲しい人材とのミスマッチが生まれやすくなります。特に多いのが、供給が多い組織成果型の仕事をしていた人が、同じ職種かもしくは需要が多い組織成果型の仕事を求めて転職を希望するケースです。
しかし、同じ職種は供給過多であり、需要が多い組織成果型の仕事は、求められることのハードルが極めて高いことから、その他の仕事への移動を促されやすくなってしまうのです。
これまでの経験を生かして働きたいと考えている場合、企業を超えて通用するスキルを持っている必要があり、これまでの何倍も努力しなければならないことが多いのが実情です。
そのため、これまでの努力や待遇の水準をキープしたいというのが本音である場合、転職活動を勝ち抜くことが難しい可能性が高いということを理解しておく必要があるでしょう。
40代が転職したいと考えるようになる理由
次に、40代の求職者が転職したいと考える理由について見ていくことにしましょう。
自己都合による退職が最も多い
40代の人が転職を考える一番の理由は、自己都合によるものです。
厚生労働省が発表する「転職者の実態調査の概況」によると、離職を考える理由は以下のようになっています。
自己都合によるもの | 74.5% |
---|---|
倒産・整理解雇・人員整理による勧奨退職 | 8.1% |
契約期間の満了 | 6.9% |
自己都合による離職は、40代に限らず、すべての年代で最も多くなっているのが特長です。
自己都合での転職を希望する理由
では、自己都合による転職を考える理由はどのようなものなのでしょうか?同じ調査によると、以下のようになっています。
- 満足のいく仕事内容ではないから:30.3%
- 賃金以外の労働条件がよくないから:24.2%
- 会社の将来性に不安を感じたから:22.0%
- 人間関係がうまくいかないから:22.0%
- 賃金が低いから:21.0%
- 能力・実績が正当に評価されないから:19.5
仕事内容に不満を感じている人が多いですが、他の離職理由の割合も高く、複合的に不満要素や不安要素が重なって転職を決断している人が多くなっていることが伺えます。
40代での転職が難しいと思われている理由
ここからは、40代での転職が難しいと思われている理由について見ていくことにしましょう。
40代での転職率や転職数は増加しているものの、転職そのものの難易度は、20代や30代と比較するとやはりアップしてしまうといわれています。40代での転職が難しいと思われている理由について知っておくことで、転職に対する準備や対策も講じやすくなりますので、参考にしてみて下さい。
40歳以上を募集する企業や求人が少ない
40歳以上を募集する企業、または求人数が少ないことが理由の一つです。
即戦力となり、かつ給与水準が低い30代や、経験やスキルはまだまだ足りないけれど、若さとポテンシャルに期待できる20代を募集したがるのは、企業側からすればある意味当たり前のことだからです。
ただし、20代や30代と比較すると、その数はやはり見劣りしてしまいますが、マネジメントスキルやポータブルスキルを持つ40代の人材を募集している企業が、少しずつ増加していることは事実です。
そのため、一昔前のように、40代での転職が必ずしも厳しいものになるとは限りません。
年齢の高さから転職自体を諦めている
40代の人は、自分の年齢の高さから、転職自体を諦めてしまう人も多いようです。何社か応募して不採用が続くと、年齢が理由だと思い込んでしまうことが原因です。
ただし、企業側は採用する年齢層を広げている傾向にあり、あくまでも企業とマッチングするかどうかに重きを置いているケースが多くなっています。
全くチャンスがないというわけではありませんので、自分のスキルや経験に自信を持っている場合は、それをしっかりアピールすることが大切になります。
過去にこだわりすぎている
これまでの実績に対するプライドが邪魔をしているせいで、転職がうまくいかなくなるケースも多く見られます。
採用面接などで、前職が大企業だったとか、年収が高かったといったことが担当者に伝わってしまい、敬遠されてしまうことが主な原因です。また、プライドのせいで転職先の選択肢を自ら狭めてしまうこともあるでしょう。
前職と同じような規模の会社に必ず転職できるわけではありませんし、転職できた場合、過去に対するプライドには何の効力もありません。むしろ、前職で培ったスキルや経験、人脈などを中小企業で活かしていくくらいの姿勢が必要であることを理解しておきましょう。
企業が求めている人物像を理解していない
企業側が求めている人材の人物像を理解していないため、転職が叶わないこともあるでしょう。
例えば、管理業務ではなく実務を担当したいと考えている場合、20代や30代の求職者と同じような能力なら、間違いなく若手が採用されることになります。その方が、給料などのコストが掛からないためです。
40代で転職するのであれば、若い世代がまだ経験していないような職務能力やマネジメントスキルが問われることになりますし、自らも積極的にアピールしていく必要があります。
応募する企業について徹底的に調べて、どんなニーズがあるか考え、それに対するアピールポイントを見つけていくことが大切になります。
年収・役職がダウンするのが気になっている
現職で得ている年収や役職がダウンしてしまうことが気になるあまり、採用に至らないケースもあります。
40代では家庭を持っている場合も多く、現状の年収よりもダウンしてしまう企業への応募を見送ってしまうことが多々あります。また、現在就いている役職からダウンすることを面接で伝えられて、結局辞退してしまうケースも多いといわれています。
