20代の転職で知っておきたい基礎知識・成功させるコツを徹底解説!

更新日:2022.9.7

期待と不安に胸を躍らせながら社会人としてデビューした20代の中には、仕事や働き方に疑問や不安を感じ、転職を考えている人もいるでしょう。

そこで今回は、20代で転職を成功させるための基礎知識やポイントについて紹介したいと思います。転職の参考になるので、ぜひ読んでみて下さい。

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知っておきたい20代の転職事情

まずは、20代の転職事情からお話ししていきたいと思います。

20代が転職する場合、20代前半であれば有利になって、20代後半になるにしたがって、段々と不利になっていくというイメージがあるかもしれません。また、転職回数や男女の差などが転職に影響するという話も聞いたことがあるかもしれません。

実際のところどうなのか、詳しく見ていくことにしましょう。

20代前半と20代後半で転職率は変わらない

20代前半と20代後半の転職率を見てみると、それほど差がないことがわかります。

厚生労働省が発表した平成28年の「雇用労働調査」によると、20代前半と20代後半の転職率は以下のようになっています。

年齢 転職率
20~24歳 27.0%(男性14.9%、女性12.1%)
25~29歳 28.3%(男性13.6%、女性14.7%)

少子化が確実に進行している現在の日本では、就業人口が減少しているという状況に加え、20代の若い世代を労働力として確保することが難しくなってきています。そのため、転職市場において20代は非常に需要が高くなっている、というのが現状です。

2回以上は少数派!20代の転職回数

次に、20代での転職回数について見てみることにしましょう。

リクナビネクストが2017年に調査したデータによると、20代で転職を経験している人の割合は、「0回」の人が約7割を占めて圧倒的に多く、転職回数が「1回」の人と合わせて9割を超える結果となっています。

一昔前と比較して、転職することが当たり前になりつつある現在ですが、現状として、20代での転職回数はまだまだ少ないといえます。

20代で2回以上の転職経験を持っている人は少数派であり、中途採用をする企業側は「採用しても、またすぐに転職してしまうのではないか」と警戒しやすくなります。そのため、書類審査の段階で落とされてしまうこともあるようです。

ただし、転職回数が多いことについて、納得できる理由があれば話は別。企業側に自分のことをしっかり説明するために、転職エージェントを利用して担当者からフォローを入れてもらえば、印象が大きく変化する可能性があります。

すこし違う?20代女性の転職事情

同じ20代でも、女性は、転職に関する事情が男性と少し異なります。

その理由は、出産や育児などのライフイベントに関わる可能性が高いからです。

女性の社会進出が叫ばれている現在、バリバリ働く女性が増加傾向にあります。ただ、20代~30代の女性は入社後すぐに産休や育休に入ってしまい、仕事の現場から離れてしまうのではないか、と考える企業がまだまだ多いのが現状です。

もちろん、すべての企業がそのような考えではなく、女性の出産や育児に対して理解のある企業が少しずつ増えているといえますし、社内風土や文化によるところでもあります。また、女性の産休や育休に対しては、大手企業の方が有利とイメージする人が多いですが、実際には企業の考え方によって異なりますので、大手か中小かベンチャーかということはあまり関係ありません。

女性の多くが経験するだろうライフイベントに対して、企業がどのような考え方を持っているのかを見極めることも大切なことといえるでしょう。

参考:20代女性が転職を成功させる方法や注意点、おすすめの転職サイトを紹介!

20代の転職者に求められるのはポテンシャル

最近の傾向では、20代の転職者に対して求められる要素はポテンシャルであることが多くなっています。

20代前半では、新卒入社から年数があまり経過していないことや、第二新卒での採用もあることから、スキルや実績よりも、やる気や人柄といったポテンシャルに対する期待が大きくなります。

一方、以前は20代後半に差し掛かると、実績やスキルを持っていないと転職することは難しいといわれていました。現在でも、実務経験が求められることもありますが、どちらかといえば20代の労働力としてポテンシャルを重要視する傾向が強まっていると考えられます。

そのため、現在スキルが身に付いていないケースや、今後仕事を継続してもスキルを身に付けることが見込めないような場合は、20代のうちに転職を検討するのも選択肢の一つといえます。

