
IT業界への転職は「20代のうち」に動いておくのが、最も賢い選択と言えます。なぜなら、各企業は20代のエンジニアを積極採用しており、未経験者でも「一定数のエンジニアを確保したい」というのが企業の本音だからです。
本記事では、今注目のIT企業で20代エンジニア未経験者が「正社員になる」のに必要な基礎知識やスキルについて説明します。
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エンジニア職への転職は未経験者でもOK
エンジニア職は、未経験者でも転職(就職)できます。実は、エンジニア職は引く手あまたの状態であり、各企業が「エンジニアが足りない」ことで頭を抱えているのです。
このため、エンジニアを無料で養成する機関や学校が存在し、初心者でもエンジニアの基礎知識を身につけ、即戦力として羽ばたきやすい環境が整っています。
また、企業が無料でエンジニア養成を行うケースや、行政が就職しやすい「エンジニア職」の人材を育てることがあります。
エンジニアの転職は20代後半までがおすすめ!
エンジニア職への転職は、20代後半までに取り組むのがオススメです。
もちろん30代〜40代でも、未経験者が「エンジニア職に転職」するのは可能です。ただし、未経験者が0からエンジニアの知識を身につけるには、頭を柔軟にし、新しいことに対して貪欲に学ぶ姿勢が必要です。
こうした条件をやすやすとクリアできるのが、20代の前半〜25歳半ばの方々です。また飲み込みの良い方であれば、20代後半でもスキルを身につけるのはカンタンでしょう。
実際に、IT企業も20代前半〜半ばの方を積極採用しており、未経験者でも「20代のうちなら習得が早い」などの理由で、正社員採用されやすい状況が続いています。
20代の方で「エンジニアやSEの職に興味がある」という方は、できるだけ早く情報収集し、エンジニアに転職できる状態を作っておきましょう。
エンジニア職は女性にもおすすめ
一般社団法人情報サービス産業協会に加盟するIT企業全体の「エンジニア」は、男性エンジニアが158,276人いるのに対し、女性エンジニアはわずか23,897人しか存在しません。
画像出典元:一般社団法人情報サービス産業協会(2017年統計データ)
つまり、男性エンジニアが86.9%を占めるのに対し、女性エンジニアは全体の13.1%しか存在しないのです。
IT企業に求められる人材は、男性エンジニアだけに限りません。最近では、女性ならではの視点やアイデアが求められる職種や企画も多く、企業が女性エンジニアを求める割合も増えています。
また女性が働きやすい職場、産休や育休の取りやすい職場も多くなり、ITの現場で女性の活躍する姿が見られるようになりました。
エンジニア職に求められるスキルと知識
ここでは「エンジニア」になるのに、必要なスキルと基礎知識をまとめてみました。
エンジニア職で必要なスキルと知識
プログラミング技術 | ソースコードを見て仕様がイメージできる、言語の特性を理解しバグの無い設計書が作れる。 |
---|---|
業務知識 | 業界ごとの傾向や仕事の進め方などに関する知識 |
テクニカルスキル | コンピューターやネットワークに関する基礎知識、システムの設計図を作るための設計力など。 |
ヒアリング力 | クライアントが何を望んでいるのか、理解(ヒアリング)する力 |
提案力 | 適切にヒアリングした後、考えたことをクライアントに提案する力 |
マネジメント能力 | プロジェクトの進行をマネジメントする力 |
リーダーシップ | チームメンバーを統率する力 |
このようにエンジニアとして成功するには、技術や知識だけでなく、周りと強調しチームで作業をする力が必要です。なおプログラミング技術としては、以下の言語等をマスターしておくと「就職や転職」で大いに役立ちます。
使えると有利な言語・環境一覧
HTML5/CSS3/Query/JavaScript/Ruby/Ryby on Rails/MySQL/GitHub/AWS
専門的ノウハウや知識を「独学」で習得するのは難しいことです。しかし、テクニカルスキルについては、独学でもある程度のレベルまでは習得できます。また、書店に行けば、エンジニア関連の書籍はカンタンに手に入るので、実際に手に取ってみましょう。
このほか、無料で学べる動画サイト(YouTube)や学習サイトも充実しており、お金を使わず、ある程度のレベルまで「テクニカルスキル」を磨くことができます。
エンジニアの知識を身につける方法
エンジニア職に必要な知識は、独学のほか(前項参照)、スクールに通ったり、職業訓練に通う等の方法があります。
必要な知識を身につける方法
- 独学(書籍・インターネット)
- スクール(有料・無料)
- 職業訓練(ハローワークの紹介など)
- 企業で直接学ぶ(働きながら学ぶ)
このほか、自治体の職業訓練(求職中の方がハローワークにて問い合わせ・予約可能)を利用し、プログラミング技術やSEに必要な知識が習得できます。