先述したように、40代での転職では年収が上がらないケースが多くなります。ただし、入社直後の年収や役職が低かったとしても、その企業で活躍することができれば、その後に昇給・昇格することは十分に考えられます。
求人情報の待遇ばかりを気にしてしまうと、転職活動が思うように進まないことが多いので、現実を受け入れたうえで行動することが重要でしょう。
会社に馴染もうとするアピールが足りない
40代での転職の場合、会社に馴染もうとするアピールが足りないせいで、採用されないこともあります。採用に当たっては、能力だけではなく、良好な人間関係が築ける適応力についてもチェックされるためです。
特に40代の場合は、入社後の上司や教育担当者が年下であるケースも多くなります。そのため、他の社員とうまくやっていくことができそうな人材が採用されることが多いのです。
そのためには、組織にうまく馴染めて、誰に対しても謙虚であるなどといった人柄についても、しっかりとアピールする必要があります。
残念な職務経歴書の書き方になっている
職務経歴書の書き方が、「残念」なせいで転職が叶わないこともあります。
40代になると、これまでの経験が多くなるので、職務経歴書が長くなります。もし、単にこれまでの経験を羅列するだけの職務経歴書を提出してしまうと、採用担当者に細かい点まで目を通してもらえないこともあるでしょう。
職務経歴書は、応募先の企業で活かせる経験や実績を強調して記載し、端的にアピールできるようにしておかねばなりません。また、前職での経験をアピールするために、時系列を新しい順から書く方法もあります。
採用担当者にとって読みやすく、自分のことをしっかりとアピールできる職務経歴書を作成することを心掛けてください。
40代の転職者に求められているもの
ここからは、40代の転職者に対して、求められているものについて解説していきたいと思います。
40代での転職に成功している人が増えていることは先述した通りです。しかし、それは企業が求めているニーズに対応できる人材だからこそ、転職が成功に至ったともいえます。
ですから、転職市場において40代には何が求められているのかを知っておけば、より転職の成功率は高くなるでしょう。
多くの企業が40代転職者に求める3つのこと
では、40代での転職者に対して、具体的にどのようなことが求められるのか、見てきましょう。
管理能力
企業側は、40代の転職者に対して管理能力、いわゆるマネジメントスキルを求めています。
転職する際、年齢が高ければ高いほど、入社後のスキルや実務能力の伸びしろは小さくなるものです。それならば、伸びしろが大きい若い世代を採用しているほうが、企業に対する貢献度は高くなるでしょう。
しかし、一個人でこなすことができる仕事量には限界があるもの。そこで大切になるのが、自分の仕事をこなすだけではなく、社員に仕事を割り振ったり、人を束ねチームや部署を率いたりするマネジメントスキルです。
マネジメントスキルを持った人材を採用することができれば、所属している人材を効率的に活用することができ、組織として高い成果を上げられる可能性が高くなるからです。
また、多くの企業で中間管理職となる40代の人材が不足している状況を考えれば、マネジメントスキルは転職活動時における大きな武器になる可能性を秘めています。
調整力や協調性
40代の転職者には調整力や協調性も重要視されることが多いです。調整力や協調性などのコミュニケーションスキルは、考えを伝えたり、相手のことを理解して共通理解を図ったりするためのスキルといえます。
特に40代の場合は、先述したように中間管理職のポストに就く可能性が高いといえます。この場合、プレイングマネージャーとして上長と現場との緩衝材となる役割を担うことになるでしょう。
チーム内の人間関係を円滑にする、上長の意図や指示をわかりやすく現場に伝える、チーム内の声を上長に届きやすくする。コミュニケーションスキルが高ければ、これらの役割を柔軟にこなすことができるので、企業からも重宝されることになるのです。
即戦力
マネジメントスキルやコミュニケーションスキルを発揮するためには、即戦力であることが大前提となります。
これまで培ってきたスキルや経験をもとに、新しい仕事に即座に対応し活躍できる人材でなければ、転職を果たすことは難しくなるでしょう。
景気が後退しない限り、ミドル求人は減らない
現在、緩やかに増加している40代などを対象にしたミドル求人は、景気が後退しない限り減ることはないと考えられています。もちろん企業側としては、若い人材を欲していることに変わりはありません。ただ、それだけでは人材の確保が難しいため、採用の年齢層を広げる傾向にあるためです。
また、一昔前と違い、40代の労働力に対する考え方や意識にも、少しずつ変化が生まれており、新しいことを覚えるのは苦手といったような認知はされなくなってきています。先述したように、中間管理職に適した人材が不足している状況でもあることから、40代の転職者に対するニーズは確実にあるといえるでしょう。
40代の転職に有利な業界と資格とは
ここからは、40代の転職において有利な業界や、持っておくと役に立つ資格について解説していきます。
どのような人材を求めているのかは、業界によって異なりますし、業務のスペシャリストであれば、そのスキルを取り入れたいと企業は考えるものです。
以下に解説することを参考にしてもらえば、あなたの転職を有利に進めやすくなることでしょう。
40代が強みになる職種
40代であることが強みになる職種には、以下のようなものが挙げられます。
- 営業職
- 接客業