20代なら未経験の職種にチェレンジするのもアリ

20代で転職する場合は、未経験の職種にチャレンジするのも大いにアリだといえます。

というのも、先述したように、20代での転職希望者に対して企業が期待するのはポテンシャル、つまり将来性だからです。

新卒の時にはわからなかった仕事との相性を感じ始めたり、社会に出てから初めて本当にやりたい仕事が見つかったりすることがあるでしょう。そんな時は未経験の職種でも、どんどんチャレンジしてみるべきといえます。むしろ、20代を過ぎてしまうと、そのようなチャンスはなかなか訪れなくなってしまうでしょう。

特におすすめできる未経験歓迎の職種の一例は以下の通りです。

  1. 人手不足の業界
  2. 専門職
  3. IT業界

人手不足の業界や職種の場合、未経験でも歓迎されることが多いでしょう。特に介護業界や販売業、飲食業、営業職などはスキルよりもポテンシャルや人柄などが重視されやすい傾向にあります。また、ITエンジニアや不動産業界など専門職も挑戦する価値のある職種といえます。これらの職種では資格を取得することで、新たなキャリア形成をスタートできるからです。

転職前ではなく、入社後に資格を取得させてくれたり、支援を行ってくれたりする企業もありますので、福利厚生についてしっかりチェックしたほうがいいでしょう。

最後に、IT業界などのベンチャー企業も狙い目といえます。個人のスキルが求められることもありますが、企業風土として成長意欲の強い人材を求める傾向が強いことと、大手と比較して知名度が低いため、人材の確保に苦労していることがその理由です。

20代が転職に失敗するパターン

ここからは、20代が転職に失敗してしまうパターンについて紹介していきたいと思います。

転職が成功するか失敗するかは、誰にも分りません。ただ一ついえることは、転職に失敗してしまいやすいパターンが存在するということです。

どのような場合に転職に失敗してしまうのかを知っておけば、そのパターンにハマることを避けることができるでしょう。

20代が抱える仕事の悩みとは?

20代の人が転職を希望するということは、仕事に対して何らかの悩みを抱えているということではないでしょうか?

特に、20代は自分なりの理想を胸に抱いて社会に出ているので、その理想とは反対の状況になればなるほど、悩みが大きくなりやすくなる傾向にあります。

20代が抱えている仕事に対する悩みには、以下のようなものがあります。

  • 休みを十分に取ることができず、プライベートの時間が確保できない
  • 実際に働いてみると、就職前に持っていたイメージと全然違う
  • 会社に対して将来性を感じられない
  • 同世代と比較すると収入が低い
  • 仕事が面白くない、または辛い
  • スキルが身についていない
  • 人間関係に悩んでいる

・・・などです。

これらはほんの一例ですが、20代の人なら悩みのどれかについて、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。このような悩みを解決するための手段の一つが、転職であるということを覚えておきましょう。

20代が転職に失敗してしまうパターン

仕事に対する悩みや問題、自分の将来に対する不安などを解消するために転職を目指すわけですが、残念なことに転職に失敗してしまうことがあるのも事実です。

そして、転職に失敗する人の中には、失敗しやすいパターンにハマっているケースがあるのです。

具体的には、以下のようなケースが考えられます。

  1. 転職を希望する理由が「他責思考」になっているケース
  2. 何がしたいのかよくわかっていないケース
  3. 求人情報をそのまま信じ込んでいるケース

それぞれの特徴について見ていきましょう。

ケース1.転職を希望する理由が他責思考になっている

転職を希望する理由が、自分ではなく「誰か」や「何か」になっている場合、転職に失敗しやすくなります。

もちろん、転職を希望する場合には、さまざまな要因があり、なかには明らかに上司や同僚、会社の仕組みなどが原因で転職に至るケースもあるでしょう。

しかし、そのような理由を面接でそのまま話した場合、採用担当者はどのように感じるでしょうか?きっと「うちの会社に入っても、同じ理由で退職するのではないか」と考えるのが関の山です。

解決策:自責思考で捉え、伝え方を工夫する

転職に失敗しないようにするためには、自責思考で物事を捉えることと、伝え方を工夫することが大切です。

上司との人間関係がうまく築けなかった場合や、会社の制度が合わなかった場合など、自分以外の事柄が転職の原因となったと感じている場合でも、自分にできることが無かったかを考えてみましょう。

転職を希望する理由が、「誰か」や「何か」ではなく、「自分」にすることができれば、「自分を○○のように成長させたいから転職したい」というポジティブな理由に変化するはずです。