また、入社後「直接学べる」企業もあります。このようなところへ就職すれば、働きながらSEに必要な知識やスキルが習得でき、20代の方はもちろん30代〜40代の方にもオススメの方法となっています。
エンジニア必須!プログラミングが学べるスクール
ここで、エンジニアに必要な「プログラミング技術」が身につくスクールをいくつか紹介しましょう。まず、プログラミング技術は、通学が必要なタイプと、オンライン式(通学不要)の二種類があります。
下は通学型のスクールですが、学校に通えば「プログラミングに必要」な機材やPCが用意されているので、自宅には「スペックの低いPCしかない」という方でも安心して講義が受けられます。
また、同じ志を持った仲間と勉強できるのは、何よりの励みになるでしょう。
プログラミングが学べる学校(通学型の学校)
- TECH::CAMP(テック・キャンプ)
- DIVE INTO CODE
- Creator’s HIVE
- WebCamp
- ポテパンキャンプ
- データミックス
- KENスクール
- リナックスアカデミー
- インターネット・アカデミー
- HAL
上の学校を選ぶ場合は、自宅から通える場所(=通学に便利な場所)にしましょう。もしくは(以下のように)通学不要な「オンラインスクール」を利用すれば、場所や時間の制約がなく、いつでもプログラミングが勉強できるので便利です。
プログラミングが学べる学校(オンライン学校)
- TECH BOOST
- CodeCamp(コードキャンプ)
- TECH::CAMP(テック・キャンプ)
- TechAcademy(テックアカデミー)
- PyQ™(パイキュー)
- 侍エンジニア塾
- Udemy
- N予備校 プログラミングコース
このほか、転職前提であれば「無料プログラミングスクール」を利用し、学校が紹介してくれる企業に転職するのも一つの手です。
無料プログラミングスクールとは?
無料プログラミングスクールとは、企業が無料で開講する「プログラミングスクール」のことを指します。
例えば、以下のサービスでは無料で「エンジニアに必要な知識」を教え、卒業後の生徒は提携する企業や自社で採用する流れを取っています。
無料のプログラミング講座を実施するスクール
- ProEngineer
- クロスジェイテックのエンジニアスクール
こうしたスクールや学習制度を利用すれば、学費を一切掛けずに(0円で)エンジニア職への転職が果たせます。ただし、無料プログラミングスクールの多くは「年齢制限」を設けており、「20歳〜29歳」など、20代しか入学できないところも多いです。
無料でプログラミング技術を学びたい、確実にIT企業に転職したいという方は、できるだけ「年齢が若いうち」に、プログラミングスクールへ申し込むようにしましょう。また年齢制限にひっかかる場合は、前述のプログラミングスクール(有料)や職業経験でプログラミング技術やソースコードを学ぶようにしてください。
転職エージェントでもプログラミング講座を開催
一部の転職エージェントでは、転職先で役立つスキルや面接の受け方を無料でレクチャーしています。エンジニア職への転職を希望される方は、プログラミング講座がないか尋ねてみましょう。
IT関連の就職に強いエージェントであれば、こうした講座を開催する可能性は高いです。また、ITのジャンルに特化した転職エージェントを利用すれば、アドバイザーが「元SE」というケースも多く、専門家ならではの視点で、みなさんにマッチする職場が紹介してもらえます。
エンジニアの平均年収は30代で583万円と高い!
システムエンジニアの平均年収は、35歳〜39歳の方で583.8万円(平均月収36.5万円)と他の業種にくらべて、年収・月収ともに高い水準です。以下、システムエンジニアの平均年収を「年齢ごと」にまとめてみました。
システムエンジニアの平均年収(平均月収)
年齢 | 平均年収 | 平均月収 |
---|---|---|
20歳〜24歳 | 373.9万円 | 23.4万円 |
25歳〜29歳 | 465.8万円 | 29.1万円 |
30歳〜34歳 | 511.7万円 | 32.0万円 |
35歳〜39歳 | 583.8万円 | 36.5万円 |
40歳〜44歳 | 656.0万円 | 41.0万円 |
45歳〜49歳 | 734.7万円 | 45.9万円 |
50歳〜54歳 | 787.2万円 | 49.2万円 |
55歳〜59歳 | 780.6万円 | 48.8万円 |
60歳〜65歳 | 531.4万円 | 33.2万円 |
いかがでしょうか? エンジニアの年収は50歳〜54歳がピークとなっており、最高800万円近い年収に到達することが分かります。
このほかボーナス(賞与)のある企業なら、さらに100万円〜200万円程度年収がアップする計算です。
月収100万円も夢じゃ無い!高所得エンジニアの実情
IT業界には、トップクラスの年収を獲得するエンジニアがいます。例えば、国内では日本商業開発、Klab、ドウシシャ、ユナイテッド、楽天、サイボウズなどの企業は新卒者や転職した社員の「年収が高い」ことで有名です。