営業に求められる能力は、相手や状況に合わせた臨機応変な対応力。そのため、40代がこれまでに培ってきた対人スキルが活かしやすいからです。
また、そのような対人スキルが役に立つのが接客業です。冷静で柔らかい対応が求められることが多いため、経験豊富な40代が歓迎されることが多い職種といえます。
未経験の40代が戦力となる職種
未経験でも40代が戦力となる職種には、以下のようなものが挙げられます。
- 工場の作業員
- ITエンジニア
- 介護職
- 警備員
工場の作業員のような、覚えやすい業務が多い仕事は、年齢や経験を問わない幅の広い求人募集を常に行っています。
それ以外のITエンジニアや介護職、警備員などはニーズの高まりがあるにもかかわらず、常に人手不足の状態が続いているため、40代の未経験者でも転職しやすい職種といえるでしょう。
40代の転職が有利になる資格
40代の人が転職する場合に有利になる資格には、以下のようなものが挙げられます。
- マンション管理士・管理業務主任者
- 社会保険労務士・中小企業診断士
- 電気工事士
- 第二種運転免許
- ファイナンシャルプランナー
- 医療事務
マンション管理士や管理業務主任者は、試験の難易度もそれほど高くないため、人気の資格です。また、電気関係の仕事ができる電気工事士や、タクシー運転手になれる第二種運転免許も、40代以上の転職に役立つ資格といえるでしょう。
また、40代の女性の場合は、ファイナンシャルプランナーが人気の資格で、1級の資格を取っておけば、将来的な独立を視野に入れながら、転職することができます。医療事務も人材不足で、40代でも転職できる可能性が高いため、資格を取得しておけば転職に役立つでしょう。
40代が転職に失敗しやすいパターン
ここからは、40代が転職に失敗しやすいパターンについて紹介していきたいと思います。
40代ともなると、転職がスムーズにいかないケースも想定をしておいたほうがいいでしょう。ただし、面接時の自分の返答の仕方によって不採用となり、転職の機会を逃しているのであれば、そこは改善していかなければなりません。
転職に失敗しやすい3つのパターンを紹介しますので、自身の転職活動の際には、十分に気を付けるようにしましょう。
転職動機を聞かれているのに、年収・肩書を答えてしまう
まず一つ目のパターンが、転職動機を聞かれているにもかかわらず、年収や肩書を答えてしまうケースです。
転職の理由として、年収を上げたいとか、肩書を上げたいというのは理解することができますが、これらあくまでも今後の結果であるということを理解しておかねばなりません。また、これらは転職者が欲しいものであり、転職者が企業に与えるものではないのです。
そのため、年収や肩書を答えてしまうと、担当者によってはあまりいい印象を持たれないこともあるのです。転職動機を聞かれた際に大切なことは、その企業に入ってどのように活躍したいのか、これまでの経験やスキルを活かしてどのようなことに貢献したいのか、ということです。
現職に対する不満を表明する
次のパターンは、現職に対する不満を表明してしまうケースです。
40代になると、それなりの立場があるために、自社の内情や経営者のネガティブな情報を耳にすることもあるでしょう。そして、それらの筋が通っていない場合、現在の会社にそのままいていいのか、悩んでしまうこともあると思います。
しかし、仮にそのような思いを抱えて転職活動を行うにしても、面接でその思いを口にしてしまうのは、絶対に避けなければなりません。なぜなら、採用すれば自分の会社に対しても、同じようなことをいうのでは?と感じられてしまうからです。
また、現場の視点からは間違っていると見えても、経営の視点から見たときには問題のないことや、仕方のないことであるケースも多々あります。ですから、今一度自分の見方が合っているのか、確かめる必要があるでしょう。
それに、それでも会社や経営者の行動や判断が間違っているのを感じた場合、上司や社長などに相談や提案をしたのか振り返ってみましょう。転職活動を始める前に、社内で相談や意見をするだけで、事が改善に向かい、現職を続けるというケースも実は多いのです。
志望に対するアピールが絶対的に足りない
最後のパターンが、志望に対するアピールが足りないケースです。採用面接において、その企業に対する志望度を聞かれた際に、「大丈夫です」とか「興味があります」など、漠然と答えてしまう人が、実はとても多いのです。
しかし、このように総論的にしか返答ができなかった場合、採用担当者に「当社にさほど興味がない」「何事にも、深く掘り下げて考えたり理解したりする力に疑問がある」と判断されてしまい、採用されなくなってしまいます。
なぜ、その企業を志望しているのか、その理由を明確にしておかないと、面接を通過することは難しくなるということを理解しておきましょう。
40代で転職に成功する人の特徴や考え方
ここからは、40代で転職に成功する人の特徴や考え方について、解説していきたいと思います。
40代で自分が希望する転職を果たすことができた人には、多くの特徴があります。それらを知っておけば、転職活動の参考や励みにすることができるでしょう。
給与や役職以外の条件がマッチした
40代で転職に成功するためには、給与や役職以外の待遇条件について、しっかりとチェックすることが大切です。
給与や役職が少し落ちてしまったとしても、休日の数や福利厚生などの条件がいい企業を、転職先の候補として見ている人が多いからです。給与・役職にこだわりすぎることで、転職先の選択肢が狭まってしまって、転職活動が難航するケースは多いものです。
トータルで見た場合に今よりもより良い暮らしが実現できる企業はたくさんあるので、視野を広げて物事を捉えるようにしましょう。