また、明らかに自分以外のことが要因で転職せざるを得なかった場合は、転職理由の伝え方を工夫してみましょう。「○○を改善するべく努力を重ねましたが、●●という要因で叶わなかったため、転職を希望しました。」という風に伝えることで、困難を乗り越えるために努力したことをアピールすることができますし、採用担当者の印象も大きく変わることでしょう。

ケース2.自分が何をしたいのかわからない

自分が何をしたいのかはっきりと分かっていないことが伝わると、やはり転職に失敗しやすくなってしまいます。

このような場合、しばらくすると同じように転職したいと考えるようになる可能性が高くなります。転職すれば何かが変わると考えてしまうようになるからです。

採用担当者には簡単に見破られてしまうことですし、取り繕って入社できたとしても、働きぶりから徐々に明らかになってしまうことは明白です。

解決策:これまでの自分を掘り下げてみる

この場合の解決策としては、これまでの自分を掘り下げて考えてみることが大切となります。

これまでに進路を選択すべき状況に迫られた場合、何らかの理由によって判断してきたはずです。つまり、自分が何を大切にしてきたのかを考えることによって、転職に対する優先順位をはっきりさせることができるのです。

転職に至っては、職場環境や福利厚生など、さまざまな要素が関係してきますので、自分を振り返りながら、「何を優先したいのか」「その理由は何なのか」をしっかり考えることが重要です。

ケース3.求人情報をそのまま信じ込んでいる

求人情報に記載されている情報を、そのまま信じ込んでいるようなケースでも、転職に失敗することが多くなります。

これは、入社後に抱いていたイメージと現実との違いがストレスになってしまうことが原因です。

入社後のギャップは、仕事に対するモチベーションの低下につながってしまうので、できるだけ情報を集めて、事前に確認しておかなければなりません。

解決策:転職エージェントに相談する

しかし、口コミサイトの検索だけでは限界がありますし、実際に働いている人の話を聞ける機会はそうそうありません。

そのような場合は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。転職エージェントは企業と綿密に連絡を取り合っており、求人情報には出てこないような社風や社内の文化などもしっかり把握しています。

そのため、転職先で自分のイメージとのギャップが生まれにくくなるのです。転職エージェントは無料で利用できるケースがほとんどですから、自分の理想の転職を実現するために、ぜひ活用するべきといえます。

参考:20代の転職失敗であるあるな例や後悔する人の特徴を紹介

20代で転職するなら知っておくべき基礎知識

次に、20代で転職する場合には、絶対に知っておきたい基礎知識について解説していきます。

具体的には、以下の項目について説明していきます。

  • 新卒・第二新卒・既卒の違い
  • 新卒採用と中途採用の違い
  • ベストな転職活動の時期とスケジュール
  • 募集内容や採用基準をチェックする必要性
  • 転職先を探す・選ぶ・応募する方法

どれも転職には大切なことばかりですので、しっかりと理解しておきましょう。

新卒・第二新卒・既卒の違い

まずは新卒、第二新卒、既卒の違いについて解説していきます。それぞれが20代の人材を表すことが多い言葉ですので、正しく理解しておくことが大切です。

新卒とは卒業見込みの学生のこと

新卒とは、今年度中に4年制の大学や短期大学、専門学校、高校を卒業する見込みである学生を指す言葉です。ちなみに、大学院を卒業見込みの場合は、院卒と呼ばれます。

就職市場において、卒業見込みの状態で就職活動をしている人のこと新卒として扱うことが一般的です。厳密な年齢制限はなく、それぞれが卒業する学校と卒業する年齢によって異なります。

こと転職に関しては、新卒が会社に入るのは、転職ではなく就職になるため、あまり関係がありません。

第二新卒とは一度就職した経験がある若手の求職者

第二新卒とは、学校を卒業した後に就職をし、社会人を経験している人のことを指します。

一旦新卒として就職したものの、入社後1~3年以内に離職した若手というのが、転職市場における第二新卒の立ち位置となります。

社会人を一度経験していることから、基礎的な教育コストを削減できたり、職場や人間関係への適応力を見込まれたりすることが多く、若手ゆえに将来性を期待されやすいため、第二新卒を採用したいと考える企業は比較的多くなります。