このほか、IT企業ではエンジニアの初任給が1,000万円、1,500万円を超えることがあり「エンジニアスペシャリスト」の枠に採用された方については、(他業種と比較して)飛び抜けた年収と待遇が約束されています。
ITエンジニアの平均年収は30代で「580万円〜700万円」といったところですが、30代で1,000万円を突破するには、システムエンジニア、課長職、プロジェクトマネージャーなどの職に就くのが「一番の近道」です。
また、さらに上の年収を目指すのであれば、上級コンサルタントや部長職を目指しましょう。
一般よりも「高い年収を目指す」ためのキャリアプラン
役職 | 30代の平均年収 |
---|---|
上級コンサルタント | 1,020万円 |
部長職 | 970万円 |
システムマネージャー | 802万円 |
部長職 | 778万円 |
プロジェクトマネージャー | 768万円 |
ネットワーク運用上級スペシャリスト | 756万円 |
中級コンサルタント | 750万円 |
業務系上級スペシャリスト | 738万円 |
※ JISA(情報サービス産業協会)が実施したIT企業のデータをもとに作成
早い段階で「将来のキャリアプラン」を決めておけば、就職活動を進める上でも有利になります。なぜなら、キャリアプランを持っている方は、長期的目的に沿って行動ができ、仕事に対するモチベーションが高いまま保たれるからです。
キャリアプランについては、自分で立ててもOKですが、IT業界に特化した転職エージェントや、転職エージェントの担当者(元SEなど)に相談をすれば、より明確で無駄のないキャリアプランが描けます。
30代〜40代の未経験者がエンジニアに転職するには?
30代〜40代の方(未経験者)でも、エンジニア職は目指せます。もちろん、スタートが遅い分、上級職やスペシャリストになるのは難しくなりますが、基本的知識を身につけエンジニア職に就くこと自体は、難しいことではありません。
30代〜40代のエンジニア未経験者が学ぶ方法
30代〜40代の方が、企業の実施する「無料プログラミングスクール」に入学するのは厳しいですが、現在求職中の方は、地方自治体が実施している「プログラミングスクール」に参加してみてはいかがでしょうか?
ハローワークでは、職業訓練の場として民間のプログラミングスクールを格安で学べる機会を設けています。また最近では、通信教育でも「リーズナブルな学費」でプログラミングが学べるサービスが増えています。
いまや子どもからシニア世代まで、プログラミングを学ぶ方の数は(年々)増え続けています。また「AI」などのテクノロジーが発達する現代、AIを管理する側のスキルや知識が求められるようになりました。
新たな時代を生きるには、エンジニアのようにプログラミングやその他「専門的スキルや知識」を身につけるのが一番の方法です。IT企業への就職を希望される方は、これからやるべきこと(スキルや知識の習得方法)をまとめ、エンジニアの求人に強い転職サイトや転職エージェントを味方に付けてください。
エンジニアの求人に強い転職サイト
最後にエンジニアの求人に強い転職サイトを紹介しましょう。
マイナビエージェントIT(全国)

マイナビエージェントITは、転職でおなじみ「マイナビ」のIT分野に特化したサービスです。
ここでは、公開・非公開を含めると約30,000件の求人情報を確保しており、他社転職サービスでは紹介してもらえないような「超優良案件」が紹介してもらえるなど、大手ならではのネットワークと情報量が魅力です。
レバテックキャリア(対応エリア:関東・関西・福岡)

レバテックキャリアも、IT専門の転職エージェントです。公開求人数は2,000件、非公開案件は10,000件以上を抱える巨大サービスです。
またレバテックキャリアには、各IT企業の動向に詳しいキャリアアドバイザーが在籍。未経験者〜経験者にマッチする職場や企業を厳選し、紹介してくれます。
まとめ|IT業界のエンジニアとして成功するには20代のうちに活動をスタートすること
IT業界で活躍したいのなら、できるだけ早い段階で就職・転職活動をスタートさせることです。取りかかりが遅いと、その分「エンジニア未経験者」は学ぶ期間が長くなり、就職への道のりも遠ざかってしまいます。
しかし若さがあれば、たとえエンジニア未経験者でも、無料プログラミングスクールへ入学でき、企業の「積極的に採用したい」意向とマッチするため、より転職がしやすくなります。
もちろん30代〜40代以降の方でも、エンジニア職は目指せます。幸いなことに、各企業は「エンジニア人材の確保」を優先しており、基礎的知識のあるエンジニアであれば(年齢に関係なく)採用するケースも増えています。
エンジニアへの転職を希望される方は、まず「エンジニア職に特化」した転職エージェントやIT企業の就職に強い転職エージェントに登録し、転職や就職の相談をしてみてください!
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