家族の理解を得られていた
40代での転職に成功している人は、事前に家族の理解を得られているケースが多いのも特徴です。
実際に、40代での転職は、自分以上に家族が心配しやすいものです。なかには、家族からストップを掛けられてしまこともあるでしょう。ただ、家族にしっかり説明していない場合や、内緒にしたまま転職活動を行っていると、不思議なもので転職の成功率は低下しやすくなります。
転職に成功したければ、家族に話したうえで理解を得られてから行うことが大切です。
未経験職の応募に対して対策を立てた
40代で未経験職への転職を成功させた人は、しっかりと対策を立てて転職活動に臨んでいるケースが多いです。未経験職に挑むというチャレンジ精神だけではなく、これまでの経験やスキルがどのように活かせるのか、それをどうすればアピールできるのかをしっかり考えているのです。
自分自身を疑うことなく、自信にあふれた表情で、自分の強みについてしっかりと主張することができれば、採用担当者にその熱意がは伝わりやすくなります。前職での経験のうち、プラスになるようなことがあれば、確実にアピールしていくよう心掛けましょう。
履歴書や職務経歴書を念入りに作成した
40代で転職に成功している人のほとんどが、履歴書や職務経歴書などの必要書類を念入りに作成しています。
例え、文章を書くことが苦手であっても、履歴書や職務経歴書はしっかりと作成しなければなりません。その理由は、転職においては、これまで所属してきた企業や経歴などが重要視されることが多いからです。
そのため、これらの書類は丁寧かつ分かりやすく作成する必要があるのです。家族に見てもらったり、転職エージェントの担当者に添削してもらったりすることをおすすめします。逆に、必要書類が適当に作られている場合、本人の資質を問われることにもなりかねませんので、注意が必要です。
スキルや資格以外の経験や意欲を面接でアピールした
40代での転職に成功している人は、自分が待つスキルや資格以外の経験や意欲をしっかりとアピールしています。
応募先の企業が条件としているスキル・資格を持っていたとしても、それだけを頼りにしてはいけません。なぜなら、その企業に応募している全員が、その条件をクリアしている人だからです。
ですから、スキルや資格に加えて、自分を採用することでどのような付加価値を与られるか、ということが大切になります。そのためには、入社後にどのように活躍していきたいのか、どのように貢献していきたいのかをしっかりをアピールすることが大切です。
素直さや謙虚さ持ち合わせていた
スキルや経験、資格などは、文句の付け様がないのに、転職活動がうまくいかないという場合は、素直さや謙虚さが足りないのかもしれません。
転職に際して、実力はもちろん必要ですが、日本企業の場合は、社員同士の和や協調性が重要視される傾向にあります。そのため、いくら優秀な人材だったとしても、使いにくそうと判断されれば、採用に至ることは難しくなるでしょう。
面接には、できるだけ謙虚な気持ちで臨むことが大切です。
転職に関する情報源が多かった
40代での転職に成功している人は、情報収集の能力に長けていることが多いのも特徴です。
大手企業が人手不足で新たな人材を募集するとか、中小企業ながらもこれからの成長が見込める会社など、転職に関する情報を自分で収集できる人は、転職に成功する可能性が高くなります。
求人情報以外でも、雑誌や新聞、情報サイトなどに目を通すなど、普段からアンテナを張って有力な情報をキャッチできるよう、心掛けてみてはいかがでしょうか?
転職を成功に導く3つの考え方とは?
転職活動においては、苦労する人もいれば、自分の希望通りの働き方を実現できる人も必ず存在します。
転職活動を勝ち抜いたこのような人々に共通する、転職成功のための考え方について紹介したいと思います。
過去の経験は超えるものと考える
特徴的な考え方の一つに、過去の経験は超えるものだということがあります。
これは、これまでの経験を負債であると考え、過去のキャリアを活かすのではなく、超えるためにはどうすればいいか、という考え方です。転職活動を実際に行ってみると、これまでの会社で評価されてきた経験が、実際には全く評価されないということもあります。
そこで、ゼロからやり直すのではなく、自分の経験値を分析し、「使えるキャリアをベースに、いかに過去の自分を超えるかにチャレンジする」と前向きにとらえなおすことが大切です。
そうすることで、入社後のモチベーションにもつながり、さらなるキャリアアップを果たせる可能性が広がるのです。
謙虚さと大胆さのバランス感覚が大切
新天地において、謙虚に学び、大胆に行動するというバランス感覚も大切になります。これまでのキャリアとは全く違う業界に飛び込んだ時には、業界や企業がもつカルチャーに戸惑ってしまうこともあるでしょう。
一方で、全く新しい環境に身を置くわけですから、業務内容について一つひとつ学んでいくことに新鮮さを感じることもあると思います。それに加えて、業界が違うとはいえ、これまでに経験してきたことを活かせる場面も必ず訪れるものです。
そこで、業務についてはとにかく謙虚に学ぶ姿勢が大切になるのですが、それをベースに行動量を意識することで、転職後のキャリアアップを果たしやすくなるのです。この考えがあれば、転職してからしばらく経過した時に、「自分は転職に成功した」と大いに実感できるようになるでしょう。
今後の人生で大切にしたいものを絞り込む決断
転職においては、今後の人生で大切にしたいものを絞り込むための決断が重要になります。