転職市場においては、第二新卒への需要が比較的高いので、転職を実現するチャンスでもあるといえるでしょう。

既卒とは卒業後に就職が決まらなかった人

既卒とは、新卒での就職活動で内定がもらえないまま卒業し、企業に入社していない人のことを指します。

卒業後にパートやアルバイトをしていたとしても、正社員として働いていない場合は職歴としてはカウントされず、既卒として扱われることが多くなります。

既卒の場合も、転職ではなく就職になるため、20代の転職にはあまり関係がないといえるでしょう。

新卒採用と中途採用の違い

次に、新卒採用と中途採用の違いについて説明します。

これらのもっとも大きな違いは、社会人経験の有無となります。新卒採用では卒業見込みの学生を採用するわけですから、社会人経験がないのが当たり前です。一方、中途採用の場合、社会人経験のある人材であるいうことが前提になります。

一般的に、中途採用は前職での経験を活かし、できれば短期間で戦力となってくれるような人材を探すために行われると考えておくべきでしょう。中途採用を行う担当者も、どんな会社で働き、どのような業務を担当してきたのかについて関心を示します。新卒採用では求められない、職務経歴書の提出が必要になるのもそのためです。

つまり、転職活動においては、自分の能力をアピールする必要があります。新卒の時のように、入社に対する意欲や、学生時代に身に付けた知識だけでは、採用につながらない可能性があるということは理解しておいた方がいいでしょう。

中途採用とキャリア採用の違い

中途採用と似たような言葉に、キャリア採用というものがあります。

中途採用は、第二新卒や社会人未経験者、これまでにキャリアを積んできた人など、「新卒以外の求職者を求める」という意味で実施されます。

一方、キャリア採用と求人広告に記載されている場合、「その企業は即戦力が必要であると明確に表現している」可能性が高いと考えましょう。

また、中途採用と同じ意味で「キャリア採用」と記載する企業もあります。これらを見分けるためには、応募資格の欄に「未経験者歓迎」と書かれているかどうかを確認しましょう。書かれている場合は、単なる中途採用であると見なしても問題ありません。

転職活動に最適な時期とスケジュール

転職活動を行うにあたっては、新卒のように就職活動を開始するのに適している時期というのは、特にありません。

企業が中途採用の求人広告を出すニーズはさまざまであり、新卒の一括採用のように時期が偏るようなことはないからです。

年度の切り替わる時期(2月・3月)は求人数が増加する傾向にありますが、その時期以外にも求人はたくさんありますので、自分が転職したいタイミングで転職活動を開始させれば問題ないでしょう。

また、転職活動を行うスケジュールについては、転職活動に必要となる時間から逆算して考えておくことが大切です。

一般的に、転職活動に掛かる時間は、1~3ヶ月程度といわれています。ただし、転職活動を在職中に行うのか、離職中に行うのかによって、その時間は変化すると考えましょう。

在職中は、仕事と調整しながら転職活動を行うことになるため、比較的転職期間が長引く傾向にあります。一方で、離職中は転職活動に集中しやすいので、1~2ヶ月程度と短くなりやすいといわれています。どちらにせよ、転職を果たしたい時期に合わせて、逆算してから転職活動をスタートさせることを心掛けましょう。

募集内容や採用基準をチェックしよう

転職活動を行うときには、求人広告の募集内容や採用基準についてしっかりチェックすることが基本です。

特に20代の転職の場合、「未経験の職種にチャレンジしたい」と考える人が比較的多いと思います。ただし、どんな職種や業種でも未経験者を募集しているわけではありません。なかには、条件を満たすことができずに応募すらできないケースや、正社員として働きたかったけれど、狙いを付けていた業界では正社員募集がそもそも少ないケースなどがあります。

こんなことでは、転職に対する気持ちが薄れていき、新たな就職先を妥協して選択せざるを得なくなることも考えられます。

転職活動を本格化させる前に、自分が就きたい仕事の募集内容・採用基準についてしっかりと調べておくことが重要です。

企業を探すとき・選ぶときの考え方とは?