現状からより良い環境を得るために転職を希望するわけですが、経験年数や年収、役職、通勤の便利さなど、これまでに手に入れてきたものすべてを守ろうとすると、転職には逆効果に働くことがあります。自分の希望をすべて完璧に叶えてくれる転職先など、ほぼ存在しないからです。
そこで大切になるのが、今後の人生において何を大切にしたいかを絞り込むことです。こうすることで、転職先の幅広げることができますし、心理的な満足度も高くなるからです。
少し戦略を変えてみるだけで、自分が満足できる転職先に出会う可能性は高まります。そのためには、すべてを求めるのではなく、絞り込むことが重要なのです。
40代が転職を成功させるために必要な準備
ここからは、40代が転職を成功させるために必要となる準備について解説していきます。
40代での転職者が、転職を有利に進めるためには、以下の3点について準備をしておきたいところです。
- マネジメントスキル
- グロース・マインドセット
- 気持ちの余裕
それぞれについて詳しく解説していきますので、転職準備の参考にしてみてください。
マネジメントスキル
先程から説明している通り、40代での転職ではマネジメントスキルの有無が重要視されます。
仮に、現在管理職についていないという場合でも、日常業務において後輩や部下に指導したり、チームで成果を出すために行動したりしている場合、これらの経験を見直し、マネジメントスキルに通じるとところはないかを確認しておくべきでしょう。
マネジメントスキルを簡単に説明すると、組織のトップと現場をつなげ、組織の価値を最大限に発揮するための仕組みを作ることをいいます。そのため、組織について深く理解していることが求められます。現在所属している組織について理解を見直しておけば、今後の転職に役立つ可能性がありますから、ぜひ試してみて下さい。
また、マネジメントを行う際に大切になるのは、「全体」「流れ」「点(要点)」の3つを常に見ていることです。これらの視点を意識したうえで、転職先の企業について観察すれば、マネージャーとしての働き方が見えてくるかもしれません。
グロース・マインドセット
次に、40代での転職で準備しておきたいことにグロース・マインドセットを身につけておくことが挙げられます。
グロース・マインドセットとは、成長していくための意識づけのことをいいます。具体的には、以下のような意識付けのことをいいます。
- 人は変わることができる
- 能力は高めることができる
- 他人の評価ではなく、自分の成長にフォーカスする
- 学ぶことが楽しいと感じる
- 失敗を恐れない
これらは、仕事をしていく上である意味当たり前のようにも感じますが、年齢を重ねていくごとに、このような意識が薄れていってしまいがちなのです。
40代では即戦力としての能力や、調整力、適応力が必要になることは先述した通りですが、新しい環境でこれらの能力を発揮するためには、グロース・マインドセットが重要になってきます。
少し意識するだけでも、自分がどんどん前向きに変化していきます。そして、それは醸し出す雰囲気にも表われてきますので、採用面接y入社後のコミュニケーションでも、好反応を得やすくなります。
少しの意識づけで変化を実感できますので、今のうちから身につけておくことをおすすめします。
気持ちに余裕を持つこと
最後に準備をしておくのは、心に余裕を持っておくということです。毎日忙しく生活していると、いつの間にか心に余裕を持てなくなってしまうことは、誰にでもあると思います。
しかし、余裕の無さは周りの人に伝わりやすいものです。また、転職活動中や転職後の職場でも、さまざまな状況が身に降りかかることを考えれば、常に心を平静に保っていることが重要になってきます。
いかに心に余裕を持って周りを接することができるか、というのは年齢を重ねるほど大切になってきますので、普段からできるだけ意識しておくようにしましょう。
40代で転職を成功させるためのポイント
ここからは、40代での転職を成功させるためにポイントについて解説していきたいと思います。
具体的には、以下のことについて解説していきます。
- さまざまな情報源を活用する
- なりたいよりもなるべきものを考える
- 自分の市場価値を適切に把握する
- プラスアルファのアピールをする
- 内定をもらってからは慎重に対応する
- 退職に伴う手続きを確認する
- 入社後はまず郷に従う
- 転職エージェントを活用する
これまでの内容と重複することもありますが、転職を成功させるためには大切なことばかりですので、必ず押さえておくようにしてください。
さまざま情報源を活用する
40代での転職を成功させるためには、さまざまな情報源を活用することが大切です。40代の転職者の悩みとして多いのが、思うような求人が見つからないということ。しかし、手短な情報ばかりを頼っているケースも多いのが実情です。
このような場合に大切になるのが、情報源の見直し。志望分野の求人が多く集まる情報源がないかを調べてみたり、スカウティングや人材紹介を利用したりすれば、実は知らないだけで情報はたくさんあることに気付くことができるでしょう。
また、企業に直接応募する、これまで築いた人脈に頼ってみる、求人情報に対して、自分のキャリアにマッチングする要素がないかを探してみる、というのも転職先を探すための手法です。
利用できるものをすべて利用するつもりで、情報を探ることが大切です。
なりたいよりもなるべきものを考える
40代の転職では、なりたいものよりも、なるべきものについて考えるようにすることが大切です。何が求められているのかを考え、それに応えることが40代での転職成功の近道だからです。
先述した通り、40代の転職者に求められることは、マネジメントスキルや調整力などが多くなる傾向にあります。自分の経験や経歴を見直し、どの企業でも通用して、得意とする能力について洗い出しておくことが重要になります。
自分の市場価値を適切に把握する
40代での転職活動では、自分の市場価値を適切に把握することが重要です。転職市場は常に変化をしているということは、あなたの市場価値も時代や状況によって変化しているということになります。
企業が欲しいと思う能力やスキルを持っていて、かつ転職希望者が少ない場合や、企業が理想とする人物像と合致する求人が多い場合は、転職市場におけるあなたの市場価値は高いといえるのです。
多くの求人情報を見たり、転職エージェントのコーディネーターなどに面談したりして、自分の市場価値を把握できれば、転職は成功しやすくなるといえるでしょう。
プラスアルファをアピールする
採用面接において、プラスアルファのアピールをすることが、転職成功の決め手になることがあります。
企業が求めている能力や経験だけではなく、採用担当者が想定していないプラスアルファの経験やスキルをアピールできれば、あなたが魅力的な人材に映ることでしょう。
そのためには、応募する企業について求人情報やホームページなどでチェックし、採用させたいと思わせるようなアピールポイントがないか探してみるといいでしょう。
内定をもらってからは慎重に対応する
応募先の企業から内定をもらった時には、慎重に対応することも大切です。
内定をもらってから、初めて出社するまでが、転職活動の総仕上げの時間といえるからです。
- 本当にその企業でよかったのか
- 面接で聞けずに確認したい事柄はないか
- 雇用形態や給与などの待遇条件について確認すべきことはないか
内定から入社の意思を伝えるまでには、数日の猶予が与えられるのが一般的です。心から満足できる転職を果たすためには、連絡がきたからといって即答するのではなく、再度応募先の企業についてチェックしてから返答するようにしましょう。
退職に伴う手続きを確認する
転職先が決まった後は、前の会社を円満に退職するために、必要な手続きを確認しておきましょう。
40代での転職では、勤務した年数が長い分、正しい手続きを踏んでおかないとトラブルが起きやすくなってしまうためです。特に、リーダー職やマネジメント職に就いている場合は、無理のない退職時期を計算しておくことが大切です。
また、これまで勤務したおかげで恩恵を得てきた制度などについても失われることを忘れてはいけません。財形貯蓄の解約や社宅の明け渡し、転職先が決まっていない場合は、税金や社会保険の手続きも必要になりますので、必ず確認しておきましょう。
入社後はまず郷に従う
転職した後は、いよいよ新しい環境での仕事がスタートします。そこで大切になるのが、入社後はまず郷に従うという姿勢です。
特に、40代での転職は、職場の平均年齢や上司の年齢などによって、扱いづらい新人としての立ち位置になることもあるでしょう。まずは、その環境に馴染み、新しい会社でのルールや仕事のやり方を謙虚に学ぶことをが大切になります。
また、マネジメント能力を買われて入社をした場合でも、焦って成果を求めるのは禁物です。上司に指示を仰ぎながら、適切な段階を踏み、着実に業務をこなせるようになることが重要だと心に刻んでおきましょう。
転職エージェントを活用する
40代での転職を考えているなら、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントでは、面談や模擬面接、書類の添削など、転職に関するさまざまなサポートを受けることができ、効率的に転職活動をするめることができるからです。
40代におすすめの転職エージェントについて、後ほど詳しく紹介しますので、転職を成功させたいのであれば、ぜひ登録して活用してみて下さい。
参考:40代におすすめの転職エージェント比較ランキング!利用の注意点やポイントも解説
40代で未経験職への転職を成功させるためのポイント
ここでは、40代での未経験職への転職を成功させるポイントについて解説していきます。
先に紹介した転職を成功させるためのポイントも大切ですが、未経験職に挑戦する場合ならではのポイントも存在しますので、合わせて参考にしてみてください。
具体的には、以下の2つについて解説します。
- ポータブルスキルを武器にすること
- 自分の希望や意思を明確にしておくこと
ポータブルスキルを武器にすること
40代の転職者が、未経験の職種にチャレンジする場合は、ポータブルスキルを武器にすることが大切です。
終身雇用ではなく、転職することが珍しくない現代において、企業は幅広く活躍することができる人材を求める傾向があり、ポータブルスキルを重要視するようになってきています。
ポータブルスキルとは、特定の業種や職種などにとらわれない汎用的な能力のことで、積極性や几帳面さといった人柄や性格などを評価するものです。
具体的には、「仕事のしかた」と「人との関わりかた」の2つによって構成されています。また、仕事のしかたには「課題を明らかにする」「計画を立てる」「実行する」などの業務を遂行する能力、人との関わりかたには「社内対応」「社外対応」「部下マネジメント」などコミュニケーションや教育についての項目があります。
このような「どんな職種にでも通用するスキル」を持っている場合、未経験職への転職では重要なアピールポイントになります。自己分析を行い、スキルや資質などについて洗い出してみることをおすすめします。
自分の希望や意思を明確にしておくこと
40代で未経験の職種に転職したいのであれば、自分の希望や意思を明確にしておくことが大切になります。