20代が転職先の企業を探し、選び、応募するための基本となる考え方を紹介しましょう。

自分の転職先を探し、選ぶために大切になるのは「やりたい仕事を具体的にイメージする」ということです。

例えば、転職先では「人と接する仕事がしたい」「社会に貢献できる仕事がしたい」というようにイメージしていたとしましょう。悪いわけではないのですが、これではかなり漠然としていますよね。

どんな仕事でも人と接することになりますし、直接的でも間接的でも社会への貢献にはつながることを考えると、「どんな仕事でもいい」といっているようなものなのです。

また、求人はとてもたくさんあり、あなたの知らない仕事もあれば、あなたが待つイメージとは違う仕事もたくさんあります。営業系は避けたいとか、企画系がやりたいといったイメージがあるだけでは、衝動買いをするように転職先を選んでいることと大差がなくなってしまうのです。

どんな仕事がしたいのか、できるだけ具体的にイメージすることで、自分に合った転職先を絞ることができるようになります。

20代が転職を成功させるために把握すべきポイント

ここからは、20代が転職を成功させるために把握すべきポイントについて紹介していきたいと思います。

これから説明していくことを知っておけば、転職に対する理解が深まり、希望する転職に近づくことができるでしょう。

20代で転職するメリットとは?

まず、20代で転職するメリットについて解説していきたいと思います。20代で転職するメリットは、以下の通りです。

  1. 未経験の業種にも転職しやすい
  2. キャリアプランを再形成できる

未経験の業種にも転職しやすい

20代での転職の場合、これまでに未経験の業種にも挑戦しやすいというメリットがあります。

これは、先述したように20代は即戦力としてではなく、ポテンシャルを重視した採用が行われる場合が多いためです。逆に、30代での転職となると、これまでの経験やスキルを活かした即戦力採用が多くなるので、未経験の職種への挑戦は難しくなる傾向にあります。

また、新卒採用を行っても人材が集まらなかったり、不況によって新卒採用を行わなかったりした企業の中には、若手社員が不足しているケースも考えられます。

見込みのある20代は、このような企業にとって大いに注目されている存在といえるのです。

キャリアプランを再形成できる

キャリアプランを再形成できるというのも、20代で転職することのメリットといえるでしょう。

自身のキャリアを考えたとき、できるだけ早く行動を起こしたほうが、キャリアプランの修正が効きやすくなります。

20代での転職は、キャリアを見つめなおすという点においては、大きなチャンスといえるのです。

20代で転職するデメリットとは?

一方、20代での転職のデメリットは、以下の通りです。

  1. すぐに会社を辞めると思われる可能性がある
  2. 収入がダウンする可能性がある

すぐに会社を辞めると思われる可能性がある

20代での転職の一番のデメリットは、採用してもすぐに会社を辞めてしまうかもしれない、と企業側に思われてしまうことです。

特に、転職を希望する企業の面接では、退職理由について必ず聞かれることでしょう。その問いに対して、あいまいに答えてしまうようだと、十中八九このように思われると考えておきましょう。

転職理由については、毅然とした態度で返答したり、仕事に対する前向きな理由で退職したことを伝えられるよう工夫したりすれば、自身の印象を変えることができますので、どのように答えるかしっかり考えたがいいでしょう。

収入がダウンする可能性がある

20代での転職は収入がダウンしてしまう可能性があるのも、デメリットの一つといえます。そのため、収入だけを重視して転職を考えている場合は、後悔してしまうこともありますので、注意が必要です。

しかし、転職後の頑張りによって、逆に収入がアップする可能性も十分あります。キャリアアップすれば、収入も自然とアップしていきますので、あまり気にしないほうが得策といえるのではないでしょうか。

20代転職者が注意すべきこと

次に、20代が転職を考える時に注意すべきことについて考えてみましょう。

主に注意すべき点は、以下の2つです。

  1. ポテンシャル採用とはいえ、簡単に考えないこと
  2. 未経験の職種に挑戦する時は、しっかり下調べをすること

まず、20代での転職はポテンシャル採用が多いと述べましたが、あまり簡単に考えすぎてはいけないということです。

企業側がいくら将来性を重視しているからといっても、マナーや受け答えなど、年齢に応じたある程度のスキルがある、ということが採用の前提となる場合がほとんどであるためです。

そのため、自分がこれまでに経験してきたことや、会得したスキルなどについてしっかり見返し、面接の際には自分の強みなどとともに伝えることが大切になります。

また、未経験の職種への転職を希望する場合、働き方や忙しさ、コミュニケーションの取り方、厳しさなど、さまざまな情報を見て下調べをしておかねばなりません。

イメージと現実とのギャップに悩まされてしまい、数年後には再度転職を望むようになってしまうかもしれないからです。また、20代で転職を繰り返していると、転職に対する考えが甘い人として見られるようになるため、転職自体が難しくなってしまう可能性があります。