40代での転職を、後戻りできない最後のチャンスと捉えている転職者はとても多いです。ですので、転職に失敗してしまうのは、精神的にかなりきつくなることは想像できるでしょう。
最後のチャンスでの失敗を避けるためには、自分の希望や意思を明確にしたうえで、それをベースに転職活動を行うことがとても重要になります。自分のこれからの人生を深く想像し、何が必要で、何がいらないものなのか、しっかり考えるようにしてください。
40代におすすめの転職エージェント6選
最後に、40代の転職者におすすめの転職エージェントを紹介したいと思います。
先述したように、転職エージェントに登録して活用すれば、転職に対する手厚いサポートを受けることができます。また、あなたに合った転職先を紹介してくれるので、転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
今回紹介するのは、以下の6つの転職エージェントです。
転職エージェントには、それぞれ特徴や強みがあるので、自分に合った転職エージェントに登録してみましょう。また、複数のエージェントに登録するのもおすすめですよ。
ビズリーチ

40代の転職者におすすめしたい転職エージェントがビズリーチです。
ビズリーチの特長は、高いステータスや高収入を希望する人のための「即戦力」に特化した転職エージェントサービスであるということ。年収1000万円を超えるエグゼクティブ求人や、管理職・役員レベルの求人も多いので、今以上の年収・ポストを狙いたい人は登録必須といえるでしょう。
また、ビズリーチでは、アドバイザーに転職のサポートをしてもらうのではなく、同じくビズリーチに登録しているヘッドハンターからスカウトされる仕組みになっているのも特徴的といえます。もちろん、公開求人数も8万9000件と多いため、転職サイトとしても利用可能です。
スカウトが増えたり、限定求人を閲覧できたりするハイクラス会員になるためには、有料会員登録が必要ですが、自分のキャリアや経歴に自信がある方は、ぜひ活用したい転職エージェントです。
レバテックキャリア

レバテックキャリアは40代でIT系やWEB系の転職を目指す人におすすめの転職エージェントです。
担当のコンサルタントが最新技術や業界の動向について熟知しているため、話が通じやすい転職エージェントとして知られており、自分の実績をアピールしたり、キャリアについて考えることを苦手に感じたりする人にはピッタリでしょう。
求人の質も高く、面接対応のノウハウがしっかりしているため、自分に合った転職先を探しやすいほか、フリーランスのキャリア形成についてもしっかりサポート。エンジニアやクリエーターにとって、心強い転職支援サービスとなっています。
JACリクルートメント

次におすすめする転職エージェントは、JACリクルートメントです。
JACリクルートメントの特長は、ミドルクラスからハイクラスの高年収層に特化した転職エージェントであること。外資系企業に強く、マネジメント層やエグゼクティブ、取締役などへの転職が可能です。
また、内情を熟知したコンサルタントが企業ごとに担当し、しっかりと橋渡しを行ってくれるため、より手厚いサポートを受けることができるのも特長といえます。
求人の質が高く、転職者からの評判も良好なJACリクルートメントは、40代での転職にはぜひ活用したいところです。
DODA(デューダ)

次におすすめする転職エージェントはDODA(デューダ)です。
DODAの特長は、非公開求人数の多さです。全国各地約4万件(2020/06/30時点)ほどの非公開求人の情報があり、公開求人情報も56635件以上(2020/06/30時点)あるため、転職できる可能性は非常に高いといえるでしょう。
また、DODAでは、キャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当者の2人が、転職をバックアップする仕組みになっており、安心して転職活動に臨むことが可能です。
登録さえしておけば、求人サイトとしても活用することができるので、必要に応じて使い分けることもできます。総合的に隙がない転職エージェントですから、登録しておいて損はないといえるでしょう。
マイナビエージェントIT

最後に紹介するマイナビエージェントITも、IT業界に特化した転職エージェントサービスです。
業界最大手のマイナビが運営しており、他の転職サイトでは見つけることができないような条件のいい求人に出会いやすいのが特長。公開されている求人情報の4倍以上の非公開求人があるため、IT系企業への転職を考えている場合は、ぜひとも登録しておきたいところです。
また、ウェブコンテンツが充実しており、業界の情報や基礎知識、転職に役立つ情報などが詳しく紹介されているのも魅力的。転職活動を有利に進めるための参考にすることができるでしょう。
パソナキャリア

パソナキャリアも40代の転職者におすすめする転職エージェントの一つです。
全国42都道府県に拠点を持ち、都市部から地方都市まで幅広く対応可能で、かつ手厚いサポートを受けられるのがパソナキャリアの特長。これまでに25万人の転職支援実績と、1万6000社以上の企業と取引を行ってきた実績を誇り、転職サポートのためのノウハウがしっかりと確立されています。
幅広い業種・職種の求人情報を保持しており、ニーズや魅力、社内環境などの詳細な情報も記録されていることから、マッチングの精度が高くなるのも嬉しいところ。また、全体の80%が非公開求人ですから、登録して面談を受ければ、あなたにピッタリの転職先が見つかるかもしれません。
40代でも諦めずに転職を成功させよう!
今回は、40代で転職を成功させるために押さえておきたいポイントや考え方について解説してきました。
40代の転職事情
40代全般の転職数は増加傾向にあります。若手人材を採用することが難しいケースや、即戦力を求める企業が、採用する人材の年齢層を広げる傾向にあるためです。
また、40代では転職に掛かる期間は1ヶ月未満というケースが多いのも特徴的です。ただし、転職への準備が不足している場合は、転職活動が長期化する可能性があります。
さらに、40代の転職においては年収のアップを見込むことは難しくなるほか、希望する職種によって、転職の難易度が変動するということを理解しておいた方がいいでしょう。
これまでの経験を生かしたいというだけでは、採用に至らないケースも多々ありますので、どのように活かして、どんな活躍がしたいのか、具体的にイメージするようにしましょう。
40代での転職が難しいと思われている理由
40代での転職が難しいと思われている理由についても紹介しました。
具体的には、以下のような理由が考えられます。
- 40歳以上を募集する企業や求人が少ない
- 年齢の高さから転職そのものを諦めている
- 過去にこだわりすぎている
- 企業が求めている人物像を理解していない
- 年収や役職がダウンするのが気になっている
- 会社に馴染もうとするアピールが足りない
- 残念な職務経歴書の書き方になっている
ただし、それぞれに理由には反論の余地や講じられる対策があるので、自分次第で不利な状況を覆すことは十分に可能だということを理解しておきましょう。
40代の転職者に求められているもの
40代の転職者に対して、企業側が求めているものについても解説しました。
具体的には、以下の3点が求められることになります。
- マネジメントスキルがあること
- 調整力や協調性があること
- 即戦力であること
40代での転職を成功させるためには、企業が求めるニーズに対応できることが重要です。景気が悪化しない限りは、ミドル層を対象にした求人は今後も増える可能性がありますので、これら3点を追求してみてはいかがでしょうか?
40代の転職に有利な業界と資格
40代での転職において、有利になる業界や資格についても紹介しました。
40代が強みになる職種は「営業職」や「接客業」です。どちらも相手や状況に合わせた対応力が求められるためです。
未経験の40代が戦力になる職種は、以下の通りです。
- 工場の作業員
- ITエンジニア
- 介護職
- 警備員
これらの職種は常に人材を募集しているので、転職しやすい職種といえます。
また、40代の転職が有利になる資格には、以下のようなものがあります。
- マンション管理士・管理業務主任者
- 社会保険労務士・中小企業診断士
- 電気工事士
- 第二種運転免許
- ファイナンシャルプランナー
- 医療事務
これらの資格を活かせる業界は、40代以上の人材が活躍しており、転職できる可能性が高いといえるでしょう。
40代が転職に失敗しやすいパターン
40代では、面接の受け答えが原因で採用に至らず、転職に失敗してしまうことがあります。
具体的には、以下の3点に注意すべきといえるでしょう。
- 転職動機を聞かれているのに、「年収」「肩書」を答えてしまう
- 現職に対する不満を表明する
- 志望に対するアピールが絶対的に足りない
採用担当者によっては、印象が悪くなることもありますので、転職エージェントの模擬面接などを利用して、前向きな返答ができるよう対策を講じておきましょう。
40代で転職に成功する人の特徴や考え方
次に、40代で転職に成功する人の特徴や考え方について解説しました。
具体的には、以下のような特徴や考え方があります。
- 給与や役職以外の条件がマッチした企業に応募している
- 転職に対する家族の理解を得ている
- 未経験職への応募に対して対策を立てている
- 履歴書や職務経歴書を念入りに作成している
- スキルや資格以外の経験や意欲を面接でアピールしている
- 素直さや謙虚さを持ち合わせている
- 転職に関する情報源が多い
- 自分の過去は超えるものだと考えている
- 謙虚さと大胆さのバランスが大切と考えている
- 今後の人生で大切にしたいものを絞り込むための決断をしている
40代が転職を成功させるために必要な準備
40代で転職を成功させるための準備についても紹介しました。
具体的には、以下の3点について準備をすべきです。
- マネジメントスキル
- グロース・マインドセット
- 気持ちの余裕
マネジメントスキルの有無は、40代の転職では重要視されます。たとえ管理職についていない場合でも。日常の業務においてマネジメントに通じる点がないかを確認しておくべきでしょう。
また、年齢とともに薄れてしまいがちなのが、グロース・マインドセットです。40代での転職では、何事も前向きにとらえていくことが大切になるため、この意識づけはたいへん重要です。
そして、最後の準備として、心に余裕を持っておくことが大事になります。普段から意識をして、常に平静を保てるよう心掛けましょう。
40代での転職を成功させるポイント
次に、40代での転職を成功させるためのポイントについても解説しました。
具体的には、以下のポイントが大切になります。
- さまざまな情報源を活用する
- なりたいよりもなるべきものを考える
- 自分の市場価値を適切に把握する
- プラスアルファのアピールをする
- 内定をもらってからは慎重に対応する
- 退職に伴う手続きを確認する
- 入社後はまず郷に従う
- 転職エージェントを活用する
また、未経験への転職を成功させるためのポイントは、以下の通りです。
- ポータブルスキルを武器にすること
- 自分の希望や意思を明確にしておくこと
転職活動を有利に進められる可能性が高まりますので、これらのポイントをしっかり押さえておきましょう。
40代におすすめの転職エージェント
最後に、40代の転職者におすすめの転職エージェントを6つ紹介しました。
それぞれに特徴や強みがあるので、自分に合った転職エージェントを利用することが大切です。
40代でも、転職を諦める必要はありません。しっかり準備をしておけば、希望通りの転職を果たせる可能性は十分にあります。
今回の記事が、40代で転職を考えているあなたの参考になれば幸いです。
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