希望する職種について理解を深めたうえで、5年後や10年後に自分がどうなりたいのかを具体的にイメージして判断すれば、このような事態を防ぐことができると思います。熟慮してから転職先を決めるようにすることが大切です。

20代ならではの求人に応募しよう

20代での転職では、20代ならではの求人にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

なぜなら、20代での転職では、第二新卒向けの求人や、キャリアアップ転職に挑戦できる求人に応募できるからです。

第二新卒求人は、新卒で就職してから3年以内に離職し、転職活動を行っている求職者に対して行われるものです。社会人経験がある第二新卒は、ある程度のビジネスマナーを会得しているため、教育にかかるコストを削減できるほか、新しい仕事に対して適応しやすいと考えられています。そのため、第二新卒を積極的に採用する企業が増加傾向にあり、20代前半の求職者にとっては、チャンスといえるでしょう。

また、20代後半の転職なら、キャリアアップを狙うのも一つの方法です。

それなりのスキルやキャリアが必要になりますが、20代ということで求職者のポテンシャルも加味されます。キャリアアップについて明確なビジョンを持っている場合は、挑戦する価値は十分にあるといえるでしょう。

20代の転職に必要な戦略とは?

次に、20代の転職に必要な戦略について考えてみたいと思います。

20代と一括りに言っても、20代前半なのか、中盤なのか、後半なのかによって、その印象は大きく異なります。

そのため、自分の年齢に合わせた戦略を立てて、転職活動を行うことが大切になるのです。

20代前半の場合

20代前半の場合、求められるのはある程度の社会人マナーと、基本的な仕事の流れについて理解しているかどうか、ということです。

そのため、スキルよりは仕事に対する意欲、姿勢などを積極的にアピールすることを考えたほうがいいでしょう。

20代中盤の場合

20代中盤の場合、基本的な仕事の流れを理解したうえで、一通り仕事ができることが求められることになります。

ここで大切になるのは、「転職先に対して自分がどのような価値を発揮できるか」「前職で自分が評価されていたことは何か」についてアピールすることになります。また、先述したようにポテンシャルも加味されるので、自分なりに業界や企業を研究し、仕事に対する意欲をプラスしてアピールするのも効果的といえるでしょう。

20代後半の場合

20代後半ともなると、自分で仕事を調整したり、新人の教育を行えたりすること、そして、自分に任された仕事は工夫して終わらせられることが求められるようになりますので、これらの経験がそのままアピールポイントになると考えましょう。

同業種の場合は、即戦力として見てもらいやすくなりますし、異業種へ挑戦する場合は、その経験をどのように活かせるのかについて考え、アピールすれば、好印象を与えることができます。

今後を視野に入れた転職が重要

ポイントの最後に紹介するのは、自分の今後を視野に入れた転職を考えることが重要であるということです。

これまでに紹介した20代の転職に関わる現状、メリット、ポイントなどを見ると、20代のうちに転職したほうがいいと考える人が多いかもしれません。

ただ、ここで一つ考えなければならないのは、20代のうちに転職するということは、30代や40代の自分に大きく関わってくるということです。

そのため、20代で転職をする場合は、自分の将来設計も併せてしっかり考えなければなりません。目先の何かに飛びつくような転職ではなく、転職すべきかどうかしっかり決断することが大切だと理解しておいてください。

体験談から学ぶ転職成功の秘訣

ここからは、20代での転職経験者の体験談からわかる転職成功の秘訣について紹介していきたいと思います。

このような体験談は、自分が転職をする際の参考にすることができますので、目を通しておきたいところです。

仕事を辞めずに転職活動をすること

転職を成功させる秘訣の一つ目は、仕事を辞めずに転職活動を行うということです。その理由は、ゆとりを持って転職活動を行うことができるからです。

仮に仕事を辞めてから転職活動を行う場合、新たな転職先で収入が得られるまで無収入になってしまいます。転職先が決まらないと経済的に困窮したり、焦りから望まない企業への転職を決断してしまったりすることもあります。また、退職してから時間が経過すればするほど、職歴の空白期間ができてしまうため、自身の評価を下げてしまうことにもなりかねません。

仕事を続けながらでも、工夫次第で転職を成功させることは十分可能です。自分に保険を掛ける意味でも、仕事は継続して転職活動を行うようにしましょう。

将来のキャリアプランをアピールすること

転職を成功させるもう一つの秘訣は、将来のキャリアプランをしっかりアピールすることです。

なぜなら、企業側から自分のことを客観的に分析できていると評価されやすくなるためです。

そのためには、退職理由や自分に足りなかったもの、それを踏まえたうえで将来に向けてどのように頑張っていくのかを明確に説明できなければなりません。企業に応募する前には、自己分析を綿密に行い、自分をアピールするための方法を考えることが大切です。

転職エージェントに相談すること

転職を成功させるための最後の秘訣は、転職エージェントに相談することです。

転職をサポートする転職エージェントに相談することで、自分が働きたいと思える企業を見つけやすくなったり、その企業に入るために何をしなければならないのかが明確になったりするからです。

転職エージェントはクライアントとなる転職先企業と連絡を取り合っているので、必要とする人物像や社内の環境、文化などを把握しています。そのうえで、転職を成功させるためのノウハウを活かして、求職者の転職が成功するようにサポートしてくれるのです。

さらに、ほとんどの転職エージェントは無料で利用することが可能です。実際、多くの人が転職エージェントを利用して転職を成功させていますので、利用しない手はないといえるでしょう。

20代で転職するなら転職エージェントを利用しよう!

最後に、20代で転職する場合におすすめしたい転職エージェントを紹介したいと思います。

ここで紹介する転職エージェントは、20代での利用者・転職成功者が多いのが特長です。ぜひとも転職を成功させたいと考えているのであれば、無料登録・相談をしてみることをおすすめします。

リクらく

リクらく

リクらくは、フリーター・既卒・業界未経験などの20代に特化した転職支援サービスです。

「逆転就活のリクらく」とアピールされているように、今後のキャリア形成についてもう一度しっかり考えたい人にはぜひおすすめです。

東京・神奈川・千葉・埼玉といった関東圏の案件を取り扱っており、中小企業の非公開求人が多いことで知られています。

また、ほぼすべての求人が学歴・職歴不問の未経験歓迎という条件ですので、自分のスキルや経歴に自信がなくても、正社員として転職できる可能性が高いといえるでしょう。


type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェントは、転職による年収アップに強い転職支援サービスです。

年収アップ率が71%と、業界内でも驚異的な水準を誇るので、年収アップを目指している人には見逃せない転職エージェントの一つといえるでしょう。

求人については東京・大阪・名古屋の三大都市圏に集中する傾向があり、特にIT・WEB関連、ものづくり、サービス業界に明るいのが特長。また、営業職とエンジニア職の求人に強いため、これらの業種を狙っている人は、利用しておきたいところです。


DODA(デューダ)

doda

DODA(デューダ)は転職満足度No.1を誇る業界トップクラスの転職支援サービスです。

DODAの特長は、何と言ってもその求人数。全国で56635件以上(2020/06/30時点)の求人案件を保有しており、職種のジャンルも幅広く対応しています。さらに非公開求人が4万件あるので、自分にピッタリの転職先を探すことができるでしょう。

アドバイザーも各業界に強いスペシャリストを揃えており、特定の分野への転職にも親身になって対応してくれるので、安心して任せることができるでしょう。

また、300社を超える企業が出展し、企業の人事担当者と直接話すことができるDODA転職フェアや、キャリア相談ができる個別相談会を開催するなど、悩みを抱えた転職希望者にとってメリットの大きいサービスを提供しているのも特長といえます。

総合力に長けた転職エージェントですので、メインとしてもサブとしても、登録しておいて損はないでしょう。


マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20's

マイナビジョブ20’sは20代の第二新卒や既卒の人に特化した転職エージェントサービスです。

社会人経験が2年以上あり即戦力として期待できる人材紹介を売りにしており、特に第二新卒の人には強くおすすめしたい転職支援サービス。基本的にすべての職種に対応できますが、なかでもIT業界と建設業界に強いのが特長です。

また、マイナビジョブ20’sの特色の一つが適性診断です。客観的に分析した自分に向き合うことができ、その自分に合った職業を見つけやすくなるので、ぜひ利用してみてほしいと思います。


マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、人材業界最大手のマイナビが運営している転職エージェントサービスで、20代での年収アップも期待できるとあって、人気を集めています。

特長は、業界最大手という豊富なリソースを活かした、企業とのつながりにあります。担当している求人案件の80%が非公開。一般的な転職サイトではお目に掛かれないような好条件の求人に出会える可能性があります。

また、年収20%アップを目指した書類作成支援や面接サポートなども充実。年収や待遇などの条件交渉にも強みがあるので、安心して転職について相談できるといっていいでしょう。

中小企業案件を多数揃えており、IT、メーカー、流通、マスコミ、金融などの業界に強いため、これらの業界への転職を考えている場合は、登録をおすすめします。


まとめ|20代で望み通りの転職を成功させよう!

今回は、20代で転職を成功させるための基礎知識とポイントについて紹介してきました。

20代前半・20代後半共に転職率に大きな差はなく、20代で2回以上転職した人はほとんどいないのが現状です。また、女性の転職に関しては産休や育休に理解のある企業がまだまだ少ないといわざるを得ません。

また、20代の転職ではポテンシャル重視で採用されることが多いので、未経験の職種にチャレンジしてみるのも大いにアリだといえます。

転職に失敗するパターン

20代が転職に失敗するパターンとしては、以下のようなものが考えられます。

  1. 転職を希望する理由が「他責思考」になっているケース
  2. 何がしたいのかよくわかっていないケース
  3. 求人情報をそのまま信じ込んでいるケース

また、これらのパターンにはまらないようにするための解決策としては、以下の方法が考えられます。

  1. 自責思考で捉え、伝え方を工夫する
  2. これまでの自分を掘り下げてみる
  3. 転職エージェントに相談する

転職をするなら知っておくべき基礎知識

20代で転職をするなら知っておくべき基礎知識についても紹介しました。

  • 新卒・第二新卒・既卒の違い
  • 新卒採用と中途採用の違い
  • ベストな転職活動の時期とスケジュール
  • 募集内容や採用基準をチェックする必要性
  • 転職先を探す・選ぶ・応募する方法

これらは、転職をする際の基本となる考え方になりますので、必ず理解しておきましょう。

転職を成功させるためのポイント

そして、転職を成功させるためのポイントについても紹介しました。20代で転職することのメリットは、未経験の業種にも転職しやすく、キャリアプランを再形成できるということです。

一方、デメリットは、すぐに会社を辞めると思われる可能性があり、収入がダウンすることもあるということです。これらは退職理由や将来についてのビジョンを明確にすること、転職先でのキャリアアップを目指すことで解消することができます。

また、20代が転職を考える際の注意点としては、以下のようなことがあります。

  1. ポテンシャル採用とはいえ、簡単に考えないこと
  2. 未経験の職種に挑戦する時は、しっかり下調べをすること

これらを理解しておかないと、転職そのものを後悔してしまうことがありますので、しっかり理解しておきましょう。

そして、20代の転職では、第二新卒採用やキャリアアップ採用など、20代ならではの求人募集がありますので、積極的に応募することをおすすめします。その際は、20代の前半・中盤・後半によって、転職活動を行ううえでの戦略が違ってきますので、転職を希望する企業に何をアピールするのかしっかり考えることが大切になります。

成功者から学ぶ転職の秘訣

転職成功者の体験談から学ぶ転職成功の秘訣としては、以下の3つが挙げられます。

  1. 仕事を辞めずに転職活動をすること
  2. 将来のキャリアプランをアピールすること
  3. 転職エージェントに相談すること

どれも参考に値する情報ですので、転職活動に取り入れてみることをおすすめします。

転職する際に利用したい転職エージェント

最後に、20代が転職する際に利用したい転職エージェントについても紹介しました。

20代におすすめする転職エージェントは以下の5つです。

  1. リクらく
  2. マイナビジョブ20’s
  3. マイナビエージェント
  4. type転職エージェント
  5. DODA(デューダ)

どの転職エージェントも転職や年収アップを成功させている実績が豊富です。それぞれに、特長的な強みがありますので、自分に合った転職エージェントに登録をして、転職活動を有利に進めていきましょう。

今回紹介した内容を押さえておけば、20代での転職に恐れを抱く必要はなくなります。あなたの希望通りの転職が実現し、将来への再スタートが切れることを願っています。

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